日本語教育ⅠB

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本語教育ⅠB
科目番号 0065 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:プリント学習および聴解教材参考書:英和辞典,和英辞典,国語辞典,漢和辞典,その他,各自の自主教材.
担当教員 加藤 彩

到達目標

感じたこと,考えたことを日本語で思う存分表現できる能力を身につけるとともに,日常のコミュニケーションを円滑に行う能力を養う.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語の応用的な口頭発表力を身につけている.日本語の基本的な口頭発表力を身につけている.日本語の口頭発表力が身についていない.
評価項目2日本語の応用的な聴解力を身につけている.日本語の基本的な聴解力を身につけている.日本語の聴解力が身についていない.
評価項目3これまでに身につけた日本語の漢字・語彙・文法を十分に使った応用的な作文ができる.これまでに身につけた日本語の漢字・語彙・文法を十分に使った基本的な作文ができる.これまでに身につけた日本語の漢字・語彙・文法を十分に使った作文ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,先の「日本語教育ⅠA」の学習を受けて,中級段階の実用的な日本語の習得を主目標にする.また,「表現することのよろこび」を学ぶことを柱に据え,具体的には「口頭表現力」・「聴解力」・「漢字」・「語彙」・「文法」・「作文力」を,より向上させる.また,日本語能力試験N1取得を視野に入れた学習も行う.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育目標(A)の<視野>,(C)の<発表>,およびJABEE基準1(1)(a),(f)に対応する.
・授業は主に演習形式で行う.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
〈到達目標の評価方法と基準〉この授業で習得する「知識・能力」を網羅した問題を1回の中間試験,1回の定期試験とレポートで出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
〈学業成績の評価方法および評価基準〉中間試験・定期試験により60%,レポート・小テスト等の結果を40%として評価する.
〈単位修得要件〉学業成績で60点以上を取得すること.
〈あらかじめ要求される基礎知識の範囲〉実際の日常生活において,分からない言葉やことがらなどをメモしておくこと.なお,本教科は「日本語教育ⅠA」の学習が基礎となる教科である.                                              〈レポート等〉理解を助けるために,随時演習課題を与え,提出させる.
〈備考〉日本における実際の日常生活の中において,何事にも「積極的」,「意欲的」に取り組むように努力する.なお,本教科は後に学習する「日本語教育Ⅱ」の基礎となる教科である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 「日本語教育ⅠB」授業の概要と学習方法 1.「表現のよろこび」⑴:
感じたこと,考えたことを,日本語で思う存分表現できることができる.
2週 中級段階入門編の総復習(1) 2.「表現のよろこび」⑵:
日本人特有の感情や考え方を知り,日常のコミュニケーションに役立てることができる.
3週 中級段階入門編の総復習(2) 上記2に同じ.
4週 「話す・聞く」学習(「自己紹介」) 3.「口頭表現力・聴解力」の養成⑴:
日本語らしい発音に留意しながら,自分の意志や意見を他者に円滑に伝達することができる.
4.「口頭表現力・聴解力」の養成⑵:
「自己紹介」や「日常会話」の学習を通して,「口頭表現力」の知識と能力を身につけることができる.
5.「口頭表現力・聴解力」の養成⑶:
聴解練習を通し,通常速度の会話文を正確に把握することができる.
5週 「話す・聞く」学習(「日常会話」の応用) 上記3・4・5に同じ.
6週 読解学習(1) 6.「文章読解力の養成」⑴:
テキストの文章を読み,新しい漢字・語彙を理解している.
7週 読解学習(2) 7.「文章読解力の養成」⑵:テキストの文章の書き手の意図を理解している.文章を速く的確に読むことができる.
8週 中間試験 1~7で学習した内容を正しく使うことができる.
4thQ
9週 実用用語(漢字・語彙)の学習(1) 8.「漢字」・「語彙」・「文法」・「作文力」の養成⑴:
中級程度の漢字・単語・慣用句表現さらに三字熟語・四字熟語・擬態語など日本語特有の表現を習得している.
10週 実用用語(漢字・語彙)の学習(2) 上記8に同じ.
11週 実用用語(漢字・語彙)の学習(3) 9.「漢字」・「語彙」・「文法」・「作文力」の養成⑵:
作文についての基礎技術について習得している.
12週 文法・文型の学習 上記9に同じ.
13週 「生活作文」学習(1) 10.「生活作文」の学習:
原稿用紙の使い方,段落の分け方を学び,身近な課題をもとに作文を発表することができる.
14週 「生活作文」学習(2) 上記10に同じ.
15週 日本語教育ⅠBの学習のまとめ 上記1~10で学習した内容を正しく理解し使うことができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合602000200100
配点602000200100