歴史学概論Ⅰ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 歴史学概論Ⅰ
科目番号 0095 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『新編世界の歴史』北村正義(学術図書出版)・『最新世界史図説タペストリー』帝国書院編集部(帝国書院)・『大日本帝国の時代』由井正臣(岩波ジュニア新書)
担当教員 藤野 月子

到達目標

1.ヨーロッパ・日本における市民革命及び産業革命の歴史的な意義と相違点が理解・説明出来る.
2.如何にして列強が各地へ進出し,互いに対立を深めていったのか,現代へ繋がる過程が理解・説明出来る.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ヨーロッパ・日本における市民革命及び産業革命の歴史的な意義と相違点が深く理解・説明出来る.ヨーロッパ・日本における市民革命及び産業革命の歴史的な意義と相違点が理解・説明出来る.ヨーロッパ・日本における市民革命及び産業革命の歴史的な意義と相違点が理解・説明出来ない.
評価項目2如何にして列強が各地へ進出し,互いに対立を深めていったのか,現代へ繋がる過程が深く理解・説明出来る.如何にして列強が各地へ進出し,互いに対立を深めていったのか,現代へ繋がる過程が理解・説明出来る.如何にして列強が各地へ進出し,互いに対立を深めていったのか,現代へ繋がる過程が理解・説明出来ない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代の社会を理解するためには,近代の過程を理解することが必要不可欠である.このことを通じ,世界を舞台に活躍する国際人としての視野を形成し,ひいては,世界の今後の在り方を自らで模索出来る能力を養うことを目指す.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標(A)の〈視野〉及びJABEE基準1.2の(a)及び(f)に対応する.
・授業は講義形式で行う.講義を聞き,黒板や教科書・図説を見つつ,配布したプリントの空欄を埋める.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」を網羅した問題を,前期中間・前期末の試験で出題し,目標の達成度を評価する.重みは概ね均等とする.満点である100%の得点により,目標の達成を確認出来るレベルの試験を課す.プリントの提出も行い,長期休暇中にレポートも課題として提出させ,それらも評価に加味する.
<学業成績の評価方法及び評価基準>前期中間・前期末の試験の平均点で評価する.ただし,前期中間の試験について60点に達していない者には再試験をする.再試験の結果が60点を上回った場合には,その成績を60点として置き換える.前期末の試験について同様の処置は行わない.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>今日の世界で起こっている歴史的な出来事に普段から関心を寄せておくこと.新聞やテレビのニュースなども教材として随時利用する.
<レポートなど>長期休暇中にレポートも課題として提出させ,それらも評価に加味する.
<備考>『最新世界史図説タペストリー』は授業に必ず携帯すること.授業で保証する学習時間,及び,予習・復習(前期中間・前期末の試験のための学習も含む),更に,レポート作成に必要な時間の総計が45時間に相当する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 市民革命1 市民革命とは?イギリスの場合 1.市民革命の歴史的な意義及びイギリスの市民革命が理解出来る.
2週 市民革命2 アメリカの場合 2.アメリカの市民革命が理解出来る.
3週 市民革命3 フランスの場合 3.フランスの市民革命が理解出来る.
4週 産業革命1 産業革命とは?イギリスの場合 4.産業革命の歴史的な意義及びイギリスの産業革命が理解出来る.
5週 産業革命2 ベルギーとフランスの場合 5.ベルギーとフランスの産業革命が理解出来る.
6週 産業革命3 ドイツとアメリカの場合 6.ドイツとアメリカの産業革命が理解出来る.
7週 産業革命4 ロシアと日本の場合 2.ロシアにおける産業革命,日本の市民革命の問題点及び日本の産業革命の特徴が理解出来る.
8週 中間試験 上記1~7の内容が理解出来る.
2ndQ
9週 ヨーロッパ列強による植民地化1 オスマン帝国 8.ヨーロッパ列強による植民地への進出の過程と影響,及びオスマン帝国の植民地化が理解出来る.
10週 ヨーロッパ列強による植民地化2 インド 9.インドの植民地化が理解出来る.
11週 ヨーロッパ列強による植民地化3 東南アジア 10.東南アジアの植民地化が理解出来る.
12週 ヨーロッパ列強による植民地化4 中国 11.中国の植民地化が理解出来る.
13週 帝国主義1 帝国主義とは?イギリスとフランスの場合  12.ヨーロッパの帝国主義の成立と展開,及びイギリスとフランスの帝国主義が理解出来る.
14週 帝国主義2 ドイツ・ロシア・オーストリア・イタリアの場合 13.ドイツ・ロシア・オーストリア・イタリアの帝国主義が理解出来る.
15週 帝国主義3 アメリカと日本の場合 14.アメリカと日本の帝国主義が理解出来る.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3

評価割合

試験プリントレポート合計
総合評価割合801010100
配点801010100