機能材料工学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機能材料工学
科目番号 0117 科目区分 専門 / (化)コース必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「コンパクト高分子化学」宮下徳治著(三共)及び配布プリント
担当教員 淀谷 真也

到達目標

高分子の熱的性質,力学的性質,高分子溶液に関する基本的事項を理解し,プラスチック,ゴムをはじめとする,様々な高分子材料に関する専門知識,および精密電子材料,医用材料に関する基礎知識を習得する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1高分子化学の基礎を理解し,機能性材料へ応用することが出来る.高分子化学の基礎を知っており、機能性材料とつなげて考えられる.高分子化学の基礎を,機能性材料へ応用できない.
評価項目2高分子材料の物性について理解し,機能性材料へ応用することが出来る.高分子材料の物性について知っており、機能性材料とつなげて考えられる.高分子材料の物性に関する特徴を,機能性材料へ応用できない.
評価項目3機能性材料についての基本的な知識を理解している.機能性材料についての基本的な知識を知っている.機能性材料についての基本的な知識を知らない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
科学技術が進歩し,新しい機器や材料が開発されている産業界において,様々な分野で材料として活用されている高分子材料は高機能化や高付加価値化が求められている.この科目では高分子材料を機能性材料に応用するために必要とされる,種々の高分子の合成法や特性を学習する.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は,学習・教育到達目標(B)<専門>及びJABEE基準1(2)(d)(2)a)に対応する.
・授業は講義形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」を網羅した問題を中間試験,定期試験によって目標達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とするが,高分子の合成・物性に関する基本的事項を重ねて問うこともある.評価結果が百点法で60点以上の場合に目標の達成とする.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間,期末試験の平均点で評価する.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>本教科は「有機化学(3C)」、「高分子化学(4C)」で学習する知識が基礎となっている.
<注意事項>「有機化学」、「高分子化学」に関する基礎事項を必要に応じて確認・復習すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 高分子概要 1 高分子の歴史,一般的な性質について理解する
2週 高分子の特徴 2 低分子との違い,分類について理解する
3週 高分子の構造 3 分子間力,高次構造,分子量などの基礎的な知識を習得する
4週 高分子の性質 4 熱的,力学的,高分子溶液の性質について理解する
5週 高分子の合成 5 高分子の合成法について理解する
6週 熱可塑性樹脂 6 熱可塑性樹脂の合成法,物性,用途などについて理解する
7週 熱硬化性樹脂 7 熱硬化性樹脂の合成法,物性,用途などについて理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 機能性高分子(Ⅰ) 8 機能性繊維に利用される高分子の合成法,特徴について理解する
10週 機能性高分子(Ⅱ) 9 エラストマーに利用される高分子の合成法,特徴について理解する
11週 機能性高分子(Ⅲ) 10 高吸水性ポリマー,複合材料に利用される機能性高分子の合成法,特徴について理解する
12週 機能性高分子(Ⅳ) 11 誘電体,伝導体,導電性高分子についての基礎知識を理解する
13週 機能性高分子(Ⅴ) 12 フォトレジスト,リン光・蛍光発光と有機ELの原理について理解する
14週 機能性高分子(Ⅵ) 13 生体材料,DDS,酵素など生体高分子について理解する
15週 総まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100