化学設計製図

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 化学設計製図
科目番号 0121 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 「製図」 原田 昭 監修  足立 透 他5名著 (実教出版),参考書:「基礎製図練習ノート」 長澤 貞夫 他2名著 (実教出版)
担当教員 垰 克己

到達目標

基礎的な図形の表し方を理解し,化学設計製図の作成についての基本的な知識や技術を習得して,図面を正確に作成したり,図面を誤り無く読んで作業することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1線と文字の種類,線の用途とその引きかたの注意事項を十分に理解しており,それらの知識を実際の図面作成時に用いることができる.図面に用いる線と文字の種類,線の用途とその引きかたの注意事項が十分に理解できる.図面に用いる線と文字の種類,線の用途とその引きかたの注意事項を十分に理解していない.
評価項目2第三角法の意味と製図法を理解し,投影図,等角図,キャビネット図,展開図の書き方を習得しており,それらの知識を実際の図面作成時に用いることができる.第三角法の意味と製図法を理解し,投影図,等角図,キャビネット図,展開図の書き方を習得している.第三角法の意味と製図法を理解していない.
評価項目3製作図のあらまし(製作図,尺度,図面の様式,製作図の書き方と検図)を理解しており,それらの知識を実際の図面作成時に用いることができる.製作図のあらまし(製作図,尺度,図面の様式,製作図の書き方と検図)を理解している.製作図のあらまし(製作図,尺度,図面の様式,製作図の書き方と検図)を理解していない.
評価項目4図形の表し方(選び方と配置,断面図示,特別な図示方法,線・図形の省略)を理解しており,それらの知識を実際の図面作成時に用いることができる.図形の表し方(選び方と配置,断面図示,特別な図示方法,線・図形の省略)を理解している.図形の表し方(選び方と配置,断面図示,特別な図示方法,線・図形の省略)を理解していない.
評価項目5寸法記入法(様々な記入方法と留意事項)を理解しており,それらの知識を実際の図面作成時に用いることができる.寸法記入法(様々な記入方法と留意事項)を理解している.寸法記入法(様々な記入方法と留意事項)を理解していない.
評価項目6表面性状と公差(サイズ公差、はめあい、幾何公差)の意味を理解しており,それらを実際の図面作成時に用いることができる.表面性状と公差(サイズ公差、はめあい、幾何公差)の意味を理解している.表面性状と公差(サイズ公差、はめあい、幾何公差)の意味を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学機器の設計,製図に関する基本的事項を十分に理解し修得するとともに,製図技術の基本をしっかり体得することを目的とする.これにより,化学機器の設計図の理解に応用できる.
授業の進め方・方法:
・以下の内容はすべて,学習・教育到達目標(B)<専門>に相当する.
・授業は講義および演習形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
「到達目標」1~16の習得の度合を,中間試験出題範囲分(到達目標1~8)の小テスト,期末試験,演習課題により評価する.評価における「到達目標」の各項目の重みは,概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認する.
<学業成績の評価方法および評価基準>
前期中間は小テストを30%,演習課題を70%で評価する.また,前期末は試験を80%,演習課題を20%で評価する.小テスト・前期末試験の再試験は行わない.
<単位修得要件>
演習課題の全てを提出し,学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
最も基礎的なところから講義を進めるので,予備知識はほとんど必要がない.
<レポート等> 
各授業において与えられた演習課題の提出を行う.
<備考>  
製図の基礎を学習し,多くの図面を製図して,化学機器の設計図面を読み取る力を習得する.製図するときには,(1)正しく (2)明瞭に (3)迅速に を心掛けて描くこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 図面の役割,製図用紙の大きさと尺度、図面に用いる文字 1. 図面の役割を把握し,製図用具とその使い方を理解している.
2.図面に用いる文字の種類と文字の大きさを理解している.
2週 図面に用いる線の種類、線の用途と線引きの注意、基本的な平面図形の書き方 3.図面に用いる線の種類,線の用途とその引きかたの注意事項を十分理解している.
3週 投影法,投影図の書き方 4.第三角法の意味と製図法を理解し,投影図の書き方を習得している.
4週 投影図作成の演習 5.第三角法の演習を行って,投影図による表し方をしっかり習得している.
5週 キャビネット図・等角図・立体の展開図とそれらの書き方 6.等角図,キャビネット図,展開図を理解し,それらの書き方を習得している.
6週 キャビネット図・等角図・立体の展開図作成の演習 7.演習を行って、等角図,キャビネット図,展開図の書き方をしっかり習得している.
7週 主投影図の選び方と断面図の表し方、全断面図と片側断面図作成の演習 8.図の選び方と配置,各種投影図・断面図を把握し,品物の内部の表し方をしっかり習得している.
8週 小テスト 上記1~8
2ndQ
9週 品物の大きさの表し方 9.基本的なものだけでなく,いろいろな寸法記入の方法を習得している.
10週 図面の様式および図面のつくりかた、図面の管理・保存、図面作成の演習 10.図面の様式(各種マーク、表題欄、部品欄等)と図面の書き方を把握し、書く手順を説明できる.
11週 図形の表し方、基本的・様々な寸法記入法 11.いろいろな断面図の表し方、特別な図示法を理解している.
12週 線・図形の省略、分かり易い図示法、いろいろな品物の大きさの表し方 12.線・図形の省略、分かり易い図示法、寸法記入についての留意事項が説明できる.
13週 表面性状とその図示方法、サイズの許容限界 13.表面の粗さなどの状態の表し方、及び許される誤差の大きさの表し方が理解できる.
14週 はめあい、幾何公差とその図示方法 14.ISOはめあい方式が理解できる.
15.幾何公差とその図示方法が理解できる.
15週 工場・化学プラントで扱う図面(配管図、計装図、工程図、フローシート) 16.工場・化学プラントで扱う図面の様式、図示記号が理解できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合5545100
配点5545100