哲学Ⅰ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 哲学Ⅰ
科目番号 0145 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 松岡 信之,辻 春香

到達目標

様々な世界観に触れることの重要性を理解した上で,西洋哲学史の概略を捉え,哲学のテキストに親しむ姿勢を身につける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1「西洋哲学史概説①〜④」で扱う重要事項を暗記し,西洋哲学史の流れを説明できる.「西洋哲学史概説①〜④」で扱う重要事項をおおむね暗記し,西洋哲学史の流れをおおまかに説明できる.「西洋哲学史概説①〜④」で扱う重要事項をほとんど暗記しておらず,西洋哲学史の流れも説明できない.
評価項目2哲学のテキストを読む際に不明点といかに向き合うべきかがわかり,理解した内容を他者にわかりやすく伝えることができる.哲学のテキストを読む際に不明点を意識することができ,理解した内容を他者におおまかに伝えることができる.哲学のテキストを読む際に不明点といかに向き合うべきかがわからず,理解した内容を他者におおむね伝えることができない.
評価項目3世界観の多様性についての議論を理解し,異なる世界観を持つ人々と向き合う際に浮上する問題や,その問題といかにして向き合うかについて考えることができる.世界観の多様性についての議論をおおむね理解し,異なる世界観を持つ人々と向き合う際に浮上する問題や,その問題といかにして向き合うかについておおまかに考えることができる.世界観の多様性についての議論を理解できず,異なる世界観を持つ人々と向き合う際に浮上する問題や,その問題といかにして向き合うかについておおまかに考えることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
世界観の多様性についての議論を知ることで,そうした多様性を意識することの意義を学び,テキストを読むことについての議論を知ることで,様々な世界観にテキストを通して親しむ姿勢を身につける.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は,学習・教育目標(A)<視野>,<技術者倫理>と,JABEE基準1.1(a), (b)に対応する.
・授業は講義形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施し,目標の達成度を評価する.各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.中間試験,期末試験結果の平均値を成績とする.但し,中間試験の評価で60点に達していない学生については再試験を行い,再試験の成績が中間試験の成績を上回った場合には,60点を上限として中間試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.期末試験については,再試験を行わない.最終成績は,中間試験50%,期末試験50%として算出する.
<単位修得要件>最終成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>特に無し.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方,評価方法
イントロダクション
1. この授業を通しての目標を各自が意識できるようになる.
2週 世界観学(世界観の類型論) 2. ディルタイの世界観学を手がかりとして,世界観の多様性について考えることができる.
3週 世界観学(世界観の類型論)──宗教・芸術・哲学的世界観の差異と類似点 3. 宗教・芸術・哲学の間の差異や類似点,それぞれの特徴について考えることができる.
4週 西洋哲学史概説① 4. 西洋哲学史の概略を理解できる.
5週 西洋哲学史概説② 上記に同じ.
6週 西洋哲学史概説③ 上記に同じ.
7週 西洋哲学史概説④ 上記に同じ.
8週 中間試験 1.〜4.「西洋哲学史概説①〜④」で扱った重要事項を暗記し,西洋哲学史の流れを説明できる.
2ndQ
9週 解釈学史概説 5. テキストを理解することに関して,これまでどのような議論がなされてきたか理解できる.
10週 ディルタイの解釈学──「体験・表現・理解」の解釈学 6. テキストを読む技法の一つとして,ディルタイの「体験・表現・理解」の解釈学を理解できる.
11週 ガダマーの解釈学──「適応」の解釈学 7. テキストを読む技法の一つとして,ガダマーの「適用」の解釈学を理解できる.
12週 哲学のテキストを読む① 8. 哲学のテキストを読み,不明点を解決する姿勢を身につけ,理解した内容を他者にわかりやすく伝えることができる.
13週 哲学のテキストを読む② 上記に同じ.
14週 哲学のテキストを読む③ 上記に同じ.
15週 哲学のテキストを読む④ 上記に同じ.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100