経済学Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 経済学Ⅱ
科目番号 0248 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考図書:伊藤元重著『入門経済学』日本評論社,2004. 田中拓道ほか著『政治経済学 グローバル化時代の国家と市場』有斐閣,2020.その他授業中適宜指示する.
担当教員 松岡 信之

到達目標

1.自己が主体的に参画していく社会について、経済学などの基本原理を理解し,経済社会のしくみを説明できる.
2.1990年代以降顕著になったグローバル化と、市場(マーケット)と政治の結びつきについて理解できる.
3.今日の国際的な経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる.
4.科学技術の発展、格差の拡大、移民排斥など現代的問題について理解し、自分なりの解決策を提示できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1経済学の基本的な原理を理解し,現代社会における諸問題に対して応用的に説明できる.経済学の基本的な原理を理解し,現代社会における諸問題に対して基本的に説明できる.経済学の基本的な原理を理解し,現代社会における諸問題に対して説明できない.
評価項目2資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割について応用的に理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割について基本的にに理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割について理解できない.
評価項目3今日の国際的な経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について応用的に理解できる.今日の国際的な経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について基本的に理解できる.今日の国際的な経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,経済学や政治経済学の基礎理論を通して,経済の動きを社会的に捉える手法と経済政策の役割について理解を深め,さらに経済動向の個人への影響,国際経済との関わりなどを学習する.以上の目的に沿って,授業内容に関係する新聞記事,書籍,論文など回覧して知識を深める.
授業の進め方・方法:
<授業の進め方と授業内容,授業方法>
・すべての内容は学習・教育目標(A)<視野>とに対応する.                      
・授業計画における各週の「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<達成目標の評価方法と基準>授業各回の「到達目標」を網羅した問題を小テストで確認しつつ、中間・期末試験で出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.                                               
<備考>前期開講の「経済学Ⅰ」も併せて履修することがより深い経済学の理解に有益である.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>特になし.                                     
<自己学習>授業で保証する学習時間と予習・復習(中間・期末試験のための学習も含む)に必要な標準的な学習時間の総計が45時間に相当する学習内容である.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間・期末の試験結果の平均値を最終評価とする.但し,中間の評価で60点に達していない学生については再試験を行い,再試験の成績が中間の成績を上回った場合には,60点を上限として中間の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.期末試験については,再試験を行う可能性がある.
<単位修得要件>与えられた課題をクリアして学業成績で60点以上を取得すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション、政治と経済の関係 1.増大する国家の役割と経済の関係について理解できる。
2週 戦後の経済体制 2.戦後の世界経済体制について概括的に理解できる。
3週 グローバル化する経済 3.経済のグローバル化と国家の関係について理解できる。
4週 資本主義 4.資本主義経済システムについて、労働者と使用者のそれぞれから理解できる。
5週 福祉国家① 5.福祉国家の政策、それに対する批判、税制について理解できる。
6週 福祉国家② 6.現代の福祉国家の機能と役割について理解できる。
7週 選挙と資源の分配 7.選挙を通じた分配について理解できる。
8週 中間試験 1~7.これまでの学習内容を理解し,自ら記述できる.問題について自らの考えを論述できる.
4thQ
9週 試験の解説、不平等と再分配 8.資源の再分配について理解できる。
10週 経済成長 9.経済成長、格差、政治の役割について理解できる。
11週 財政政策 10.財政政策について概括的に理解できる。
12週 金融政策 11.金融政策における中央銀行の役割について理解できる。
13週 科学技術と現代社会 12.テクノ・ナショナリズムとテクノ・グローバリズムについて理解できる。
14週 移民と経済 13.ヒトの国境を越えた移動が経済にもたらす影響について理解できる。
15週 環境と経済 14.グローバル・イシューとしての環境問題を理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験小テスト相互評価態度発表その他合計
総合評価割合90100000100
配点90100000100