科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 書道
科目番号 0011 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 光村図書 書Ⅰ
担当教員 久留原 昌宏,樋口 弓弦

到達目標

目標・五書体(漢字),仮名,漢字仮名交じり(調和体)の書,理論的実技的に特徴を理解し,
   書道史の流れを把握・習得している.
到達・実技は出席した授業の課題は必ず提出すること.
   学期末のみテストを実施する(中間は実施しない).
   テストと実技を総合して判定するため,テスト未受験(追試は達成とする)の場合は未達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1応用的な書道史,専門用語を理解している.基本的な書道史,専門用語を理解している.基本的な書道史,専門用語を理解していない.
評価項目2古典の技法を理解し再現することと,半紙にバランスよく文字を配置して書くことが,両方ともできる.古典の技法を理解し再現することと,半紙にバランスよく文字を配置して書くことの,どちらかができる.古典の技法を理解し再現することと,半紙にバランスよく文字を配置して書くことが,どちらもできない.
評価項目3十分に課題・宿題を提出できている.課題・宿題を提出できている.課題・宿題を全く提出できていない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
書道芸術に対する理解を深め,書道史や表現, 鑑賞の基礎的能力を伸ばし, 書や文字を愛好する心を養う.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は,学習・教育到達目標(A)の<視野>に対応する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.  
・授業は最初20分~30分に講義を行い,残り時間を書道実技とする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
「知識・能力」確認を,後期の期末試験と授業中の実技試験で行う.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で目標達成を確認できるレベルの試験を課す.
授業は書道史・実技を行う.書道史は書道の成立を学ぶ上で重要な要素である.歴史の流れを把握して欲しい.
また書道は書写とは違い,それぞれの書体の技法が重要である.実技は技法の書き分けが重要である.
<学業成績の評価方法および評価基準>学年末試験結果を30%,提出作品を70%として,最終評価とする.
<単位修得要件>試験・実技成績で60点以上を修得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>小・中学校で培われてきた書写力.漢字の読み・書き順.
<備考>最初の授業に中学校まで使用していた書道用具を持参.半紙は各自で購入.ただし『洗濯でおちる墨』は変色するため使用不可.不足のものがあれば,事前準備すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 書道の基本知識
道具の名称・製造方法について
持ち物確認・硬筆課題
2週 唐の書道史・九成宮禮泉銘(楷書)
毛筆の基礎の使用方法について
書道史の理解・とめはねはらいの技術確認
課題提出・決められたとおりに記入し提出すること
3週 唐の書道史・雁塔聖教序(楷書)
雁法を書くための技法について
技法を理解して課題に再現する
4週 唐の書道史・顔氏家廟碑(楷書)
顔法を書くための技法について
技法を理解して課題に再現する
5週 北魏の書道史・牛厥像造記
方筆を書くための技法について
技法を理解して課題に再現する
6週 創作・色紙 雁法・顔法・方筆のどれか一つを選び創作をする
7週 王羲之と蘭亭序 王羲之と書道のかかわりと蘭亭序の制作過程を理解する
8週 王羲之と蘭亭序
集王聖教序
王羲之の死後の蘭亭序について理解する.
集王聖教序の制作過程・製作目的を理解する.
4thQ
9週 空海と日本書道史
風信帖
日本書道史と遣唐使について理解する.
風信帖の冒頭4文字を半紙に書く.
10週 仮名・基本用筆 仮名文字の進化の経緯を理解する.
変体仮名を読み.半紙に書くことができる.
11週 仮名・連面 連綿と実線の違いを見分け,名詞を連面を用いて書くことができる.
12週 仮名・行書き
蓬莱切
なめらかな文字を誤字なくかける.
13週 調和体・ひらがな テーマに合わせて平仮名の形を変化させることができる.
14週 調和体・創作 多文字構成と磨墨を使いこなせるようになる.
15週 調和体・創作 多文字構成と磨墨を使いこなせるようになる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験実技相互評価態度発表その他合計
総合評価割合30700000100
配点30700000100