国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『精選言語文化』(三省堂),『精選現代の国語』(三省堂),『日本近代文学選 増補版』(アイブレーン) 参考書:『学習課題ノート』(三省堂),『五訂版漢字とことば 常用漢字アルファ』(桐原書店)
担当教員 石谷 春樹

到達目標

古典から近代文学までの様々な日本語の文章を学習することにより,日本語で書かれた文章の読解力,および日本語による的確な表現能力を身に付けると共に,文学の持つ素晴らしさや,文学を学ぶ意義について理解することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1漢字・語句の応用力を身に付け,古典から近代文学までの応用的な文章の読解ができる.漢字・語句の基礎力を身に付け,古典から近代文学までの基本的な文章の読解ができる.漢字・語句の基礎力が身に付かず,古典から近代文学までの基本的な文章の読解ができない.
評価項目2エッセイ、感想文,スピーチなど応用的な表現ができる.エッセイ,感想文,スピーチなど基本的な表現ができる.エッセイ,感想文,スピーチなど基本的な表現ができない.
評価項目3応用的な文学の素晴らしさ,意義について理解することができる.基本的な文学の素晴らしさ,意義について理解することができる.基本的な文学の素晴らしさ,意義について理解することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
国語ⅠA・国語ⅠBの学習内容を受け,さらに日本語を正確に理解し,的確に表現する能力を養う.そして高等専門学校第2学年の学生として,また現代に生きる日本人として必要な日本語の基礎知識の習得と,日本語で書かれた文章の読解力および日本語による表現能力の向上を目指すことを目標とする.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標(A)の〈視野〉および(C)の〈発表〉に対応する.
・授業は講義・演習形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
〈到達目標の評価方法と基準〉下記授業計画の「到達目標」1~22を網羅した問題を,2回の中間試験・2回の定期試験と小テスト・提出課題・口頭発表等で出題し,また「漢字能力検定試験」を出来るだけ受検させ,目標の達成度を評価する.達成度評価における各到達目標の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
〈学業成績の評価方法および評価基準〉前期中間・前期末・後期中間・学年末試験を60%,小テストの結果を20%,課題・口頭発表等の結果を20%として評価する.原則として前期中間・前期末・後期中間・学年末試験ともに再試験は行わない.但し,習熟度に応じて課題等を課す場合がある.
〈単位修得条件〉与えられた課題レポート・ノート等をすべて提出し,学業成績で60点以上を取得すること.
〈あらかじめ要求される基礎知識の範囲〉本教科は,国語ⅠAや国語ⅠBの学習が基礎となる教科である.
〈レポート等〉 理解を助けるために、随時演習課題を与え、提出させる。また、夏期休業中の宿題として、外部コンクールに応募する。
〈備考〉授業中は学習に集中し,内容に対して積極的に取り組むこと.疑問が生じたら,その授業後直ちに質問すること.出された課題は期限を厳守し,必ず提出すること.なお,本教科は後に学習する日本文学、言語表現学、文学概論の基礎となる科目である.
漢字テストのない日はスピーチを実施する。
漢字テストの範囲:第1回(p.98~p.109)第2回(p.110~p.121)第3回(p.126~p.137)第4回(p.138~p.153)第5回(p.154~p.163)第6回(p.164~p.173)第7回(p.174~p.187)第8回(p.188~p.197)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 本授業の概容および学習内容の説明
古文 筒井筒①(伊勢物語)
1.国語を学ぶ意義について理解している.
2.スピーチや討論、ディベートなどを行い,自分の意見を公の言葉で表現することができる.(コミュニケーション能力の養成)
3.学習したことを踏まえ,相手に説得力をもって自分の言いたいことを伝える感想文・小論文等を書くことができる.(文章力の養成)
4.短歌や詩,シナリオや映像作品などを創作することにより,自らの心情を作品として表現することができる.(創作力・想像力の養成)
5.「常用漢字アルファ」に基づき,漢字小テストを年間8回実施し,社会人として必要な漢字・語彙力を習得している.(漢字・語彙力の養成)
6.国語表現における常識・規則を理解している.
2週 古文 筒井筒②(伊勢物語) 上記1~6と同じ.
7.文語文法を理解している.
8.古文作品を現代語に訳することができる.
9.古文作品を正しく読み、主人公の心情を理解することができる.
10.古文の文学史的価値を理解している.
3週 古文 筒井筒③(伊勢物語) 上記1~6、上記7~10と同じ.
4週 古文 筒井筒④(伊勢物語) 上記1~6、上記7~10と同じ.
5週 古文 筒井筒⑤(伊勢物語) 上記1~6、上記7~10と同じ.
6週 評論 新聞記事など 上記1~6と同じ.
11.評論の今日的な表現に使われる漢字・語句について,正確な読み書と用法を習得している.
12.評論のもつ表現上の特色を理解することができる.
13.評論について,作者の意図を理解し,論理の展開を把握することができる.
14.評論について,各段落,および全体の要旨についてまとめることができる.
7週 評論 新聞記事など 上記1~6、上記11~14と同じ.
8週 前期中間試験 これまで学習した内容を説明することができる.
2ndQ
9週 前期中間試験の反省
小説 城の崎にて①(志賀直哉)
上記1~6と同じ.
15.小説の文学的な表現に使われる漢字・語句について,正確な読み書きと用法を習得している.
16.小説のあらすじを把握し,登場人物の心情・行動を理解することができる.
17.小説について,鑑賞能力を養い,自分の感想を文章にまとめることができる.
18.小説について,文学史的知識を身につけ,作品が書かれた時代背景を理解することができる.
10週 小説 城の崎にて②(志賀直哉) 上記1~6,15~18と同じ.
11週 小説 城の崎にて③(志賀直哉) 上記1~6,15~18と同じ.
12週 小説 城の崎にて④(志賀直哉) 上記1~6,15~18と同じ.
13週 小説 城の崎にて⑤(志賀直哉) 上記1~6,15~18と同じ.
14週 文学史 明治の文学 上記1~6,15~18と同じ.
15週 文学史 大正・昭和の文学 上記1~6,15~18と同じ.
16週
後期
3rdQ
1週 前期末試験の反省
詩 サーカス①(中原中也)
上記1~6と同じ.
19.詩歌の文学的な表現に使われる漢字・語句について,正確な読み書きと用法を習得している.
20.詩歌について,作者の意図を理解し,表現技巧を把握することができる.
21.詩歌について,鑑賞能力を養い,自分の感想を文章にまとめることができる.
22.詩歌について,文学史的知識を身につけ,作品が書かれた時代背景を理解することができる.
2週 詩 サーカス②(中原中也) 上記1~6,19~22と同じ.
3週 鑑賞 詩・短歌・俳句 上記1~6,19~22と同じ.
4週 表現 手紙の書き方 上記1~6と同じ.
23,手紙の書き方について理解している.
5週 表現 敬意表現 上記1~6と同じ.
24,敬意表現について理解している.
6週 表現 正しい日本語① 上記1~6と同じ.
25,正しい日本語表現について理解している.
7週 表現 正しい日本語② 上記1~6,25と同じ.
8週 後期中間試験 これまで学習した内容を説明することができる.
4thQ
9週 後期中間試験の反省
こころ①(夏目漱石)
上記1~6,15~18と同じ.
10週 こころ②(夏目漱石) 上記1~6,15~18と同じ.
11週 こころ③(夏目漱石) 上記1~6,15~18と同じ.
12週 こころ④(夏目漱石) 上記1~6,15~18と同じ.
13週 こころ⑤(夏目漱石) 上記1~6,15~18と同じ.
14週 こころ⑥(夏目漱石) 上記1~6,15~18と同じ.
15週 こころ⑦(夏目漱石)
年間授業のまとめ
上記1~6,15~18と同じ.
26,年間授業内容の意義について説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験小テスト課題・提出物・発表合計
総合評価割合6020200100
配点6020200100