現代社会Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 現代社会Ⅱ
科目番号 0027 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『政治経済』東京書籍,2020. 参考書:「政治・経済用語集」(山川出版). その他授業中適宜指示する.
担当教員 松岡 信之

到達目標

1.民主政治の基本的原理や日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる.
2.現代社会の政治的・経済的諸課題および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる.
3.資本主義経済の特質や財政・金融,国際貿易などの機能,経済面での政府の役割について理解できる.
4.今日の国際的な政治・経済の仕組みや国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる.
5.国際平和・国際協力の推進や地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1民主政治の基本的原理や日本国憲法の成り立ちやその特性について深く理解できる.民主政治の基本的原理や日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる.民主政治の基本的原理や日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できない.
評価項目2資本主義経済の特質や財政・金融などの機能や経済面での政府の役割について深く理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能や経済面での政府の役割について理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能や経済面での政府の役割について理解できない.
評価項目3現代社会の政治的・経済的諸課題および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて深く理解できる.現代社会の政治的・経済的諸課題および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる.現代社会の政治的・経済的諸課題および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できない.
評価項目4今日の国際的な政治・経済の仕組みや国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について深く理解できる.今日の国際的な政治・経済の仕組みや国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる.今日の国際的な政治・経済の仕組みや国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できない.
評価項目5国際平和・国際協力の推進や地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて深く理解できる.国際平和・国際協力の推進や地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる.国際平和・国際協力の推進や地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・モデルコアカリキュラムの到達目標を基として民主主義の基本理念を理解させる.
・政治と経済といった社会的の仕組みと機能を認識させると共に個人の社会における役割を認識させる.
・常に国際的視野で考える態度を育成する.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育目標(A)<視野>とJABEE基準1.1(a)に対応する.                       
・授業は講義形式とグループワークで進める.授業の内容に即してグループワークの課題を課すので,講義の内容を理解すること.
・授業計画における各週の「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当する.
注意点:
<到達目標の評価と基準>授業計画の「到達目標」を網羅した問題を中間試験と定期試験で出題し,そしてレポートと小テストによって,目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.  
<備考>各回の授業で扱うトピックについて教科書の該当箇所を事前に読んでおくこと.
本教科は後に学習する技術者倫理入門,技術経営Ⅰ・Ⅱと経済学Ⅰ・Ⅱと法学Ⅰ・Ⅱの基礎となる教科である.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>中学校の「公民」科目.
<自己学習・レポート等>授業内容についての自己学習について授業中に適宜指示する.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間・期末の試験結果の平均値を最終評価とする.ただし,中間試験の評価で60点に達していない学生については再試験を行い,再試験の成績が中間の成績を上回った場合には,60点を上限として中間の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.期末試験についても,同様の規定で再試験を行う.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 政治の機能と社会の仕組み 1.政治の目標と社会の仕組みを認識できる.
2週 人権保障と法の支配 2.人権保障と法の支配の理念を理解し,現代の民主主義の基本原理を理解できる.
3週 民主主義とマスメディア 3.民主主義と政治体制,マスメディアの役割を理解できる.
4週 日本国憲法の基本原理 4.日本国憲法の理念と,憲法制定の背景について正しく理解できる.
5週 日本国憲法と基本的人権 5.日本国憲法における人権保障の理念と背景,権利と義務について正しく理解できる.
6週 国会の組織と機能 6.日本国憲法における議会制民主主義,日本の政治制度について正しく理解できる.
7週 司法の組織と機能 7.日本国憲法における裁判の仕組み,裁判員制度の仕組みについて正しく理解できる.
8週 中間試験 1~7.これまでの学習内容(1〜7)を理解し,自ら記述,選択することができる.
2ndQ
9週 中間試験の解説,地方自治と住民の権利 8.民主主義を身近な生活現場で実現する地方自治の理念を理解し,その制度的仕組みを習得する.
10週 戦後日本政治と政党 9.戦後日本の政党政治や政党の機能,役割について理解することができる.
11週 選挙と政治意識 10.選挙の方法,投票制度や政治意識の調査について理解することができる.
12週 地域の課題と解決策 11.これまでの学習を踏まえて,地域の課題を発見し,解決策を探ることができる.グループワークを行う.
13週 国際政治の特質と国家間の問題 12.国際社会の制度的仕組みや国家間の関係性を制度的に理解することができる.
14週 環境,資源,エネルギー問題 13.国際社会における環境,資源問題や,日本のエネルギー問題について理解することができる.
15週 国際社会における日本の役割 14.国際社会において日本はどのような役割を果たすべきなのか,対外援助のあり方を考え,理解することができる.
16週
後期
3rdQ
1週 資本主義経済と経済思想 15.資本主義体制とアダム・スミス,マルクスなど経済理論の枠組みについて理解する.
2週 経済主体と経済企業の働き 16.家計,企業,政府など経済活動を行う主体それぞれ性質と,企業の経済活動の役割を理解する.
3週 市場経済のしくみ 17.市場経済の仕組みと市場の失敗基本理論を理解する.
4週 国民所得と経済成長 18.マクロ経済など,国民全体の経済的枠組みについて理解する.
5週 貿易と国際収支 19.貿易など国際経済の基本的枠組みと,円高など国際経済の問題を理解する.
6週 財政・金融のしくみと機能 20.財政や貨幣の意味や仕組み,役割について理解する.中央銀行が行う金融政策の意味を理解することができる.
7週 戦後日本の経済 21.高度経済成長とは何かについて理解する.三行構造の転換について理解する.
8週 中間試験 これまでの学習内容(15〜21)を理解し,自ら記述できる.
4thQ
9週 中間試験の解説,消費者問題 22.消費者問題や18歳成年,契約について理解することができる.
10週 公害・環境問題 23.公害の歴史,法規制,現代の環境問題について理解できる.
11週 農業・食料問題 24.第一次産業を巡る問題,食糧自給率,六次産業などについて理解できる.
12週 雇用と労働問題① 25.労働に関する法規制を理解できる.
13週 雇用と労働問題② 26.労働に関する契約,権利を理解できる.
14週 中小企業問題 27.日本における中小企業の役割や課題について理解できる.
15週 社会保障と福祉 28.日本における社会保障の具体的な制度,法令について理解できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験レポート小テスト態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100