倫理・社会

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 倫理・社会
科目番号 0031 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 哲学倫理学概論
担当教員 奥 貞二

到達目標

現代社会の特徴と人間や青年期の特徴を理解し,西欧思想の代表的人物と思想を理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1人間とは何かについての様々な考え方をを理解する人間とは何かについての様々な考え方を概ね理解できる人間とは何かについての様々な考え方を理解できていない
評価項目2現代社会の価値観の多様性,人間観を理解する現代社会の価値観の多様性,人間観を概ね理解できる現代社会の価値観の多様性,人間観を理解できていない
評価項目3青年期の特徴を理解する青年期の特徴を概ね理解できる青年期の特徴を理解できていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人間理解,現代の特徴,青年期の特徴について学習し理解することを目的とする.
後半は,西欧思想の代表的な人物を取り上げ,その生き方と思想を理解することを目的とする.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標(A)の<技術者倫理><視野>に対応する.
・授業は講義形式で行う。講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施し,目標の達成度を評価する.各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間試験,期末試験結果の平均値を成績とする.但し,中間試験,期末試験の評価で60点に達していない学生については再試験を行い,再試験の結果が中間試験,期末試験の成績を上回った場合には,60点を上限として中間試験,期末試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.
<単位修得要件>中間試験,期末試験の結果,学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>中学校卒業程度の社会科の基礎学力と,1年次の歴史Ⅰ・地理の学習内容を習得していること.
<レポートなど>特に無し.
<備考>その都度取り上げる参考文献は,目を通しておくことが望ましい.
本教科は後に専攻科1年で学習する「技術者倫理」の基礎となる教科である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明
倫社の勉強を始めるにあたって
2週 人間とは何か 1.様々な人間の定義を通して人間とは何かを理解できる.
3週 現代を生きる 2.現代の特徴,特に物象化を理解できる.
4週 人間になるということ 3.青年期の特徴,特に自我同一性の確立を理解できる.
5週 青年期を生きる 3.青年期の特徴,特に自我同一性の確立を理解できる.
6週 現代の青年期 3.青年期の特徴,特に自我同一性の確立を理解できる.
7週 欲求と適応 4.欲求と適応,自己実現について,理解できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 ソクラテスの教え 5.ソクラテスの思想を理解できる.
10週 プラトンの考え方 6.プラトンの思想を理解できる.
11週 万学の祖アリストテレス 7.アリストテレスの考え方を理解できる.
12週 キリスト教 8.キリスト教の思想を理解できる.
13週 デカルトのわれ思うわれ在り 9.デカルトの方法を理解できる.
14週 カントのコペルニクス的転回 10.カントの思想を理解できる.
15週 ニーチェの教説 11.ニーチェの思想を理解できる.
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100