設計製図Ⅲ

科目基礎情報

学校	鈴鹿工業高等専門学校	開講年度	平成29年度 (2017年度)
授業科目	設計製図Ⅲ
科目番号	0036	科目区分	専門 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	材料工学科	対象学年	3
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	教科書：「製図」　原田　昭　他　（実教出版），参考書：「機械製図」　林　洋次 監修　（実教出版）「機械要素設計改訂版」　吉沢武男編（裳華房）
担当教員	万谷 義和

到達目標

材料技術者として必要とされる設計・製図の基礎知識を理解し，機械要素設計・製図に必要な専門知識を習得し，種々の構造用部品および機械用部品の設計・製図に応用できる．

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	設計・製図の基礎知識を理解し，応用することができる．	設計・製図の基礎知識を理解している．	設計・製図の基礎知識を理解していない．
評価項目2	機械要素設計・製図に必要な専門知識を習得し，応用することができる．	機械要素設計・製図に必要な専門知識を習得している．	機械要素設計・製図に必要な専門知識を習得していない．
評価項目3	種々の構造用部品および機械用部品の設計・製図に応用できる．	種々の構造用部品および機械用部品の設計・製図の図面を描くことができる．	種々の構造用部品および機械用部品の設計・製図の図面を描くことができない．

教育方法等

概要:

設計製図は材料工学の技術分野を専攻した学生に要求される製図能力および設計能力を養うための科目で，3年次では機械要素や身近な物の設計製図をその内容としている．設計製図Ⅲでは設計能力の養成を目標とし, 設計要素を加味した課題を与え, 同時に設計のコンセプトを図面に表現する能力を養う．

授業の進め方・方法:

・全ての内容は，学習・教育目標（B）＜基礎＞に対応する．
・授業は講義・実習形式で行う．
・「授業計画」における各週の「到達目標」は，この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする．

注意点:

<到達目標の評価方法と基準>「到達目標」の確認をスケッチ, 製図図面, 計算書などにより行う．合計点の60％の得点で，目標の達成を確認できるレベルの課題を課す．
<学業成績の評価方法および評価基準>提出された製図図面, スケッチ,レポートおよび設計書等に対して, レポートおよび計算書に関して20%, 製図図面に関して80%で評価する．なお, 未提出の図面およびレポート・計算書がある場合, 前期末評価を59点以下とする．
<単位修得要件>与えられた図面およびレポートを全て提出し，学業成績で60点以上を取得すること．
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>これまでに学んだ機械製図法の基礎知識および力学の基礎は十分理解しているものとして講義を進める．本教科は設計製図Ⅰ・Ⅱの学習が基礎となる科目である．
<レポート等>「ボルト, ナット」および「フランジ型たわみ軸継手」については, それぞれの製図図面の提出以外に, 講義の内容を理解する上で必要と思われる演習課題をレポートとして課す．
<備考>「ボルト, ナット」の製図図面については, 前期中間試験までに提出すること．「フランジ型たわみ軸継手」については, 計算書および製図図面を前期末までに提出すること．本授業においては実習が極めて重要で, 提出された製図図面およびレポートで評価を行う．規定の単位制に基づき，自己学習を前提として授業を進め，自己学習の成果を評価するために提出期日までに製図図面, レポート等の提出を求めるので，日頃から自己学習に励むこと．本教科は後に学習する設計製図Ⅳの基礎となる科目である．

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	表面性状	1. 図面に記載された表面性状について理解している．
		2週	寸法の許容限界およびはめあい	2. 寸法の許容限界およびはめあいについて理解している．
		3週	機械要素の製図 (ねじの基本とねじ製図の仕方)	3. ねじの基本を理解し，ねじを図面に表すことができる．
		4週	ボルト・ナットの製図	上記3
		5週	ボルト・ナットの製図	上記3
		6週	ボルト・ナットの製図	上記3
		7週	その他のねじ部品、軸受および軸継手	4. その他のねじ部品、軸受および軸継手について理解している．
		8週	中間試験	中間試験は実施しない．
	2ndQ
		9週	設計製図の手順・考え方	5. 設計製図の手順と考え方について理解している．
		10週	フランジ型たわみ軸継手のスケッチ	6. 実部品のスケッチができる．
		11週	フランジ型たわみ軸継手の計算と選定	7. 軸継手の強度計算と選定ができる．
		12週	フランジ型たわみ軸継手の製図	8. フランジ型たわみ軸継手を図面に表すことができる．
		13週	フランジ型たわみ軸継手の製図	上記9
		14週	フランジ型たわみ軸継手の製図	上記9
		15週	検図	10. 図面の検図ができる．
		16週

評価割合

	試験	課題	相互評価	態度	発表	その他	合計
総合評価割合	0	100	0	0	0	0	100
配点	0	100	0	0	0	0	100