日本文学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本文学
科目番号 0049 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「日本近代文学選」(アイブレーン)参考書:「五訂版漢字とことば 常用漢字アルファ」(桐原書店),学校指定の「電子辞書」
担当教員 石谷 春樹

到達目標

社会人としての日本語の理解力・表現力を備え,近現代の日本文化全般に親しむことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を読み,論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し,要約し,意見を表すことができる.論理的な文章を読み,論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を理解し,自分の意見を表すことができる.論理的な文章を読んでも,論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し,要約し,意見を表すことができない.
評価項目2代表的な文学作品を読み,人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに,その効果について説明したり自分の意見を表すことができる.代表的な文学作品を読み,人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して,内容について説明したり自分の意見を表すことができる.代表的な文学作品を読んでも,人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解できず,内容について説明したり自分の意見を表すことができない.
評価項目3常用漢字,熟語,慣用句等の基礎的知識についての理解を深め,その特徴を把握するとともに,それらの知識を適切に活用して表現できる.常用漢字,熟語,慣用句等の基礎的知識についての理解を深め,その特徴を把握するとともに,それらの知識を利用して表現できる.常用漢字,熟語,慣用句等の基礎的知識についての理解ができず,その特徴を把握するとともに,それらの知識を適切に活用して表現することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
国語ⅠA・ⅠB・Ⅱの学習を受けて,3年生では,さらに日本語で書かれたさまざまな文章(小説・評論・詩歌等)の読解を通して,社会人として必要な日本語の理解力,および日本語による表現力を身につけさせたい.
授業の進め方・方法:
・すべての内容はJABEE基準1(1)の(a)および(f),学習・教育到達目標(A)の〈視野〉および(C)の〈発表〉に対応する.
・授業は講義・演習形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
〈到達目標の評価方法と基準〉下記授業計画の「到達目標」1~16を網羅した問題を,2回の中間試験・2回の定期試験と小テスト・提出課題・口頭発表等で出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各到達目標の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
〈学業成績の評価方法および評価基準〉前期中間・前期末・後期中間・学年末の4回の試験の平均点を60%,小テストの結果を20%,提出課題・漢字検定へ取り組み・口頭発表等の結果を20%として評価する.ただし,前期中間・前期末・後期中間・学年末試験ともに再試験を行わない.
〈単位修得要件〉与えられた課題レポート等をすべて提出し,前期中間・前期末・後期中間・学年末の4回の試験,課題,小テストにより,学業成績で60点以上を取得すること.
〈あらかじめ要求される基礎知識の範囲〉本教科は,「国語ⅠA」「国語ⅠB」「国語Ⅱ」の学習が基礎となる教科である.
〈レポート等〉理解を助けるために,随時演習課題等のプリントを与え,提出させる場合もある.また夏期休業中の宿題として,読書体験記を執筆させ提出させる.
〈備考〉授業中は学習に集中し,内容に対して積極的に取り組むこと.出された課題は期限を守り,必ず提出すること.なお,第2学年に引き続き,文部科学省認定の「漢字能力検定試験」への積極的な取り組みを奨励する.また,本教科は後に学習する「文学概論Ⅰ・Ⅱ」「言語表現学Ⅰ・Ⅱ」等の基礎となる科目である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 本授業の概容および学習内容の説明
小説 山月記(中島敦)①
(表現力)
1.スピーチや討論,ディベートなどを行い,自分の意見を公の言葉で表現することができる.
2.学習したことを踏まえ,相手に説得力をもって自分の言いたいことを伝える感想文・小論文等を書くことができる.
3.短歌や詩シナリオなどを創作することにより,自らの心情を作品として表現することができる.
(漢字・語彙力)
4.「常用漢字アルファ」に基づき,漢字小テストを年間10回程度実施し,社会人として必要な漢字・語彙力を習得している.
5. 小説の文学的な表現に使われる漢字・語句について,正確な読み書きと用法を習得している.
6.小説のあらすじを把握し,登場人物の心情・行動を理解することができる.
7.小説について,鑑賞能力を養い,自分の感想を文章にまとめることができる.
8.小説について,文学史的知識を身につけ,作品が書かれた時代背景を理解することができる.
2週 小説 山月記(中島敦)② 上記1~4、5~8と同じ
3週 小説 山月記(中島敦)③ 上記1~4、5~8と同じ
4週 小説 山月記(中島敦)④ 上記1~4、5~8と同じ
5週 評論 日本文化の雑種性(加藤周一)① 上記1~4と同じ.
9.評論の今日的な表現に使われる漢字・語句について,正確な読み書きと用法を習得している.
10.評論の持つ表現上の特色を理解することができる.
11.評論について,作者の意図を理解し,論理の展開を把握することができる.
12.評論について,各段落,および全体の要旨についてまとめることができる.
6週 評論 日本文化の雑種性(加藤周一)② 上記1~4、9~12と同じ
7週 評論 日本文化の雑種性(加藤周一)③ 上記1~4、9~12と同じ
8週 前期中間試験 これまで学習した内容を説明することができる.
2ndQ
9週 前期中間試験の反省
小説 こころ(夏目漱石)①
上記1~4、5~8と同じ
10週 小説 こころ(夏目漱石)② 上記1~4、5~8と同じ
11週 小説 こころ(夏目漱石)③ 上記1~4、5~8と同じ
12週 小説 こころ(夏目漱石)④ 上記1~4、5~8と同じ
13週 小説 こころ(夏目漱石)⑤ 上記1~4、5~8と同じ
14週 小説 こころ(夏目漱石)⑥ 上記1~4、5~8と同じ
15週 小説 こころ(夏目漱石)⑦ 上記1~4、5~8と同じ
16週
後期
3rdQ
1週 前期末試験の反省
短歌①
上記1~4と同じ.
13. 詩歌の文学的な表現に使われる漢字・語句について,正確な読み書きと用法を習得している.
14.詩歌について,作者の意図を理解し,表現技巧を把握することができる.
15.詩歌について,鑑賞能力を養い,自分の感想を文章にまとめることができる.
16.詩歌について,文学史的知識を身につけ,作品が書かれた時代背景を理解することができる.
2週 短歌② 上記1~4、13~16と同じ
3週 短歌③ 上記1~4、13~16と同じ
4週 俳句① 上記1~4、13~16と同じ
5週 俳句② 上記1~4、13~16と同じ
6週 詩① 上記1~4、13~16と同じ
7週 詩② 上記1~4、13~16と同じ
8週 後期中間試験 これまで学習した内容を説明することができる.
4thQ
9週 後期中間試験の反省
小説 伊豆の踊り子(川端康成)① 
上記1~4、5~8と同じ
10週 小説 伊豆の踊り子(川端康成)②  上記1~4、5~8と同じ
11週 小説 伊豆の踊り子(川端康成)③  上記1~4、5~8と同じ
12週 小説 伊豆の踊り子(川端康成)④  上記1~4、5~8と同じ
13週 小説 伊豆の踊り子(川端康成)⑤  上記1~4、5~8と同じ
14週 小説 伊豆の踊り子(川端康成)⑥ 上記1~4、5~8と同じ
15週 小説 伊豆の踊り子(川端康成)⑦  上記1~4、5~8と同じ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題小テスト合計
総合評価割合602020100
配点602020100