卒業研究Ⅰ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 卒業研究Ⅰ
科目番号 0105 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 材料工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 8
教科書/教材 教科書および参考書:各指導教員に委ねる.情報セキュリティ教材[高学年分野別導入教材]
担当教員 材料工学科 全教員,河合 里紗

到達目標

材料工学に関する分野において解決すべき課題を抽出し,課題を解決するために必要なプロセス(文献調査,仮定の設定,研究目的の設定,研究計画の設定,予備実験,仮定の検証,成果・問題点等の論理的な記述・伝達・討論)を理解し,実行することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文献等を用いて研究背景などを自律的かつ継続的に調査できる.文献等を用いて研究背景などを継続的に調査できる.文献等を用いて研究背景などを調査 できない.
評価項目2研究を進める上で解決すべき課題を把握し,その解決に向けて自律的に学習することができる.研究を進める上で解決すべき課題を把握し,その解決に向けて学習することができる.研究を進める上で解決すべき課題を把握できない.
評価項目3研究のゴールを意識し,現状把握を行いつつ研究計画を立てることができる.研究のゴールを意識し,研究計画を立てることができる.研究のゴールを意識できない.
評価項目4研究を進める上で準備すべき事柄を認識し,継続的に学習することができる.研究を進める上で準備すべき事柄を認識し,学習することができる.研究を進める上で準備すべき事柄を認識できない.
評価項目5報告書と最終発表において,論理的な研究発表と的確な質疑応答ができる.報告書と最終発表において,研究発表と質疑応答ができる.報告書と最終発表において,研究発表と質疑応答ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
習得した知識・能力を超える課題解決がテーマとなる卒業研究Ⅱ(5年生)の遂行に必要な汎用的能力(文献調査,仮定の設定,研究目的の設定,研究計画の設定,予備実験,仮定の検証,成果・問題点等の論理的な記述・伝達・討論)を涵養する科目である.
授業の進め方・方法:
・全ての内容は,学習・教育目標(A)技術者としての姿勢<意欲>,(B)基礎・専門の知識とその応用力<専門>及び<展開>,(C)コニュニケーション能力<発表>に対応する. 
・授業は,実験・講義・演習形式で行う.講義中は,集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
各科の情報セキュリティ導入教材を受講する.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>上記の「知識・能力」1~7の習得の度合いを,最終発表(50%),報告書(指導教員による評価50%)により評価し,100点満点で60点以上の得点を取得した場合に目標を達成したことが確認できるように,最終発表および報告書のレベルを設定する.
<学業成績の評価方法および評価基準>卒業研究評価表にしたがって,最終発表(50%),報告書(指導教員による評価50%)として100点満点で評価する.ただし,報告書が未提出あるいは最終発表がなされない場合は59点以下とする.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を習得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>1学年から4学年までに実施した実験・実習および平行して進める4学年実験・実習で修得した実験操作や知識は修得しているものとして進める.1年次から4年次までの材料工学実験,4年生前期の創造工学が基礎となる教科である.
<レポート等>理解を深めるために,適宜演習課題を課することがある.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
1. 文献等を用いて研究背景などを調査することができる.
2週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記1
3週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記1
4週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
2. 調査した内容に基づいて解決すべき課題を把握し,その解決に向けて自立的に学習することができる.
5週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記2
6週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記2
7週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
3. 研究を進める上で準備すべき事柄を認識し,継続的に学習することができる.
8週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記3
4thQ
9週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記3
10週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
4. 研究のゴールを意識し,研究計画を立てることができる.
11週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記4
12週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
上記4
13週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
5. 研究を進める過程で研究計画の見直し,創意工夫ができる.
14週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
6. 研究背景,研究目的,研究計画,創意工夫した点を論理的に報告書に記述できる.
15週 卒業研究Ⅰ( 材料の構造・性質分野, プロセス分野,機能及び設計・利用分野)
7. 報告書の記述内容を最終発表において適切に発表できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験中間発表最終発表予稿原稿報告書その他合計
総合評価割合00500500100
配点00500500100