社会学Ⅰ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 社会学Ⅰ
科目番号 0109 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 レジメを使った講義
担当教員 竹野 富之,藤野 月子

到達目標

(1)日本を含む世界の様々な生活文化,民族・宗教などの文化的諸事象について,社会人類学の観点から理解出来る.
(2)国家間や国家内で見られる,いわゆる民族問題など,文化的相違に起因する諸問題ついて,社会人類学の観点から応用的に理解出来る.
(3)文化の多様性を認識し,互いの文化を尊重することの大切さ,自国の伝統の重要性を理解出来る.
(4)社会人類学的知見に基づき,自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解出来る.
(5)宗教研究を通じ,好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解出来る.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本を含む世界の様々な生活文化,民族・宗教などの文化的諸事象について,社会人類学の観点から応用的に理解出来る.日本を含む世界の様々な生活文化,民族・宗教などの文化的諸事象について,社会人類学の観点から理解出来る.日本を含む世界の様々な生活文化,民族・宗教などの文化的諸事象について,社会人類学の観点から理解出来ない.
評価項目2国家間や国家内で見られる,いわゆる民族問題など,文化的相違に起因する諸問題ついて,社会人類学の観点から応用的に理解出来る.国家間や国家内で見られる,いわゆる民族問題など,文化的相違に起因する諸問題ついて,社会人類学の観点から理解出来る.国家間や国家内で見られる,いわゆる民族問題など,文化的相違に起因する諸問題ついて,社会人類学の観点から理解出来ない.
評価項目3文化の多様性を認識し,互いの文化を尊重することの大切さ,自国の伝統の重要性を応用的に理解出来る.文化の多様性を認識し,互いの文化を尊重することの大切さ,自国の伝統の重要性を理解出来る.文化の多様性を認識し,互いの文化を尊重することの大切さ,自国の伝統の重要性を応用的に理解出来ない.
評価項目4社会人類学的知見に基づき,自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて応用的に理解出来る.社会人類学的知見に基づき,自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解出来る.社会人類学的知見に基づき,自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解出来ない.
評価項目5宗教研究を通じ,好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを応用的に理解出来る.宗教研究を通じ,好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解出来る.宗教研究を通じ,好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解出来ない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
イスラーム世界はグローバリズムの拡散によって揺らいできました.パレスチナ問題,スンナ派やシーア派の対立に代表されるような中東諸国の政治体制を巡る脆弱性は,パックス・ブリタニカと呼ばれる第一次グローバリゼーション期に形成されていきました.もともと,グローバリズムは,人間の持つ「自由」への希求の一つの現れです.基本的人権の観点からすれば,自由に生きるというのは理想なのかもしれませんが,イスラームの観点からすれば,それは「悪魔」です。例えば,女性の家庭領域からの開放は良いことのように思われますが,他方で共同体の社会秩序は壊れていきます.また,この社会秩序の恩恵を受けているのは多数の「普通」の人達です.イスラームはこの人達の生活を守ることを第一義としています.ゆえに宗教指導者達はそれらの「自由」に懐疑的であり,時に「悪魔」として批判するのです.本講義では,マレーシアの様々な事例をあげながら,グローバリズムがもたらす「自由」という「悪魔」とイスラームが守る社会秩序とのせめぎあいを論じていきます.最終的に,受講者が講義の内容を「鏡」にして,グローバリズムという「悪魔」に翻弄される日本の現状を理解することを目指します.
授業の進め方と授業内容・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標(A)<視野>及び<技術者倫理>とJABEE基準1.1(a)及び(b)に対応する.
・授業は講義形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施する.また,レポートも出題し,目標の達成度を評価する.各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする.合計点の80%の得点で,目標の達成を確認出来るレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法及び評価基準>
前期中間試験,前期末試験を80%,レポートの結果を20%として評価する.ただし,前期中間試験,前期末試験とも再試を行わない.
<単位修得要件>
前期中間試験,前期末試験,レポートの結果,学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
本教科は,社会人類学の基礎的な理論とアジア地域の諸文化について学ぶ科目である.
<レポートなど>
レポートのための自宅学習を課す.
<備考>
本講義を通じ,学生は東南アジアの言語の基礎について学ぶ.授業では,レジメを用い,解説をしていく.なお,毎回,授業の感想の提出を求めるので,内容の把握に努めること.

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1週 イントロダクション 1.社会人類学の基本的な概念を理解する.
2週 イスラームの六信五行 2.イスラームの六信五行について理解する.
3週 自由という悪魔-マレーシアにおけるブラックメタル対策に焦点をあてて 3.イスラームの文脈において自由とは「悪魔」であることを理解する.
4週 イスラームと自殺-ウンマによる共同体規制と親和性 4.イスラーム共同体ウンマが紡ぎだす人間間の親和性が自殺を抑止することを理解する.
5週 イスラームと家族中心主義 5.イスラームが家族を重視する宗教であることを理解する.
6週 イスラームと資本主義 6.イスラームと資本主義との関係性について理解する.
7週 イスラームとグローバリズム 7.グローバリズムによってなぜイスラーム諸国が揺らぐのか理解する.
8週 中間試験 目標1~8の内容を説明出来る.
9週 日本人とイスラーム 9.日本人のイスラーム観について考える.
10週 イスラームの宗教令と国民国家 10.イスラームの教義実践と国民国家の関係を理解する.
11週 イスラームの姦通罪 11.イスラームにおいて,なぜ姦通罪が存在するのか理解する.
12週 イスラームと性倫理-LBGTとフリーセックス 12.イスラームが性をコントロールすることの社会的意義を理解する.
13週 イスラームとフェミニズム 13.イスラームによるフェミニズム批判を理解する.
14週 イスラームと一夫多妻制 14.イスラームがなぜ一夫多妻を認めているのか理解する.
15週 イスラームとジェンダー 15.イスラームとジェンダーの関係について理解する.
16週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合80200000100
配点80200000100