言語表現学特論

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 言語表現学特論
科目番号 0011 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「日本近代文学選 増補版」(アイブレーン)参考書:「電子辞書」
担当教員 石谷 春樹

到達目標

日本近代文学の中で,代表的な作家の作品を中心に取り上げて,作品を分析することを学び,作品に込められた作者の心情を読み味わうことにより,日本近代文学に関する理解と認識を深めることを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 日本近代文学を代表する作品の中で、応用的な作品の分析ができる.日本近代文学を代表する作品の中で、基本的な作品の分析ができる.日本近代文学を代表する作品の中で、基本的な作品の分析ができない.
評価項目2 応用的に作品中の作者の心情を読み味わうことができる.基本的に作品中の作者の心情を読み味わうことができる.基本的に作品中の作者の心情を読み味わうことができない.
評価項目3 応用的に日本近代文学に関する理解と認識を深めることができる.基本的に日本近代文学に関する理解と認識を深めることができる.基本的に日本近代文学に関する理解と認識を深めることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで学んできた国語の学習を基礎として,さらに,日本近代文学における代表的な作品の理解を深める.具体的には,講義によって作品を丁寧に読み分析する方法を身につけ,研究発表によって問題解決能力の養成と表現力の向上を目指す.そのうえで,現代における文学の意義と言語表現の果たす役割ついて考えることを目標とする.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標JABEE基準1(2)の(a)および(f),学習・教育到達目標(A)の〈視野〉および(C)の〈発表〉に対応する.
・全ての授業は講義・演習形式で行う.授業中は集中して講義に耳を傾けること.       
・授業計画における各週の「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
〈到達目標の評価方法と基準〉下記授業計画の「到達目標」1~6を網羅した問題を,定期試験と研究発表・レポート等で出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各到達目標の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
〈学業成績の評価方法および評価基準〉定期試験の結果を60%,研究発表の結果を20%,レポート等の結果を20%として,全体の平均値を最終評価とする.ただし,再試験を行わない.
〈単位修得要件〉与えられた課題レポート等をすべて提出し,学業成績で60点以上を取得すること.
〈あらかじめ要求される基礎知識の範囲〉近代文学を中心とした日本文学史の基礎知識.
〈自己学習・レポートなど〉授業における学習時間と試験勉強を含めた予習及び復習,そして課題レポート準備に必要な標準的学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.
〈備考〉授業中は講義に集中し,内容に対して積極的に取り組むこと.出された課題は,期日を守って必ず提出・実施すること.文学は作者の表現した作品を読み,作者の気持ちを考えることである.そこで授業を通して,人の気持ちを考えることを大切にするため,他人に対する思いやりのある行動を心がけること.                                                                        

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 本授業の概要および学習内容の説明

1.作品を一字一句丁寧に読み,作品を読解することができる.
2.さまざまな視点から作品の細部を分析し,自らが問題点を探し,その問題点について考察することができる.
3.自らの問題点から結論を導く中で,これまでの研究史を把握したうえで,論理的な証明方法によって自分の意見を述べ ることができる.
4.自らの作品解釈をもとにした研究成果を,発表することができ,発表を通じて得た問題解決能力を各自の専攻する学問の研究方法に役立てることができる.
5.研究発表において質疑応答などの討論を通して,相手の意見を理解し,自分の意見を伝えることができる.また,討論を通して文学を学ぶ意義について考えることができる.
6.研究発表を通して,レポートを作成することができる.





2週 研究発表の具体例 上記1~6と同じ.
3週 ごんぎつね(新美南吉) 上記1~6と同じ.
4週 やまなし(宮沢賢治) 上記1~6と同じ.
5週 羅生門(芥川龍之介) 上記1~6と同じ.
6週 鼻(芥川龍之介) 上記1~6と同じ.
7週 骨拾い(川端康成) 上記1~6と同じ.
8週 伊豆の踊り子(川端康成) 上記1~6と同じ.
4thQ
9週 刺青(谷崎潤一郎)

上記1~6と同じ.
10週 檸檬(梶井基次郎) 上記1~6と同じ.
11週 城の崎にて(志賀直哉) 上記1~6と同じ.
12週 セメント樽の中の手紙(葉山重樹) 上記1~6と同じ.
13週 落下傘(金子光晴) 上記1~6と同じ.
14週 注文の多い料理店(宮沢賢治) 上記1~6と同じ.
15週 まとめ これまで学んだことを復習して,文学を学ぶ意義及び研究方法を自分の専門分野に生かすことができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題発表合計
総合評価割合602020100
配点602020100