生命工学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 生命工学
科目番号 0052 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する.参考書:「生命と物質-生物物理学入門」永山,(東京大学出版会),「 Physical Biology of the Cell 」R.Phillips et.al., (Garland Science)
担当教員 丹波 之宏

到達目標

分子生物学の用語に慣れると共に,生体分子やその集合体の特性を物理的,定量的に理解している.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1;生体分子やその集合体の特性を定量的に理解している.生体分子やその集合体の特性を定量的に理解し説明できる.生体分子やその集合体の特性を定量的に理解している.生体分子やその集合体の特性を定量的に理解していない.
評価項目2;生体分子やその集合体の特性を物理的に理解している.生体分子やその集合体の特性を物理的に理解し記述できる.生体分子やその集合体の特性を物理的に理解している.生体分子やその集合体の特性を物理的に理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生物学から得られた知見を工学的・医学的に応用するには、その諸現象を物理的な側面から理解しておくことが重要である.講義では分子生物学の用語に慣れると共に,生体分子やその集合体,すなわち分子機械であるタンパク質や,その機能発現の場である脂質膜,ひいては細胞の構造や機能について物理的,定量的な理解を深める.
授業の進め方・方法:
(1)この授業は学習,教育目標(B)<基礎>および,JABEE基準1(1)の(c)に対応する。(2)自己学習を前提とした規定の単位制に基づき授業を進め,課題提出を求める。米国の大学の学部学生向けに作られた運動生理学のテキストをもとにした講義および輪講を行う.
注意点:
(1)到達目標1~4の習得の度合を学年末試験,レポートにより評価する.評価における「知識・能力」の重みの目安は1~4を各25%とする.(2)熱力学の基礎を理解していること.(3)学年相当の英語力があること.(4)授業で保証する学習時間と,予習・復習(定期試験のための学習も含む)及びレポート作成に必要な標準的な学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.(5)自己学習を前提として適宜求める課題の提出をしていなければならない.(6)学年末(定期試験)を50%,課題を50%として評価し,60%以上の得点を得たものを合格とする。再試験は行わない.(7)単位修得要件として学業成績で60点以上を取得すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生命工学、生物物理学の序論(1) 1.分子生物学で使われる用語を理解している.2.生命、細胞、生体分子とその集合体の構造と機能,それらの概要を理解している.
2週 生命工学、生物物理学の序論(2) 上記1,2
3週 生命現象にみる大きさや数、力、時間(1) 上記1,2,3.生体分子とその集合体の特性を定量的に理解している.
4週 生命現象にみる大きさや数、力、時間(2) 上記1,2,3
5週 生命現象にみる大きさや数、力、時間(3) 上記1,2,3
6週 水溶液中の拡散(1) 上記3,4.生体分子とその集合体の特性を物理的に理解している.
7週 水溶液中の拡散(2) 上記3,4
8週 エネルギーと分布(1) 上記4
4thQ
9週 エネルギーと分布(2) 上記4
10週 エネルギーと分布(3) 上記4
11週 水溶液中の静電相互作用(1) 上記2,3,4
12週 水溶液中の静電相互作用(2) 上記2,3,4
13週 水溶液中の静電相互作用(3) 上記2,3,4
14週 生体膜とタンパク質(1) 上記1,2,3,4
15週 生体膜とタンパク質(2) 上記1,2,3,4
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合80200000100
配点80200000100