英語表現論

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 英語表現論
科目番号 0028 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合イノベーション工学専攻(環境・資源コース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:Dead Poets Society 英語総合教材『いまを生きる』田中長子他編 鶴見書店
担当教員 松尾 江津子

到達目標

英語Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳで得た英語の知識技能を活用し,より高度な英語の総合力を養うことを目指す.具体的には、映画Dead Poets Society『いまを生きる』を題材とした総合教材を使用し,読解力の向上,文法事項・語彙・慣用表現などの知識の強化,リスニング力の向上をねらいとする.それと同時に,この映画で扱う英詩や劇、それらを生み出した歴史や文化,西洋の文学的伝統や社会について学び,教養を高めることを目的とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて,概要を把握し,情報を聞き取り,その内容の把握を他に適用することができる.母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち,実際の場面や目的に応じて,基本的なコミュニケーション方略(繰り返しや相槌,ジェスチャー,アイコンタクトなどのボディランゲージ)を適切に用いながら,積極的にコミュニケーションを図ることができる.また,日常生活や身近な話題に関して,自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができ,自分の意見や感想を整理し,100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる. 母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち,実際の場面や目的に応じて,基本的なコミュニケーション方略(繰り返しや相槌,ジェスチャー,アイコンタクトなどのボディランゲージ)を適切に用いながら,積極的にコミュニケーションを図ることができない.また,日常生活や身近な話題に関して,自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話せず,自分の意見や感想を整理し,100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができない.
評価項目2関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し,必要な情報を読み取り,その内容の把握を他に適用することができる. 自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて,概要を把握し,情報を聴き取ることができる.関心のあるトピックや自分の専門分野での英語を使う場面(プレゼンテーション,ディスカッションやディベートなど)を想定して、学生自らが準備活動や情報収集を行い,母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもちながら,主体的な態度で教室内外での日常的な質問や応答など英語で円滑なコミュニケーションをとることができる.また,関心のあるトピックについて,200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる. 自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて,概要を把握し,情報を聴き取ることができない.関心のあるトピックや自分の専門分野での英語を使う場面(プレゼンテーション,ディスカッションやディベートなど)を想定して,学生自らが準備活動や情報収集を行い,母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもちながら,主体的な態度で教室内外での日常的な質問や応答など英語で円滑なコミュニケーションをとることができない.また,関心のあるトピックについて,200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができない.
評価項目3それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い,その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識しながら,その国の生活習慣や宗教的信条,価値観などの基本的な事象を自分たちの文化と関連付けて説明,解釈の適用ができる. それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い,その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識しながら,その国の生活習慣や宗教的信条,価値観などの基本的な事象を自分たちの文化と関連付けて説明し,解釈できる. それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い,その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識しながら,その国の生活習慣や宗教的信条,価値観などの基本的な事象を自分たちの文化と関連付けて説明も,解釈もできない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
映画Dead Poets Society『いまを生きる』を題材とした総合教材を使用し,英語の読解力の向上,文法事項・語彙・慣用表現などの知識の強化,リスニング力・英語表現力アップを図る.映画の内容を楽しみ,登場人物たちとともに考えてみよう.また,この映画は,ここで出てくる英詩や劇,小説,音楽,映画,西洋文化とその伝統への窓口ともなっている.未知の作品との出会いの架け橋になるかもしれない.好きな作品との出会いの糸口となればよいと願っている.
授業の進め方・方法:
・すべての授業内容は,学習・教育到達目標(A)<視野>および(C)<英語>に対応する.
・「授業計画」における「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記「授業計画」の「到達目標」1~6の習得の度合いを中間試験,期末試験,小テスト,課題により評価する.評価における各「到達目標」の重みの目安は1~5を90%,6を10%とする.試験問題や課題のレベルは,百点法により60点以上の得点を取得した場合に目標を達成したことが確認できるように設定する.
<学業成績の評価方法および評価基準>
 中間,期末の2回の試験の結果を70%,課題・発表・小テスト等の結果を30%として評価する.ただし,試験で60点に達していない者には再試験を課すこともあり,再試験の成績が本試験の成績を上回った場合には,60点を上限として本試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲> 高専学科5年間で学習した英語の知識・技能.
<レポートなど>授業に関する課題・発表及び小テストを課す.
<備考>授業は講義・輪読・発表形式で行う.映像資料の使用や役割練習,プレイリーディング(劇の読み合わせ),発表,討論などを行うことを検討する.毎回の予習は,テキストの英文を辞書を引いて読んでくること.授業には必ずテキストと英和辞典(電子辞書可)を用意すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方, 評価方法
Unit 1 A New Semester 新学期 
1.作品及び解説で取り上げられる英文を理解できる
2.作品及び解説で取り上げられる英文を要約できる
3.作品及び解説の内容に関する英語の問いに対して、適切な表現で答えることができる
4.作品及び解説に出てくる単語・熟語の意味及び慣用表現が理解できる
5.作品及び解説に含まれる語法、英語表現のいくつかを応用して適切な英語表現ができる
6.作品及び解説における内容に対して自分の意見を持ち、表明することができる
背景1 ボーディングスクールの伝統
2週 Unit 2 Seize the Day “その日をつかめ”
上記1~6.
背景2 Carpe Diem(「その日をつかめ」)の文学伝統 
3週 Unit 3 An Invitation to Poetry 詩へのいざない 上記1~6.
背景3 ホイットマンの自由詩―定型詩の魅力
4週 Unit 4 Free Thinkers 自由思想家 上記1~6.
背景4 ヘンリー・ソロー『ウォールデン―森の生活』の反骨精神
5週 Unit 5 Dead Poets Society “死せる詩人の会”復活 上記1~6.
背景5 ヴェーチェル・リンゼイの詩「コンゴ」―歌・アフリカの原始主義的想像力・植民地政策の歴史
6週 Unit 6 Your Own Voice 自分自身の言葉 上記1~6.
背景6 アメリカにおける学生スポーツ
7週 Unit 7 Poetry Class 詩作の授業 上記1~6.
背景7 ラジオ放送/ロカビリー音楽
8週 中間テスト 上記1~6.
2ndQ
9週 中間試験の解答解説
Unit 8 Conformity vs. Individuality 順応性と自分らしさ
上記1~6.
背景8 創作科/詩の創作授業と文科系クラブ
10週 Unit 9 Time for Action 行動の時 上記1~6.
背景9 1950年代アメリカの時代思潮
11週 Unit 10 Father and Son 父と息子 上記1~6.
背景10 アメリカ文化における「父と息子」
12週 Unit 11 A Midsummer Night's Dream “真夏の夜の夢” 上記1~6.
背景11『真夏の夜の夢』
13週 Unit 12 The End of the Society “死せる詩人の会”終結 上記1~6.
背景12 ティーン・フィルム(学園映画)の系譜
14週 Unit 13 Betrayal 密告 上記1~6.
背景13 プレップスクール/「ノーブレス・オブリージ」
15週 Unit 14 Oh, Captain! My Captain! “船長”への敬意 上記1~6.
背景14 序曲「1812年」
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題・発表・小テスト合計
総合評価割合70300100
配点70300100