経営学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 経営学
科目番号 0042 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合イノベーション工学専攻(環境・資源コース) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 随時提示
担当教員 田添 丈博,瀧本 和彦

到達目標

1 企業経営に欠かせない基本的な視点を習得することで、企業経営者目線での社会課題を読み解く力を付ける。
2 企業経営における経営計画書の策定手順を習得する。
3 環境分析・経営戦略策定の実践的な実施手法を習得する。
3 企業経営における実践的なリーダーシップ・リスクマネジメント手法を取得する。
これらを習得した結果として、将来の企業経営者として、また創業者(起業家)として経営計画書を作成し、周囲を牽引できる能力を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会環境の変化やコロナショックの影響、経営計画書の策定方法を論理的かつ網羅的に理解できた社会環境の変化やコロナショックの影響を理解し、経営計画書の策定方法も理解できた社会環境の変化やコロナショックの影響は理解できた
評価項目2企業の経営戦略、環境分析ノウハウを理解し、自らで精度よく実践的に対応する能力を身に付けた企業の経営戦略、環境分析ノウハウを習得した企業の経営戦略、環境分析を漠然と理解するにとどまった
評価項目3リスクマジメントの理論やリーダーシップ論を理解し、精度よく分析する能力を身に付けたリスクマジメントの理論やリーダーシップ論を理解し、基本的な分析ができるレベルに達したリスクマジメント論やリーダーシップ論の理論の概念的理解にとどまった

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会環境の変化を経営の視点で捉え、これからの企業経営を如何にして組み立て、実践していくかの実践的なノウハウの習得を本講義の目的として教育する。
授業の進め方・方法:
<授業の進め方と授業の内容>
経営計画に関する環境分析・戦略策定、リスクマネジメント、リーダーシップの4点を軸に授業を進める。
・全ての授業は講義形式で行い、ソクラテスメソッドにより受講生の理解を深めるよう工夫する。
・授業計画における各週の「到達目標」は、この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
上記の「知識・能力」の習得の度合は、随時のショートレポートと、課題の経営計画書(環境分析・戦略策定)の2つで評価するものとし、経営計画書は定期試験に置き換えて評価する。評価割合は、レポート30点、課題70点とする。
なお、経営計画書については、環境分析の理解度、環境分析結果の経営計画への反映の精度の2点を主な評価指標とする。
<備考>
講義は,原則、 レジュメを配布して進めていく。
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
 特になし。なお、将来、企業経営者や創業者(起業家)を志す学生にマッチした内容となっています。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、社会環境
1.直面する社会環境・企業環境の変化からコロナ後のニューノーマル社会を読み解く
2週 経営計画書・経営戦略 2.経営計画書のフレームワーク、経営計画の前提、思考方法、資源配分のためのPPM手法を理解する。
3週 環境分析① 3.環境分析の目的・意義・全体像、PESTとSPECを理解する.
4週 環境分析② 4.5Forces分析のポイントと留意点を理解する.
5週 環境分析③ 5.バリューチェーン分析のポイントと留意点を理解する。
6週 環境分析④ 6.3C分析の留意点とポイントを理解する。
7週 環境分析⑤ 7.SWOT分析、およびクロスSWOT分析のポイントと留意点を理解する。
8週 商品・サービスの付加価値 8.戦略ポジショニングにおける4つのポジションと前提・リスクを理解する。
【事例研究】
2ndQ
9週 顧客・社内資源の付加価値 9.コアコンピタンスの明確化のための内部経営資源評価(VRIO)と成長の方向性評価を理解する。【事例研究】
10週 バリューチェーン全体の付加価値 10.デルタモデルによる包括的な付加価値の拡大手法を理解する。
【事例研究】
11週 外部資源の活用戦略 11.アライアンスとM&Aによる外部資源を活用した戦略を理解する。
12週 イノベーション戦略 12.技術・先進顧客に加え、近年欠かせない破壊的・バリューのイノベーション戦略を理解する。
13週 リスクマネジメント 13.企業に内在するリスクを踏まえた真のリスクマネジメントモデルを理解する。
14週 SDGs 14.SDGsの概要、カーボンニュートラルへの取組等を切り口とした企業の付加価値向上戦略を理解する。
15週 組織力強化戦略 15.これからの企業を支え発展させる企業人のマネジメント戦略、あるべきリーダーシップを理解する。
16週 試験(経営計画書またはレポート提出)
※特に優れたものについては、プレゼンを想定
1~15の内容を踏まえて経営計画書を作成し提出してもらう.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000