生命工学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 生命工学
科目番号 0066 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合イノベーション工学専攻(環境・資源コース) 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する.参考書:「生命と物質-生物物理学入門」永山,(東京大学出版会),「 Molecular Biology of the Cell 」B. Alberts et.al., (Garland Science) 他
担当教員 丹波 之宏

到達目標

分子生物学の用語に慣れると共に,生体分子やその集合体の振る舞いを物理的,定量的に理解している.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1;生体分子やその集合体の振る舞いを定量的に理解している.生体分子やその集合体の振る舞いを定量的に理解し説明できる.生体分子やその集合体の振る舞いを定量的に理解している.生体分子やその集合体の振る舞いを定量的に理解していない.
評価項目2;生体分子やその集合体の振る舞いを物理的に理解している.生体分子やその集合体の振る舞いを物理的に理解し記述できる.生体分子やその集合体の振る舞いを物理的に理解している.生体分子やその集合体の振る舞いを物理的に理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生物学から得られた知見を工学的・医学的に応用するには、その諸現象を物理的な側面から理解しておくことが重要である.講義では分子生物学の用語に慣れると共に,生体分子やその集合体,すなわち分子機械であるタンパク質や,その機能発現の場である脂質膜,ひいては細胞の構造や機能について物理的,定量的な理解を深める.
授業の進め方・方法:
(1)この授業は学習,教育目標(B)<基礎>および,JABEE基準1.1(c)に対応する。(2)「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
(1)到達目標1~4の習得の度合を学年末試験,レポートにより評価する.評価における「知識・能力」の重みの目安は1~4を各25%とする.(2)熱力学および電磁気学の基礎を理解していること.(3)学年相当の英語力があること.(4)授業で保証する学習時間と,予習・復習(定期試験のための学習も含む)に必要な標準的な学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.(5)自己学習を前提として適宜求められた課題を提出すること.課題の評価は学年末試験に最大20%まで加味する.(6)学年末試験(定期試験)にて60%以上の得点を得たものを合格とする.再試験は行わない.(7)単位修得要件として学業成績で60点以上を取得すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生命工学、生物物理学の序論 1.分子生物学で使われる用語を理解している.2.生命、細胞、生体分子とその集合体の構造と機能,それらの概要を理解している.
2週 生命現象にみる大きさや数(1) 上記1,2,3.生体分子とその集合体の特性を定量的に理解している.
3週 生命現象にみる大きさや数(2) 上記1,2,3
4週 エネルギーと分布(1) 4.生体分子とその集合体の特性を物理的に理解している.
5週 エネルギーと分布(2) 上記4
6週 エネルギーと分布(3) 上記3,4
7週 水溶液中の拡散(1) 上記4
8週 水溶液中の拡散(2) 上記4
4thQ
9週 水溶液中の拡散(3) 上記3,4
10週 水溶液中の静電相互作用(1) 上記3,4
11週 水溶液中の静電相互作用(2) 上記3,4
12週 生体膜とタンパク質(1) 上記1,2,3
13週 生体膜とタンパク質(2) 上記1,2,3
14週 生体膜とタンパク質(3) 上記1,2,3
15週 生体膜とタンパク質(4) 上記1,2,3
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験実験相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100