国際関係論

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国際関係論
科目番号 0054 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合イノベーション工学専攻(エネルギー・機能創成コース) 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 原杉久(編)『国際関係学講義』第5版 有斐閣 2016年 参考書の一つであり、購入は義務ではない。
担当教員 松岡 信之,中野 潤三

到達目標

1.国際関係の歴史と国際関係の理論に関する知識を修得する。
2.国際社会の安定を維持する方途について考えることができる。

ルーブリック

第一次世界大戦後の国際関係史の展開について十分に理解している。第一次世界大戦後の国際関係史の展開について一応の理解をしている。第一次世界大戦後の国際関係史の展開について理解が不十分である。
評価項目2国際関係の理論の発展について十分に理解している。国際関係の理論の発展について一応の理解をしている。国際関係の理論の発展について理解が不十分である。
評価項目3国際関係の安定に関する研究者の見解を紹介し、安定に必要な条件を主体的に考え、自らの考えを提示できる。国際関係の安定に関する研究者の見解を紹介することができる。国際関係の安定に関する研究者の見解も安定に必要な条件も提示することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「国際関係論」の誕生から現在に至る国際関係の歴史と理論の変遷に関する知識を修得する。歴史と理論から教訓をくみだし、国際社会を安定させる条件を考察する。学生が自らの考えを提示できるように指導する。
授業の進め方・方法:
毎回の講義終了後、当該講義の内容の理解度を測る「まとめ」を配布する。学生は「まとめ」に必要な語句を記入し、当該授業に関する質問を記述する。「まとめ」は次回の講義の冒頭で講師が返却し、質問に答える。
注意点:
欠席過多になり、成績評価不能とならないこと。病気等やむを得ない欠席は必ず届けること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 国際関係の発生と国際関係論の誕生(1) 主権国家体制の成立と国際関係論の研究対象について理解する。
2週 国際関係の発生と国際関係論の誕生(2) 第一次世界大戦の反省から「国際関係論」が誕生したことを理解する。
3週 国際関係の思想(現実主義) 現実主義の思想と中心概念を理解する。
4週 国際関係の思想(理想主義) 理想主義の思想と中心概念を理解する。
5週 国際関係の思想(合理主義) 合理主義の思想と中心概念を理解する。
6週 両大戦間の世界 1920年代・1930年代の国際情勢を理解する。
7週 E.H.カーの国際政治論 第1回から第7回までの授業内容に関する理解度テストを行う。
8週 中間テスト 第1回から第7回までの授業内容に関する理解度テストを行う。
4thQ
9週 冷戦とH.J.モーゲンソーの国際政治論 冷戦思考を批判し、自制的な権力政治を唱えたモーゲンソーの国際政治論を理解する。
10週 平和共存と多極化 冷戦の緊張関係が緩んだ1950~1960年代の国際情勢を理解する。
11週 国際関係論への行動科学の導入 行動科学を導入した国際関係論を理解する。
12週 デタント時代の世界 緊張緩和の時代と言われた1960年代末から70年代末までの世界情勢を理解する。
13週 脱行動科学と相互依存論、従属理論 行動科学への批判とデタントを背景とした相互依存論、南北問題を背景とした従属理論を理解する。
14週 覇権安定論と覇権後論 国際社会の安定のためには覇権国を必要とする理論と覇権国のプレゼンスを不必要とする理論を理解する。
15週 冷戦後の世界 「歴史の終焉」論と米国1極支配から米中ロの大国間権力政治へと変移した冷戦後の国際情勢を理解する。
16週 期末テスト 全授業内容に関する理解度テストを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験「まとめ」完成度態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合304030000100
基礎的能力304030000100