国際関係論

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国際関係論
科目番号 0051 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合イノベーション工学専攻(ロボットテクノロジーコース) 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 坂井昭夫『国際政治経済学とは何か』青木書店 1998年(購入は義務付けない)
担当教員 三瀬 貴弘

到達目標

①「国際政治経済学(International Political Economy;IPE)」について,(1)国際政治経済学の出自,ならびに,(2)国際政治経済学の特徴,暗黙に前提とする思考,現実の秩序形成,現在の日米関係に対して与えている影響を理解すること.
②「国際社会でまさに今,何が問題になっているか」について,その背景も含めて,広くかつ深い視点から理解すること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1国際社会の成立と発展を理解し,平和の意義について応用的に考察出来る.国際社会の成立と発展を理解し,平和の意義について考察出来る.国際社会の成立と発展を理解し,平和の意義について考察出来ない.
評価項目2国際的な政治・経済の仕組み,国家間の結びつきの現状と背景を応用的に理解出来る.国際的な政治・経済の仕組み,国家間の結びつきの現状と背景を理解出来る.国際的な政治・経済の仕組み,国家間の結びつきの現状と背景を理解出来ない.
評価項目3現在の国際社会が直面している諸課題を発見・理解し,解決に向けた取り組みについて主体的に考えることが出来る.現在の国際社会が直面している諸課題を発見・理解し,解決に向けた取り組みについて考えることが出来る.現在の国際社会が直面している諸課題を発見・理解し,解決に向けた取り組みについて考えることが出来ない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
国際社会においてまさに今,生じている様々な問題について,政治的,経済的,文化的,歴史的背景を含めて理解する.それらを,より良く理解するために必要となる,国際関係論の基礎的な理論,考え方を習得する.さらに,理論と現実の相互作用に注目しながら,「国際公共財」の概念を用いて,ポスト冷戦期における日米関係について考察する.
授業の進め方・方法:
すべての内容は,学習・教育目標(A)<視野>と,JABEE基準1(1)(a)に対応する.
注意点:
<達成目標の評価方法と基準>
レポート100%.(※3回以上の欠席で,単位は認めない)
レポートの課題は,〔到達目標〕を問うもの.レポートの評価基準は,①内容や事実を正確に理解しているか,②論理的な文章が書けているかで評価する.レポートの分量ならびに価値判断については評価対象としない.
<備考>毎回の講義を以下の4部で構成する.それぞれに学生に求められる役割は異なる.出席した学生が,毎回「何か」を得られるような講義にしたい.また,講義を通じて「興味を持ったこと」について自主的に学習することを強く期待する.
①10分間「頭の体操」・・・・国際関係論に関する,「面白さ」を重視したクイズをする.
②55分間「理論講義」・・・・授業計画に沿い,穴埋め形式のレジュメを配布,それに沿い講義する.(達成目標①)
③20分間「映像資料」・・・・国際社会で現在起こっている問題を,映像資料を用いて講義する.(達成目標②)
④5分間「感想記入」・・・・講義に対する感想,要望や質問などを記入して提出する.
<自己学習>詳細なレジュメを毎回配布するので,講義中に理解出来なかった場合は,家で読み直して復習すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 1.国際関係論のイメージを掴む.
2週 国際関係論と国際政治経済学 2.国際関係論と国際政治経済学を定義,両者の関係を理解する.
3週 国際関係論の誕生① 3.国際関係論が誕生した経緯を理解する(ウェストファリア条約の意義).
4週 国際関係論の誕生② 4.国際関係論が誕生した経緯を理解する(第一次大戦の意義).
5週 リアリズムとリベラリズム① 5.リアリズムの考え方を理解する.
6週 リアリズムとリベラリズム② 6.リベラリズムの考え方を理解する.
7週 リアリズムの隆盛と行き詰まり① 7.リアリズムが栄えた現実的背景を理解する.
8週 リアリズムの隆盛と行き詰まり② 8.リアリズムが衰退した現実的背景を理解する.
4thQ
9週 学術的政経架橋① 9.自由主義経済学の全体像とゲーム論の意義を理解する.
10週 学術的政経架橋② 10.公共財概念を理解する.
11週 覇権安定論① 11.覇権安定論の基本的な考え方を理解する.
12週 覇権安定論② 12.覇権安定論に対する批判的見解と,ソフトパワー,構造的権力の概念を理解する.
13週 相互依存論① 13.相互依存論の基本的な考え方を理解する.
14週 相互依存論② 14.相互依存論に対する批判を理解する.
15.覇権安定論と相互依存論の関係を理解する.
15週 国際政治経済学に基づくポスト冷戦秩序の構築 16.ポスト冷戦における米国の世界戦略と国際政治経済学の関係を理解する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表レポート合計
総合評価割合00000100100
配点100100