実践メカトロニクス

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 実践メカトロニクス
科目番号 0042 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合イノベーション工学専攻(先端融合テクノロジー連携教育プログラムコース) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:なし
担当教員 打田 正樹

到達目標

メカトロニクスの基本をなす.アクチュエータ,コンピュータ,センサとそれらを組み合わせたフィードバック制御系のより深い理解と修得を目的とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1モータの種類や特徴,評価方法等を十分理解している.モータの種類や特徴,評価方法等を理解している.モータの種類や特徴,評価方法等を理解していない.
評価項目2センサの基礎と利用方法を十分理解し,利用することができる.センサの基礎と利用方法を十分理解している.センサの基礎と利用方法を理解していない.
評価項目3フィードバック制御やPID制御を十分理解し,簡単なフィードバック制御系を構築することができる.フィードバック制御やPID制御を十分理解している.フィードバック制御やPID制御を理解していない.
評価項目4現代制御の基礎と,状態方程式と伝達関数,状態フィードバック制御とオブザーバを十分理解し,構築することができる.現代制御の基礎と,状態方程式と伝達関数,状態フィードバック制御とオブザーバを理解し,構築することができる.現代制御の基礎と,状態方程式と伝達関数,状態フィードバック制御とオブザーバを理解していない.
評価項目5制御に関するシミュレーションとマイコンによる制御方法を十分理解し,利用することができる.制御に関するシミュレーションとマイコンによる制御方法を理解し,利用することができる.制御に関するシミュレーションとマイコンによる制御方法を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
メカトロニクスの基本をなす.アクチュエータ,コンピュータ,センサとそれらを組み合わせたフィードバック制御系のより深い理解と修得を目的とする.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は,学習・教育到達目標(B)<専門>およびJABEE 基準1の(1)(d)(2) a)に対応する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>「授業計画に示す到達目標」 1~14の確認を提出物,中間試験,期末試験で行う.1~14に関する重みはほぼ同じである.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法および評価基準>提出物,ならびに中間・学年末の2回の試験の平均点で評価する.再試験は実施しない.提出物と試験のウェイトは,20%(提出物),80%(試験)である.
<単位修得要件>課題を全て提出し,学業成績で60点以上を取得すること.
<自己学習>授業で保証する学習時間と,予習・復習(中間試験,定期試験のための学習も含む)及び提出物作成に必要な標準的な学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.
<備考>制御工学の基礎知識が必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 メカトロニクスの基礎と応用 1.メカトロニクスの基礎と応用例に関して理解することができる.
2週 モータについて 2.モータの種類や特徴,評価方法等に関して理解できる.
3週 センサの基礎と応用 3.センサの基礎と利用方法について理解できる.
4週 フィードバック制御 4.フィードバック制御と制御系の特徴を把握することができる.
5週 PID制御 5.PID制御が理解できる.
6週 マイコンの基礎 6.代表的なマイコンとその利用方法に関して理解できる.
7週 コントローラのマイコンへの実装 7.コントローラの構築とマイコンへの実装方法が理解できる.
8週 中間試験 上記1~7
4thQ
9週 現代制御と古典制御 8.現代制御理論の基礎を理解できる.
10週 状態方程式と伝達関数 9.状態方程式が構築できる.伝達関数との関係を理解できる.
11週 可制御性、可観測性、可検出 10.現代制御理論を用いたコントローラの設計基礎を理解できる.
12週 状態フィードバック制御 11.状態フィードバック制御の基礎が理解でき,フィードバックゲインを設計することができる.
13週 オブザーバ 12.オブザーバの基礎とオブザーバゲインの設計手法を理解できる.
14週 コンピュータを用いた制御系のシミュレーション 13.コンピュータを用いた制御系のシミュレーションの基礎について理解できる.
15週 MATLABを用いたシミュレーション 14.シミュレーションプログラムを制作し,制御系の設計の基礎を理解する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合80200000100
配点80200000100