現代社会と宗教Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 現代社会と宗教Ⅰ
科目番号 0073 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科目 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 石井研士『プレステップ 宗教学』(弘文堂)
担当教員 吉永 進一

到達目標

1基本的宗教現象の理解
2宗教の実存的意味の理解
3宗教の現代社会における意義の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的宗教現象を十分理解している 基本的宗教現象の説明を理解できる 基本的宗教現象を理解できない
評価項目2宗教の実存的意味を十分理解している宗教の実存的意味の説明を理解できる宗教の実存的意味を理解できない
評価項目3宗教の現代社会における意義を十分理解している宗教の現代社会における意義の説明を理解できる宗教の現代社会における意義を理解できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
世界の宗教について基本的な知識を習得し、近代、現代日本の文化と社会における宗教の機能と意味の理解を目的とする。
This course will provide students with basic knowledge of world religions and an informed insight into the role played by religion in the culture and society of Japan in the modern age. 
授業の進め方・方法:
 Iでは教科書『プレステップ 宗教学』を用いて授業を進めていく。IIでは主に教科書『宗教学キーワード』を用いる。前後期共に、必要な場合は、ビデオ教材を利用する。
基本的には授業に集中して聴講し、考察してもらいたいが、不足分があれば教科書ならびに配布されたプリントについて復習してもらいたい。指定文献について前期、後期、それぞれ一回ずつレポートを課す予定。
注意点:
授業内容に関係した試験を実施、内容の理解を深めるための課題についてレポートを課す。到達目標にあるように、前期は、宗教現象、宗教の意味、現代社会での宗教についての試験であり、後期は他宗教の理解と共存についての考察を問う試験とする。試験を60%、レポートを40%として成績を算出。
 この講義では、前半は宗教に共通する基本的な行為と意味について学び、後半は個別の宗教を学ぶ予定にしています。宗教というと、現代日本人はどうしても抹香臭いもの、古臭いもの、自分たちと縁がないものと考えがちですが、世界の多くの地域では宗教は生きられたものであり、いまでも社会的な勢力を維持し続けています。とりわけユダヤ教、キリスト教、イスラームという一神教の地域では、宗教は決して過去の遺物ではなく、現代を動かす力となっています。日本社会においても、一見すると無宗教のように見えながらも、一枚表面をはぐと、そこには仮装した宗教伝統が見て取れるはずです。北近畿は、江戸時代の巡礼、近代では新宗教運動と、宗教の盛んな地域でした。宗教を学ぶことで、私たちの住んでいる地域を学び、私たちがどうしてこうなったのかというからくりを学ぶことができるでしょう。

研究室 B棟3階(B-304)
内線電話 8901
e-mail: yosinagaアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明 舞鶴の宗教から日本の宗教まで 1基本的宗教現象の理解
2週 第1章 宗教学への招待
1基本的宗教現象の理解
3週 第2章 祈り 1基本的宗教現象の理解
4週 第3章 儀礼 1基本的宗教現象の理解
5週 第4章 祭り 1基本的宗教現象の理解
6週 第5章 修行と戒律 1基本的宗教現象の理解
7週 復習 1基本的宗教現象の理解
8週 第6章 神話 1基本的宗教現象の理解
2ndQ
9週 第7章 死後の世界 2宗教の実存的意味の理解
10週 第8章 シャマニズム 2宗教の実存的意味の理解
11週 第9章 聖地と巡礼 2宗教の実存的意味の理解
12週 第10章 宗教学への接近 3宗教の現代社会における意義の理解
13週 第11章 宗教団体の多様性 3宗教の現代社会における意義の理解
14週 第12章 現代日本の宗教 3宗教の現代社会における意義の理解
15週 前期期末試験返却,到達度確認
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。2
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。2
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。2
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。1
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。1
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。1
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力60000400100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000