現代社会と宗教Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 現代社会と宗教Ⅰ
科目番号 0101 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科目 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 石井研士『プレステップ 宗教学』(弘文堂)
担当教員 吉永 進一

到達目標

1巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解する。
2地域と日本の宗教文化を理解する。
3巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解できる。1巡礼を通して宗教儀礼の意義を感受できる。巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解できない。
評価項目2地域と日本の宗教文化をよく理解する。地域と日本の宗教文化を理解する。地域と日本の宗教文化を理解できない。
評価項目3巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析できる。巡礼文化の変容を通じて現代社会を考えてみる。巡礼文化の変容を通じて現代社会を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
【授業目的】
世界の宗教について基本的な知識を習得し、近代、現代日本の文化と社会における宗教の機能を理解し、地元の宗教文化の知識涵養を目的とする。
【Course Objectives】
This course will provide students with basic knowledge of world religions, an informed insight into the social role played by religion in the culture and society of Japan in the modern age, and knowledge of their local religious culture. 
授業の進め方・方法:
【授業方法】
 Iでは岡本亮輔『聖地巡礼』を教科書として巡礼についての調査作業を行う。IIでは教科書『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる宗教学』を用いる。前後期共に、必要な場合は、ビデオ教材を利用する
【学習方法】
 基本的には授業に集中して聴講し、考察してもらいたいが、そのために教科書以外にも必要な本を使って研究調査する基本的な技術を身につけること。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
3回のレポートと期末試験を課す。レポート点を6割、期末試験を4割として成績を評価する。
 レポートは、上記の到達目標をどれだけ達成しているかという点から評価するが、具体的には、授業内容をどれだけ理解したかという点、自身の調査と分析をどれだけおこなったかという点、、また、その根拠となる引用などを明示した上でどれだけ説得的に論理を構築したかという3点を評価軸とする。
【学生へのメッセージ】
 この講義では、前期は、西国三十三箇寺から現代の聖地巡礼までさまざまな巡礼を学び、私たちの身近な歴史、社会における宗教の変容を学びます。私たちが住んでいる北近畿の文化伝統を理解するだけでなく、現代の観光や村おこしへのアニメの影響に至るまで、巡礼を切り口にさまざまな現代文化を見ていこうと思います。後期は世界と日本宗教について学びます。日本では宗教は特殊な事柄と思われ、宗教を特に信じていないという人が多数派を占めますが、世界的にみるとこれは少数派に属します。海外の人々と接する上で、宗教を知り、そこに敬意を払うことは重要なことです。また、一見、非宗教的に見える日本社会も、実は形を変えた宗教で満ちているとも言えます。そうした知識は、世界、日本、そして自分をよりよく知るために重要なものになるでしょう。
 世界とはなにか、そして自分とはなにかという問題を考える上で、この授業が何らかの役に立つことを期待しています。
教 員 名 吉永進一
研 究 室 B棟3階(B- 304)
内線電話 8901
e-mail: yosinagaアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明 北近畿の文化と宗教 巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解する。
2週 一神教と多神教と巡礼(1) 巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解する。
3週 一神教と多神教と巡礼(2) 巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解する。
4週 一神教と多神教と巡礼(3) 巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解する。
5週 日本の巡礼(1) 地域と日本の宗教文化を理解する。
6週 日本の巡礼(2) 地域と日本の宗教文化を理解する。
7週 日本の巡礼(3) 地域と日本の宗教文化を理解する。
8週 ★前期中間試験
2ndQ
9週 宗教と観光 巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。
10週 巡礼の求めるもの 巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。
11週 信仰なき巡礼 巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。
12週 聖地 巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。
13週 作られる聖地 巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。
14週 パワースポット 巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。
15週 現代社会と巡礼(総論・復習) ・巡礼を通して宗教儀礼の意義を理解する。
・地域と日本の宗教文化を理解する。
・巡礼文化の変容を通じて現代社会を分析する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。2
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。2
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。2
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。1
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。1
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。1
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40000600100
基礎的能力40000600100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000