化学ⅠA

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 化学ⅠA
科目番号 0115 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科目 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「改訂版 化学基礎」「改訂版 化学」(数研出版),問題集:「エクセル化学総合版」(実教出版),「リピート&チャージ化学基礎ドリル」物質の構成/化学結合,物質量と化学反応式(実教出版),資料集:「サイエンスビュー化学総合資料三訂版」(実教出版)
担当教員 宮崎 昭仁,松田 若菜

到達目標

① 物質と化学について理解する。
② 物質の構造に関して理解する。
③ 物質の反応に関して理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質と化学について十分に理解している。物質と化学について基本を理解している。物質と化学について理解していない。
評価項目2物質の構造に関して十分に理解している。物質の構造に関して基本を理解している。物質の構造に関して理解していない。
評価項目3物質の反応に関して十分に理解している。物質の反応に関して基本を理解している。物質の反応に関して理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学は物質を扱う科学である。対象が限られた他の科学分野に比べ,化学の扱う領域はそれら全てを包含した複雑多岐にわたる物質の世界であり,自然を物質の側面から捉える化学は,自然科学の中心に位置する。
授業の進め方・方法:
半期2回の定期試験(50分)の評点を50%,平常の受講態度(遅刻,居眠り,マンガ読み,他教科の内職,携帯電話,メイルなど)に小テスト,問題演習を加えた平常点を25%以上,実験・レポートを25%以上の加重平均で評価する。夏休みと冬休みの長期休暇中に達成度の確認を行うため,問題集による演習を課題とする予定。
注意点:
非化学系の当高専の化学は僅か2年間の4コマで高校程度以上の知識が要求される。ここに問題演習に実験が加わり,他のどの教科よりも高密度にならざるを得ない。講義を中心に復習を怠らないこと。化学教室では科学的考察と自主性を重視している。自主的な実験やレポートなどは,準備の都合があるので早めに申し出ること。

研究室 T棟2階 化学準備室
内線電話 8919
e-mail: miyazakiアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.科学      ・科学     ・化学  <シラバス内容の説明> ① 物質と化学について理解する。
2週 ・科学計算    ・化学史 ① 物質と化学について理解する。
3週 2.物質の構造(構造化学)   ・物質 ② 物質の構造に関して理解する。
4週 ・原子・分子   ・電子配置・イオン ② 物質の構造に関して理解する。
5週 ・化学結合    ・イオン結合 ② 物質の構造に関して理解する。
6週 ・共有結合 ② 物質の構造に関して理解する。
7週 ・金属結合 ② 物質の構造に関して理解する。
8週 ★前期中間試験
2ndQ
9週 3.物質の反応(反応化学各論)   ・分子量・原子量 ・物質量  ・濃度 ③ 物質の反応に関して理解する。
10週 ・化学反応式   ・化学計算 ・基本法則 ③ 物質の反応に関して理解する。
11週 ・酸・塩基    ・pH ③ 物質の反応に関して理解する。
12週 ・中和反応 ③ 物質の反応に関して理解する。
13週 ・酸化・還元   ・イオン化傾向 ③ 物質の反応に関して理解する。
14週 ・熱化学     ・結合エネルギー反応熱 ③ 物質の反応に関して理解する。
15週 ・光化学 ③ 物質の反応に関して理解する。
16週 前期期末試験返却,到達度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。1前1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。1前1
物質が原子からできていることを説明できる。2前4
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前3
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前3
純物質と混合物の区別が説明できる。2前3
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。2前3
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。2前4
同位体について説明できる。2前4
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。2前4
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。2前4
価電子の働きについて説明できる。2前4
原子のイオン化について説明できる。2前4
代表的なイオンを化学式で表すことができる。2前4
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。2前4
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。2前4
イオン式とイオンの名称を説明できる。2前5
イオン結合について説明できる。2前5
イオン結合性物質の性質を説明できる。2前5
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。2前5
共有結合について説明できる。2前6
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。2前6
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。2前7
金属の性質を説明できる。2前7
原子の相対質量が説明できる。2前9
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。2前9
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。2前9
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。2前9
気体の体積と物質量の関係を説明できる。2前9
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。2前10
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。2前10
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。2前10
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。1前10
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。2前10
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。2前11
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。2前11
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。2前11
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。2前11
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。2前12
酸化還元反応について説明できる。2前13
イオン化傾向について説明できる。2前13
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。2前13
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。1前1
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。1前1
測定と測定値の取り扱いができる。2前2
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。2前2
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。2前2
ガラス器具の取り扱いができる。1前12
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。1前12
試薬の調製ができる。1前12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合500025250100
基礎的能力500025250100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000