概要:
化学は物質を扱う科学である。対象が限られた他の科学分野に比べ,化学の扱う領域はそれら全てを包含した複雑多岐にわたる物質の世界であり,自然を物質の側面から捉える化学は,自然科学の中心に位置する。
授業の進め方・方法:
半期2回の定期試験(50分)の評点を50%,平常の受講態度(遅刻,居眠り,マンガ読み,他教科の内職,携帯電話,メイルなど)に小テスト,問題演習を加えた平常点を25%以上,実験・レポートを25%以上の加重平均で評価する。夏休みと冬休みの長期休暇中に達成度の確認を行うため,問題集による演習を課題とする予定。
注意点:
非化学系の当高専の化学は僅か2年間の4コマで高校程度以上の知識が要求される。ここに問題演習に実験が加わり,他のどの教科よりも高密度にならざるを得ない。講義を中心に復習を怠らないこと。化学教室では科学的考察と自主性を重視している。自主的な実験やレポートなどは,準備の都合があるので早めに申し出ること。
研究室 T棟2階 化学準備室
内線電話 8919
e-mail: miyazakiアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 2 | 後3 |
水の状態変化が説明できる。 | 2 | 後3 |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 2 | 後3 |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 2 | 後4 |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 2 | 後4 |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 2 | 後9 |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 2 | 後9 |
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。 | 2 | 後5 |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 2 | 後6 |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 2 | 後5 |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 2 | 後1 |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 2 | 後1 |
一次電池の種類を説明できる。 | 2 | 後1 |
二次電池の種類を説明できる。 | 2 | 後1 |
電気分解反応を説明できる。 | 2 | 後2 |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 2 | 後2 |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 2 | 後2 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 1 | 後15 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 1 | 後15 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 2 | 後15 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 1 | 後12 |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 2 | 後15 |