概要:
現在,あまりにも常識的で,当たり前と考えている「ものの見方」も,実は特定の歴史的,文化的背景の産物に他ならないことを学ぶことで,相対立する多様な価値観や生き方を理解し,主体的に考えるための基盤を養いたい。
授業の進め方・方法:
【授業方法】
・配布する資料・レジュメに沿って説明する。
・できるかぎり現代の諸問題と密接に結びつけて解説する。
・授業のはじめに,前回の授業内容とその日の学習事項・ポイントを確認する。
・なお,時事の出来事やニュースを頻繁にプリントで取り上げるため,進度に変更が生じることがある。
【学習方法】
・「自己理解」に役立つよう,様々なテーマを自分自身に引きつけて自らの問題として考えながら講義を受ける。
・その際,質問に積極的に答える。
・さらに,自らも積極的に質問し,主体的に授業に参加するよう努める。
・授業の眼目は,自らの力で考える基礎力をつけることにある。したがって,知識の一時的な丸暗記では意味がない。知識は「教養」として活用できることが大切である。そのためには,授業の後,授業内容を友達などと話しあってみる。そのことによって,聞き落としたこと,勘違いに気づくことができる。さらに,みずから言葉としてアウトプットすることで,主体的に考える力,メディア・リテラシーが養われる。
・過去のテスト問題は,読み物としても耐えうるものとなるよう努めている。したがって,問題集や参考書代わりに活用でき,理解の指針ともなる。
注意点:
【評価方法・評価基準】
課題レポート4割、前期末テスト6割として計算し評価する。前期末テストの時間は 50 分とする。成績の評価基準は「評価(ルーブリック)」に示す。
【備考】
なお,古代ギリシャ~19世紀の西洋哲学史は,4年次哲学の授業で体系的に学習する。
【教員の連絡先】
研究室 非常勤講師室(B棟2階 206)[一般ゼミナール室にいる場合がある B棟3階 313]
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前1,前3,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | 前2,前5,前14,前15 |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | 前2,前15 |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | 前1,前3,前4,前5,前6,前7 |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 前2,前5,前6 |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 前7 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 前3,前9,前10 |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 前3,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 前3,前4,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 前9,前10,前11,前12,前13 |