人間論Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 人間論Ⅰ
科目番号 0162 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科目 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 (a) 検定教科書『倫理』(数研出版)  (b)プリント
担当教員 垂谷 茂弘

到達目標

1 世界が一体化したシステムとなる過程としての近代・現代を説明できる。
2 青年期の意義を学び,社会における人生の意味を説明できる。
3 近代の進展が社会に与えた影響を説明できる。
4 宗教改革と近代国家・資本主義との関係を説明できる。
5 多様な人間観・世界観を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界が一体化したシステムとなる過程としての近代・現代を説明できる。世界が一体化したシステムとなる過程としての近代・現代を理解できる。世界が一体化したシステムとなる過程としての近代・現代を理解できない。
評価項目2青年期の意義を学び,社会における人生の意味を説明できる。青年期の意義を学び,社会における人生の意味を理解できる。青年期の意義を学び,社会における人生の意味を理解できない。
評価項目3近代の進展が社会に与えた影響を説明できる。近代の進展が社会に与えた影響を理解できる。近代の進展が社会に与えた影響を理解できない。
評価項目4宗教改革と近代国家・資本主義との関係を説明できる。宗教改革と近代国家・資本主義との関係を理解できる。宗教改革と近代国家・資本主義との関係を理解できない。
評価項目5多様な人間観・世界観を説明できる。多様な人間観・世界観を理解できる。多様な人間観・世界観を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在,あまりにも常識的で,当たり前と考えている「ものの見方」も,実は特定の歴史的,文化的背景の産物に他ならないことを学ぶことで,相対立する多様な価値観や生き方を理解し,主体的に考えるための基盤を養いたい。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
・配布する資料・レジュメに沿って説明する。
・できるかぎり現代の諸問題と密接に結びつけて解説する。
・授業のはじめに,前回の授業内容とその日の学習事項・ポイントを確認する。
・なお,時事の出来事やニュースを頻繁にプリントで取り上げるため,進度に変更が生じることがある。

【学習方法】
・「自己理解」に役立つよう,様々なテーマを自分自身に引きつけて自らの問題として考えながら講義を受ける。
・その際,質問に積極的に答える。
・さらに,自らも積極的に質問し,主体的に授業に参加するよう努める。
・授業の眼目は,自らの力で考える基礎力をつけることにある。したがって,知識の一時的な丸暗記では意味がない。知識は「教養」として活用できることが大切である。そのためには,授業の後,授業内容を友達などと話しあってみる。そのことによって,聞き落としたこと,勘違いに気づくことができる。さらに,みずから言葉としてアウトプットすることで,主体的に考える力,メディア・リテラシーが養われる。
・過去のテスト問題は,読み物としても耐えうるものとなるよう努めている。したがって,問題集や参考書代わりに活用でき,理解の指針ともなる。

注意点:
【評価方法・評価基準】
課題レポート4割、前期末テスト6割として計算し評価する。前期末テストの時間は 50 分とする。成績の評価基準は「評価(ルーブリック)」に示す。

【備考】
なお,古代ギリシャ~19世紀の西洋哲学史は,4年次哲学の授業で体系的に学習する。

【教員の連絡先】
研究室 非常勤講師室(B棟2階 206)[一般ゼミナール室にいる場合がある B棟3階 313]

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,倫理と人間論
2週 「近代」という時代
3週 人間とは何か
4週 青年期1 「子ども」の誕生,通過儀礼 2,3
5週 青年期2 近代の人間観,公民としての大人 2,3
6週 青年期3 モラトリアム,アイデンティティ 2,3
7週 青年期4 情報化社会におけるアイデンティティ 1,2,3,5
8週 課題レポート 1,2,3,5
2ndQ
9週 宗教とはなにか?,日本人の宗教性 1,3,5
10週 宗教におけるユダヤ教・キリスト教・イスラム教の位置づけ 1,5
11週 ユダヤ教
12週 イエスの思想1 律法の徹底化による止揚
13週 イエスの思想2 イエスの提示した新たな価値観
14週 キリスト教の成立,宗教改革1 その思想的特徴
15週 宗教改革2 近代国家・資本主義との関係 4,5
16週 (15週の後に期末試験を実施)
期末試験返却・到達度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前3,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前2,前5,前14,前15
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3前2,前15
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前1,前3,前4,前5,前6,前7
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前2,前5,前6
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前7
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3前3,前9,前10
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。1
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前3,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前3,前4,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前9,前10,前11,前12,前13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力60000400100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000