到達目標
1 哲学的思考の特質を説明できる。
2 近代の「ものの見方」の特徴を説明できる。
3 近代の「人間観」を説明できる。
4 デカルト思想の特質を説明できる。
5 さまざまな自然観を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 哲学的思考の特質を説明できる。 | 哲学的思考の特質を理解できる。 | 哲学的思考の特質を理解できない。 |
評価項目2 | 近代の「ものの見方」の特徴を説明できる。 | 近代の「ものの見方」の特徴を理解できる。 | 近代の「ものの見方」の特徴を理解できない。 |
評価項目3 | 近代の「人間観」を説明できる。 | 近代の「人間観」を理解できる。 | 近代の「人間観」を理解できない。 |
評価項目4 | デカルト思想の特質を説明できる。 | デカルト思想の特質を理解できる。 | デカルト思想の特質を理解できない。 |
評価項目5 | さまざまな自然観を説明できる。 | さまざまな自然観を理解できる。 | さまざまな自然観を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 (E)
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学習・教育到達度目標 (F)
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教育方法等
概要:
【授業目的】
本講義では,デカルト思想が成立した背景を考察する。それによって,古代ギリシア哲学以来の西洋思想の特質と(現代でも支配的な)近代科学的世界観を深く理解することを目指す。
【Course Objectives】
In this course, we consider the history of and background to the establishment of Cartesian thought. The aim is to cultivate a deep understanding of the traits of Western ideas since Greek Philosophy and Weltanschauung of modern science.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
・各人の世界観・人生観を問い直すことができるように講義を進める。まり,現代の当たり前と思っている「ものの見方」がどのような起源をもつのか,必ずしも「当たり前」ではないことを考えることで,自らの世界観・人生観を根本的に反省できるように工夫したい。
・授業では,思考過程のポイントにしぼって説明する。詳細な内容は,プリントにまとめたうえで授業前に配布するので,授業後にあらためて復習する。
・デカルト思想については,教科書(b)を用いながら説明する。
参考書:
基礎の充実としては,岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』岩波ジュニア新書,ヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙』日本放送出版協会などが最適である。さらなる思索のための,もう少し骨のある解説書として,木田元『反哲学入門』新潮文庫,『反哲学史』講談社学術文庫,藤沢令夫『プラトンの哲学』岩波新書。さらに,興味のわいた思想家については,図書館にある中央公論社版『世界の名著』シリーズの該当巻の解説部分「生涯と思想」を読んでみる。なお,過去問題は,読み物としても耐えうるものとなるよう努めている。したがって,問題集としてはもちろん,参考書代わりとしても活用でき,ポイントの確認,理解の指針ともなるだろう。
【学習方法】
・授業はじめに確認する前回授業内容と,その日の学習事項を念頭に,授業を注意深くきく。
・教科書(c)を活用して,西洋哲学の大枠をつかむ。
・この授業は各人の主体的思索が重要である。随時質問するので,積極的に答え,また,自分の疑問をぶつけるなど,自分から授業に参加するように努める。
・授業の後,授業内容を友達などと話しあってみる。そのことによって,聞き落としたことや勘違いに気づくことができる。さらに,みずから言葉としてアウトプットすることで,主体的に考える力,メディア・リテラシーが養われる。
・過去問題をできる限り遡って解いてみる。
・上記に示した「参考書」の基礎書籍は理解を確実にしてくれ,発展書籍はより深い思索に導いてくれる。主体的思索の涵養には最適である。
注意点:
【定期試験の実施方法】
2回の定期試験によって評価する。時間は 50 分とする。持ち込みは,電子機器類以外は可とする。
【成績の評価方法・評価基準】
中間試験を4割,仕上げとなる期末試験を6割として計算する。成績の評価基準は,到達目標の到達度を基準として行う。
【履修上の注意】
テキストは論理的な文章なので,繰り返し読み,論理構造を理解するように努めるまた,。現代社会の諸問題に引きつけて,主体的に考える。
【教員の連絡先】
人文ゼミナール室 B棟3階 313(非常勤で週2日の勤務日のみであるので,急用の場合の連絡先は,第1週目の授業で伝えるので,必ずメモすること。)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバス内容の説明,哲学とは何か? |
1
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2週 |
デカルト哲学の全体像 |
1,2,3,4
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3週 |
デカルト1 近代の「ものの見方」 |
2,4
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4週 |
デカルト2 学問批判 |
2,4
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5週 |
デカルト3 学問の構想,方法 |
2,4
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6週 |
デカルト4 仮の道徳,動物機械説と情念論 |
2,3,4
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7週 |
デカルト5 方法的懐疑 |
1,4
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8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
中間試験解説,コギト,現実存在と本質存在 |
1,4
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10週 |
数学の真理性,外界の存在,近代の自然観 |
1,2,4,5
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11週 |
ソクラテス以前1 ミュトスからロゴスへ,イオニア哲学とピタゴラス学派 |
1,5
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12週 |
ソクラテス以前2 エレア学派とデモクリトス,physisとnomos,ソフィスト |
1,3,5
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13週 |
ソクラテス1 ソクラテスと時代背景 |
1,5
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14週 |
ソクラテス2 デルフォイの神託を巡る問題 |
1,5
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15週 |
ソクラテス3 ソクラテス以降と現代 |
1,2,3,5
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16週 |
(15週の後に期末試験を実施) 期末試験返却・到達度確認
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |