宗教と「こころ」Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 宗教と「こころ」Ⅰ
科目番号 0195 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科目 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:(a)検定教科書「倫理」 (b)河合隼雄「コンプレックス」(岩波新書)/ 教材 :プリント(配布プリントに沿って授業を進める。)
担当教員 垂谷 茂弘

目的・到達目標

1 宗教と心理学の相互内在的な関係を説明できる。
2 現代社会におけるスピリチュアリティに関する役割を説明することができる。
3 臨床心理学の役割について説明できる。
4 現代の解決困難な哲学的諸問題を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1宗教と心理学の相互内在的な関係を説明することができる。宗教と心理学の相互内在的な関係を理解できる。宗教と心理学の相互内在的な関係を理解できない。
評価項目2現代社会におけるスピリチュアリティに関する役割を説明することができる。 現代社会におけるスピリチュアリティに関する役割を理解できる。 現代社会におけるスピリチュアリティに関する役割を理解できない。
評価項目3臨床心理学の役割について説明できる。 臨床心理学の役割について理解できる。 臨床心理学の役割について理解できない。
評価項目4現代の解決困難な哲学的諸問題を説明できる。 現代の解決困難な哲学的諸問題を理解できる。 現代の解決困難な哲学的諸問題を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
本講義では,根本テーマとして「癒し」を考察する。それによって,日常生活に存在する矛盾,理不尽から,「いのち」の根元につきまとう「喪失」の苦悩にいたるまで,人間生活全般に及ぶ「cura animarum(魂への配慮,魂の救済,司牧,牧会)」を問うことが可能となる。

【Course Objectives】
In this course, we consider "healing" as a fundamental theme on human nature. The aim is to understand "a cure of souls(Seelsorge)" ranging from unreasonablenesses or contradictions in our daily life to the fundamental question of "loss" in life itself.

授業の進め方と授業内容・方法:
【授業方法】
配布する資料・レジュメに沿って詳しく説明する。時事ニュースや日常の出来事に関連づけるべく,現代社会で発生している諸事象・諸問題の時代背景や「近代」を批判する現代思想を詳しく説明・解説する。時事の出来事やニュースを頻繁にプリントで取り上げるため,進度に変更が生じることがある。なお,前期(Ⅰ)と後期(Ⅱ)に単位計算上,形式上では分かれているが,内容は連続しており,選択を変更することはできない。

参考書:
安藤泰至「安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと」(岩波ブックレット)
島薗進「いのちを“つくって"もいいですか? 生命科学のジレンマを考える哲学講義」(NHK出版)
葛西賢太「断酒が作り出す共同性」(世界思想社)
松本雅彦「日本の精神医学 この50年」(みすず)
丸山圭三郎「言葉とは何か」(ちくま学芸文庫)
細谷昌志・藤田正勝編「新しい教養のすすめ・宗教学」(昭和堂)。
さらに意欲のある学生には,井筒俊彦「意識と本質」(岩波文庫)とエレンベルガー「無意識の発見」(弘文堂)の2冊の熟読を強く薦める。なお,社会制度や風俗の変化や科学技術の進展に応じて,時事的資料を授業で追加資料プリントとしてその都度,配布するとともに,参考書も随時紹介していく。

【学習方法】
1.授業のはじめに,前回の授業内容とその日の学習事項・ポイントを確認する。
2.「自己理解」に役立つよう,自分自身の日々の身近な生活を見つめ直し,自らの問題として考えながら講義を受ける。
3.学生各人は,教員からの質問にはすすんで答えるとともに,授業が具体的に実質をもつように,自ら抱いた疑問も積極的に発言し,授業にフィードバックさせていく。
4.4.日々の時事の出来事やニュースに,授業で扱ったのと同じような内容の論点などがないかと日頃からチェックすることに努める。(これは,各自テーマを設定し,小論文の後期末試験を解答する上での準備作業となる。)

注意点:
【定期試験の実施方法】
前期・後期ともに,中間試験と期末試験(各50分)を実施する。後期末試験以外は,持ち込み可とする。持ち込み不可の後期末試験については,小論文形式とするので,論じたいテーマに基づいて,日頃から資料の準備をしておくこと。

【成績の評価方法・評価基準】
前期・後期ともに,期末試験の成績(60%)と中間試験の成績(40%)で評価する。成績の評価基準は,到達目標の到達度を基準として行う。

【履修上の注意】
新聞,テレビなど,常に時事ニュースに関心をもち,授業で指摘した現代社会の諸問題を具体的な日々の生活と関連づけて考えるようにする。さらに,関心をもった領域・分野についての入門書など図書館で調べてみる。わからないことがあれば,随時,教員にアドバイスを求めるように努める。

【教員の連絡先】
人文ゼミナール室 B棟3階 313(非常勤で週2日の勤務日のみであるので,急用の場合の連絡先は,第1週目の授業で伝えるので,必ずメモすること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,導入 ①癒し,いのち 1,2
2週 導入 ②宗教と心理学,スピリチュアリティ 1,2
3週 主体性をおびやかすもの
4週 フロイトのいう「無意識」
5週 ユングの言語連想テスト
6週 多重人格
7週 こころの問題と時代・文化との関係 3,4
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験解説,私とはなにか 3,4
10週 現代の特徴(大衆,疎外)
11週 実存思想 ①本質と実存
12週 実存思想 ②キルケゴール 1,4
13週 実存思想 ③ニーチェ 1,4
14週 実存思想 ④ヤスパース,ハイデッガー 1,4
15週 実存思想 ⑤ハイデッガー2,サルトル 1,4
16週 (15週の後に期末試験を実施)
期末試験返却・到達度確認

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000