到達目標
1 化学の歴史について宇宙観を形成することができる。
2 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができる。
3 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を理解できる。
4 道具としての数学,視点としての物理を補強して,化学により精査に物質を捉えることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 化学の歴史について宇宙観を形成することが十分にできている。 | 化学の歴史について宇宙観を形成することが,基本的にできている。 | 化学の歴史について宇宙観を形成することができない。 |
評価項目2 | 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることが十分にできている。 | 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることが,基本的にできている。 | 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができない。 |
評価項目3 | 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を十分に理解できている。 | 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を基本的に理解できている。 | 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を理解できない。 |
評価項目4 | 道具としての数学,視点としての物理を補強して,化学により精査に物質を捉えることが十分にできている。 | 道具としての数学,視点としての物理を補強して,化学により精査に物質を捉えることが,基本的にできている。 | 道具としての数学,視点としての物理を補強して,化学により精査に物質を捉えることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 (A)
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学習・教育到達度目標 (F)
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学習・教育到達度目標 (I)
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教育方法等
概要:
1.化学の歴史,人類の物質認識の歴史を理解する。
2.物質の構造,状態の知識を身につける。
3.エネルギーとエントロピー,反応速度と化学平衡の概念を理解する。
4.新素材・エネルギー・地球のトピックに触れる。
授業の進め方・方法:
講義を中心に進めていく。講義の内容は概ねテキストに沿ったものであるが,補足や変更点があるかも知れない。重要項目については質問すること。15分程度の時間で解ける演習の時間を設ける。 実験を行う場合,予めプリントを配付するので,操作を理解しておくこと。生命など安全に関わることがあるので,実験時には絶対に遅刻しないこと。実験終了後,1週間以内にレポートを提出する。
注意点:
半期2回の試験を行う。時間は50分である。
成績は,定期試験後毎に通知する。
到達目標の到達度を基準として成績を評価する。
2回の定期試験の評点を50%,講義中の質問,演習を25%以上,実験およびレポートを25%以上で,到達目標に対する理解度を評価し,これらの加重平均の総合評価を行う。
これを定期試験後毎に通知する。
出席は座席表に毎回必ず自筆で署名すること。
居眠りや内職などをするものが見られる。他の教科と違って,化学の履修時間はただでさえ少ない。真面目に取り組むこと。
【学生へのメッセージ】
君たちは選択科目として自主的に化学を選び,理工系の大学教養程度の知識を求めたのである。わずか半期の間に,講義に実験と演習が加わり,いきおい他のどの教科よりも高密度にならざるを得ない。講義を中心に復習を怠らないこと。この宇宙が物質から成り立ち,我々も対象も物質であり,それら全てが化学法則により支配されていることを考えると,好むと好まざるとに関わらず,あらゆる局面で物質に関しての化学知識が必要となる。ところが,非化学系高専である当高専においては,化学に接する機会は著しく限定されている。ここで化学知識を身につけるには特別の努力が必要である。化学が好きになるに如くことはない。化学教室では科学的考察と自主性を重視している。自主的な実験やレポートなどは,準備の都合があるので早めに申し出ること。
平成23(2011)年03月11日14時46分18.1秒,日本の太平洋三陸沖を震源として発生したM9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し,津波や東京電力福島第一原発,福島第二原発からの放射性物質にる被曝事故が起きた。放射性物質に対する正しい化学知識が必要である。ちなみに当高専は高浜原発からわずか数㎞に位置し,最も原発に近い大学・高専である。
【連絡先】
研究室 T棟2階 化学準備室
内線電話 8919
e-mail: miyazakアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1.科学のなかの化学・科学 ・化学 <シラバス内容の説明> |
1 化学の歴史について宇宙観を形成することができる。
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2週 |
2.原子の構造 ・原子 ・電子・陽子・中性子 |
1 化学の歴史について宇宙観を形成することができる。
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3週 |
・放射壊変 <原子力安全教育> |
3 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を理解できる。
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4週 |
・核分裂 ・核融合 |
3 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を理解できる。
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5週 |
3.量子化学 ・物質波 ・波動関数 |
4 道具としての数学,視点としての物理を補強して,化学により精査に物質を捉えることができる。
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6週 |
・電子配置 ・周期律 |
4 道具としての数学,視点としての物理を補強して,化学により精査に物質を捉えることができる。
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7週 |
4.化学結合 ・量子化学 ・分子間力 |
3 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を理解できる。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
5.化学熱力学 ・熱力学第1法則 ・エンタルピー |
2 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができる。
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10週 |
・熱力学第2法則 ・エントロピー |
2 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができる。
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11週 |
・熱力学第3法則 ・自由エネルギー |
2 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができる。
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12週 |
6.物質の状態 ・気体 ・液体 |
2 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができる。
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13週 |
・固体 ・状態変化 |
2 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができる。
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14週 |
7.化学平衡 ・溶液 ・酸・塩基・酸化・還元 |
2 構造,状態,反応の3側面から物質を捉えることができる。
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15週 |
8.反応速度 ・化学反応 ・反応速度 ・触媒 |
3 微小化,個別化,単純化の方向に進み,nmの領域に入っている化学の基礎知識を理解できる。
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16週 |
到達度確認 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | 前2 |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 3 | 前9 |
水の状態変化が説明できる。 | 3 | 前12 |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 3 | 前12 |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | 前12 |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | 前12 |
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。 | 3 | 前2 |
同位体について説明できる。 | 3 | 前2 |
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。 | 3 | 前3 |
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。 | 3 | 前2 |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 3 | 前6 |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 3 | 前6 |
イオン結合について説明できる。 | 3 | 前7 |
共有結合について説明できる。 | 3 | 前7 |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 3 | 前7 |
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。 | 3 | 前7 |
金属の性質を説明できる。 | 3 | 前7 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | 前15 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | 前15 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | 前3 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | 前3 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | 前3 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | 前15 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 前15 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 前15 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 25 | 0 | 0 | 25 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 25 | 0 | 0 | 25 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |