情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:高本孝頼「みんなのArduino入門」(株式会社リックテレコム)
担当教員 村上 信太郎

到達目標

1 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。
2 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。
3 与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。
4 任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。
5 情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。
6 個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。
7 インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している。
8 インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。
9 プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。
10 定数と変数を説明できる。
11 整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。
12 演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。
13 算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。
14 繰り返し処理プログラムを作成できる。
15 一次元配列を使ったプログラムを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を高度に活用できる。情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。
評価項目2情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを詳細に把握している。情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握していない。
評価項目3与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを高度に構築することができる。与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができない。
評価項目4任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを高度に実装できる。任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できない。
評価項目5情報セキュリティの必要性および守るべき情報を詳細に認識している。情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識していない。
評価項目6個人情報とプライバシー保護の考え方について高度な配慮ができる。個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができない。
評価項目7インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を深く認識している。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識していない。
評価項目8インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を詳細に説明できる。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できない。
評価項目9プログラムを実行するための手順を深く理解し、スムーズに操作できる。プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。プログラムを実行するための手順を理解できず、操作できない。
評価項目10定数と変数を詳細に説明できる。定数と変数を説明できる。定数と変数を説明できない。
評価項目11整数型、実数型、文字型などのデータ型を詳細に説明できる。整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できない。
評価項目12演算子の種類と優先順位を深く理解し、高度に適用できる。演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。演算子の種類と優先順位を理解できず、適用できない。
評価項目13算術演算および比較演算のプログラムを高度に作成できる。算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。算術演算および比較演算のプログラムを作成できない。
評価項目14繰り返し処理プログラムを高度に作成できる。繰り返し処理プログラムを作成できる。繰り返し処理プログラムを作成できない。
評価項目15一次元配列を使ったプログラムを高度に作成できる。一次元配列を使ったプログラムを作成できる。 一次元配列を使ったプログラムを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (ⅱ-m5) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
汎用マイコンボードとして普及しているArduinoを制御するための「Arduino言語」を使用し,プログラミングの考え方を養う。実際にパソコンを使ってプログラム作りを実践する。また情報処理の入門科目として,代表的なデータ収集・伝達システムとしてインターネット・メール・SNSの仕組みを理解し,セキュリティに対する基本的な考え方を身に付ける。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
授業中にArduino言語によるプログラミングを行い,シミュレータでコンパイル・実行することを通して,マイコン制御や数値計算を行うのに必要な基礎知識を身につける。実習的な側面も強いため,授業中にしっかりと演習に取り組むことが重要となる。プログラミングの授業に先立ち,情報セキュリティーを中心に情報技術を活用するための基礎知識について解説する。

【学習方法】
実習的な側面が強いため,授業中にしっかりと演習に取り組み,すべての課題を提出することが重要となる。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
2回の定期試験を行う。試験時間は50分とする。課題(50%)および定期試験(50%)を総合的に判断して評価する。到達目標の到達度を基準として成績を評価する。
到達目標に示された範囲について,プログラム構築・実行の手順を理解していること,Arduino言語で書かれたプログラムを作成できること/読んで理解できること,および情報セキュリティの基礎知識を理解していることを到達度の評価基準とする。

【教員の連絡先】
研究室 A棟3階(A-310)
内線電話 8933
e-mail: s.murakamiアットマークmaizuru-ct.ac.jp (「アットマークは」@に変えること)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,データの収集,情報セキュリティの必要性,インターネットやコンピュータの利用における脅威と対策 1,2,5
2週 データの伝達の仕組みとセキュリティに関する基礎知識,個人情報とプライバシー保護の考え方 6,7,8
3週 Arduinoシミュレータの使い方,簡単なプログラムとコンパイル方法 3,9
4週 式と演算子 3,4,12
5週 型,型宣言,シリアル通信出力のformat 10,11
6週 演算関数 12,13
7週 演習問題 10,11,12,13
8週 中間試験
2ndQ
9週 繰り返し:for制御文 14
10週 繰り返し:for制御文 14
11週 繰り返し:do-while制御文 14
12週 繰り返し:do-while制御文 14
13週 配列 15
14週 配列 15
15週 演習問題 14,15
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・到達度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前1
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前1
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3前3,前4
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3前4
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前1
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前2
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3前3
定数と変数を説明できる。3前5,前7
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。3前5,前7
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。3前4,前6,前7
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3前6,前7
繰り返し処理プログラムを作成できる。3前9,前10,前11,前12,前15
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。3前13,前14,前15

評価割合

試験ポートフォリオ合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000