情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ① 毎回の授業で提示する資料(moodleに掲載),教科書「みんなのArduino入門」
② 毎回の授業で配布する「情報数学基礎」の宿題プリント(毎週の宿題)
③ 「フェイバリット英単語・熟語コーパス4500」(総合英語IAの教材・夏休み明け英単語テスト用)
担当教員 村上 信太郎

到達目標

1 基礎的なプログラムを作成できる。
2 情報の真偽について,根拠に基づいて検討する方法を説明できる。
3 情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し,情報の送受信を行うことができる。
4 情報セキュリティの必要性を理解し,対策について説明できる。
5 情報社会で生活する上でのマナー,モラルの重要性について説明できる。
6 情報セキュリティを運用するための考え方と方法を説明できる。
7 適切にプログラミングを行うための情報数学の基礎を習得している。
8 適切にプログラミングを記述・読解するための英単語力を習得している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎的なプログラムを高度に作成できる。基礎的なプログラムを作成できる。基礎的なプログラムを作成できない。
評価項目2情報の真偽について,根拠に基づいて検討する方法を高度に説明できる。情報の真偽について,根拠に基づいて検討する方法を説明できる。情報の真偽について,根拠に基づいて検討する方法を説明できない。
評価項目3情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し,情報の送受信を高度に行うことができる。情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し,情報の送受信を行うことができる。情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し,情報の送受信を行うことができない。
評価項目4情報セキュリティの必要性を理解し,対策について高度に説明できる。情報セキュリティの必要性を理解し,対策について説明できる。情報セキュリティの必要性を理解できず,対策について説明できない。
評価項目5情報社会で生活する上でのマナー,モラルの重要性について高度に説明できる。情報社会で生活する上でのマナー,モラルの重要性について説明できる。情報社会で生活する上でのマナー,モラルの重要性について説明できない。
評価項目6情報セキュリティを運用するための考え方と方法を高度に説明できる。情報セキュリティを運用するための考え方と方法を説明できる。情報セキュリティを運用するための考え方と方法を説明できない。
評価項目7適切にプログラミングを行うための情報数学の基礎を高度に習得している。適切にプログラミングを行うための情報数学の基礎を習得している。適切にプログラミングを行うための情報数学の基礎を習得していない。
評価項目8適切にプログラミングを記述・読解するための英単語力を高度に習得している。適切にプログラミングを記述・読解するための英単語力を習得している。適切にプログラミングを記述・読解するための英単語力を習得していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (ⅱ-m5) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
汎用マイコンボードとして普及しているArduinoを制御するための「Arduino言語」(≒ C++言語)を使用し,プログラミングの考え方を養う。実際にパソコンを使ってプログラム作りを実践する。情報処理の入門科目として,代表的なデータ収集・伝達システムとしてインターネット・メール・SNSの仕組みを理解し,セキュリティに対する基本的な考え方を身に付ける。また,プログラミングに必要な情報数学基礎について熟練を深める。一般にプログラミング言語やコンパイラのメッセージは英語で記述されるため,英単語の知識についても習得を深める。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
授業中にArduino言語によるプログラミングを行い,シミュレータでコンパイル・実行することを通して,マイコン制御や数値計算を行うのに必要な基礎知識を身につける。実習的な側面も強いため,授業中にしっかりと演習に取り組むことが重要となる。プログラミングの授業に先立ち,情報セキュリティを中心に情報技術を活用するための基礎知識について解説する。プログラミングの記述・読解に必要な情報数学基礎と英単語力については,課題学習により実力を養成する。

【学習方法】
(A) 毎回の「プログラミング課題」と「宿題プリント」のすべてを,期日までに必ず提出すること。
(B) 「基本的なプログラムが読み書きできるようになること」が主要な定期試験対策となる。プログラムを例題通りに打ち込んでみる→コンパイル・デバッグ→動かしてみる という一連の手を動かす学習を行い,プログラムの一行一行が何を意味するのか説明できるようになること。
(C) 英単語テストの対策を行うこと。(例文を音読する。短時間で良いので毎日行うことが望ましい。英語はエンジニアに必須のスキルなので,根本的に得意になることを目指して学習する。)

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
2回の定期試験を行う。課題(50%)および定期試験(50%)を総合的に判断して成績評価を決定するが、各100点満点の評価対象物(中間試験・期末試験の平均点,毎回の授業のプログラミング提出課題,「情報数学基礎」の宿題プリント,英単語テスト,の計4つ)のうち1つでも60点未満があればF評価とする。定期試験では,到達目標に示された範囲について,プログラム構築・実行の手順を理解していること,Arduino言語で書かれたプログラムを作成できること/読んで理解できること,および情報セキュリティの基礎知識を理解していることを到達度の評価基準とする。

【教員の連絡先】
研究室 A棟3階(A-310)
内線電話 8933
e-mail: s.murakamiアットマークmaizuru-ct.ac.jp (「アットマークは」@に変えること)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,データの収集,情報セキュリティの必要性,インターネットやコンピュータの利用における脅威と対策 2,3,4,5,6,7,8
2週 データの伝達の仕組みとセキュリティに関する基礎知識,個人情報とプライバシー保護の考え方 2,3,4,5,6,7,8
3週 情報リテラシー,Arduinoシミュレータの使い方,簡単なプログラムとコンパイル方法 2,3,4,5,6,7,8
4週 式と演算子 1,7,8
5週 型,型宣言,シリアル通信出力のformat 1,7,8
6週 演算関数 1,7,8
7週 演習問題 1,7,8
8週 中間試験
2ndQ
9週 繰り返し:for制御文 1,7,8
10週 繰り返し:for制御文 1,7,8
11週 繰り返し:do-while制御文 1,7,8
12週 繰り返し:do-while制御文 1,7,8
13週 配列 1,7,8
14週 配列 1,7,8
15週 作品コンテスト 1,7,8
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・英単語テスト・到達度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー基礎的なプログラムを作成できる。2前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を説明できる。2前1,前2,前3
情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し、情報の送受信を行うことができる。3前1,前2,前3
情報セキュリティの必要性を理解し、対策について説明できる。2前1,前2,前3
情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について説明できる。3前1,前2,前3
情報セキュリティを運用するための考え方と方法を説明できる。2前1,前2,前3

評価割合

試験ポートフォリオ合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000