機械工学特論

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械工学特論
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 (前半)教科書:黒木剛司郎著「材料力学 第3版 新装版」(森北出版),(後半)教材:配布プリント
担当教員 西山 等,篠原 正浩

到達目標

1 部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。
2 部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。
3 カスティリアノの定理を理解し,不静定はりの問題などに適用できる。
4 金属材料,非金属材料,複合材料,機能性材料の性質と用途を説明できる。
5 疲労の意味を理解し,疲労試験とS-N曲線を説明できる。
6 医工学,福祉工学の学習の目的が理解できる。
7 生体の力学的機能を理解し,考察できる。
8 生体内各システムの特長が理解できる。
9 生体機能と社会基盤の発達過程の類似性が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを高度に計算できる。部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを計算できない。
評価項目2部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを高度に計算できる。部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを計算できない。
評価項目3カスティリアノの定理を理解し,不静定はりの問題などに高度に適用できる。カスティリアノの定理を理解し,不静定はりの問題などに適用できる。カスティリアノの定理を理解し,不静定はりの問題などに適用できない。
評価項目4金属材料,非金属材料,複合材料,機能性材料の性質と用途を十分説明できる。金属材料,非金属材料,複合材料,機能性材料の性質と用途を説明できる。金属材料,非金属材料,複合材料,機能性材料の性質と用途を説明できない。
評価項目5疲労の意味を理解し,疲労試験とS-N曲線を十分説明できる。疲労の意味を理解し,疲労試験とS-N曲線を説明できる。疲労の意味を理解し,疲労試験とS-N曲線を説明できない。
評価項目6医工学,福祉工学の学習の目的が十分理解できる。医工学,福祉工学の学習の目的が理解できる。医工学,福祉工学の学習の目的が理解できない
評価項目7生体の力学的機能を十分理解し,考察できる。生体の力学的機能を理解し,考察できる。生体の力学的機能を理解できない。
評価項目8生体内各システムの特長が十分に理解できる。生体内各システムの特長が理解できる。生体内各システムの特長が理解できない。
評価項目9生体機能と社会基盤の発達過程の類似性が十分理解できる。生体機能と社会基盤の発達過程の類似性が理解できる。生体機能と社会基盤の発達過程の類似性が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械工学特論では現代の機械技術者に必要な考え方や知識について各論的学習を行う。前半は,材料力学 II で学んだ内容に加えて,ひずみエネルギーの考え方について解説する。また,複合材料や機能性材料の性質,材料の疲労についても説明する。
後半は生体機能からヒントを得て工学技術に応用すること,また,工学で得られた知識・知見を医療・福祉に適用する考え方の基本事項を学習する。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
前半:講義を中心に授業を進める。教科書中の例題,演習問題の解説も詳しく行ない,適宜授業中に演習問題を出題する。
後半:講義中心の授業を行う。必要に応じ資料を配布,また,ビデオ等の動画を鑑賞する。

【学習方法】
前半:授業では,教科書の内容,例題,演習問題についてもさらに詳しく説明するので,説明はしっかりノートにとり,問題の解き方を身につけ,類似の問題が出題されてもきちんと解けるようにする。
後半:物理学や機械工学を基礎として生体を視るため幅広い視野からの考え方が要求される。各自が生体機能を自分なりに考えることが学習の第一歩である。数週毎に課すレポート課題等を自己学習として義務付け,その回答を指定の日時までに提出してもらう。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
2回の定期試験を行う。定期試験結果(70%)と,授業中の課題,レポート等の結果(30%)で総合的に成績を評価する。
到達目標に掲げる各項目の到達度を評価基準とする。

【備考】
定期試験および毎回の授業には電卓を持参すること。また,本科目は,授業での学習と授業外での自己学習で成り立つものである。そのため,適宜,授業外の自己学習のためのレポート課題を課す。

【教員の連絡先】
前半担当:篠原
研究室 A棟3階(A-305)
内線電話 8939
e-mail: sinoharaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)

後半担当:西山
研究室 A棟3階(A-308)
内線電話 8937
e-mail: nisiyamaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス内容の説明,単軸応力によるひずみエネルギ
2週 単軸応力によるひずみエネルギ,曲げによるひずみエネルギ 1,2
3週 衝撃応力,衝撃引張,衝撃曲げ,衝撃ねじり 1,2
4週 カスティリアーノの定理
5週 金属材料,非金属材料,複合材料,機能性材料の性質と用途
6週 疲労試験とS-N曲線
7週 復習および演習問題
8週 中間試験
4thQ
9週 医工学・福祉工学分野学習の目的,標準人,スケーリング
10週 生体力学に関するビデオ鑑賞 6,7
11週 ヒトの構造の力学的つり合い,ヒトのからだの重心と安定・不安定   
12週 ウォーキング,ランニング,ジャンピング
13週 感覚器の物理,聴覚機能
14週 発声
15週 福祉工学,生体機能と社会基盤の類似性
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・到達度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。4後1,後2,後3
部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。4後2,後3
カスティリアノの定理を理解し、不静定はりの問題などに適用できる。4後4
材料金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。4後5
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。4後6

評価割合

試験発表相互評価実技等ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000