加工学Ⅲ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 加工学Ⅲ
科目番号 0114 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:小林輝夫 著「機械工作入門」(理工学社)/教材:適宜プリントを配付する。
担当教員 生水 雅之

到達目標

1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
② 塑性加工法の種類を説明できる。
③ 鍛造とその特徴を説明できる。
④ プレス加工とその特徴を説明できる。
⑤ 転造,押出し,圧延,引抜きなどの加工法を説明できる。
6 フライス切削および砥粒切削について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。塑性加工の応力ひずみ関係について説明できない。
評価項目2塑性加工法の種類を説明できる。塑性加工法の種類を説明できる。塑性加工法の種類を説明できない。
評価項目3鍛造とその特徴を説明できる。鍛造とその特徴を説明できる。鍛造とその特徴を説明できない。
評価項目4プレス加工とその特徴を説明できる。プレス加工とその特徴を説明できる。プレス加工とその特徴を説明できない。
評価項目5転造,押出し,圧延,引抜きなどの加工法を説明できる。 転造,押出し,圧延,引抜きなどの加工法を説明できる。 転造,押出し,圧延,引抜きなどの加工法を説明できない。
評価項目6フライス切削および砥粒切削について説明できる。 フライス切削および砥粒切削について説明できる。 フライス切削および砥粒切削について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
塑性力学の基礎を学ぶとともに塑性変形を利用した成形法について学習する。またフライス加工および砥粒加工について学習する。
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進める。理解度を高めるため,比較的短時間で解ける演習問題を設定し,後日ノート提出を求める。
注意点:
2回の定期試験を行う。時間は各50分とする。持ち込みは電卓のみとする。
定期試験の成績(85%)および課題提出物(15%)により判断して評価する。到達目標に掲げる各項目の到達度を評価基準とする。

【学生へのメッセージ】
塑性加工技術は周辺技術の進歩により,CAD/CAM/CAE, CIM等の技術が取り入れられている。
しかし,これらの技術がどのように進歩しても,塑性加工の基礎的事項は変わらない。工業材料の塑性的性質を利用した加工原理および技術を身につけてほしい。

研 究 室 A棟1階(A-114)
内線電話 8930
e-mail: shozuアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,応力とひずみ(1)(応力,モーメントの釣合い) 1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
2週 応力とひずみ(2)(モーメントの釣合い,力の釣合い方程式) 1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
3週 塑性加工の原理と方法(1)(塑性と弾性) 1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
4週 塑性加工の原理と方法(2)(加工硬化と変形抵抗) 1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
② 塑性加工法の種類を説明できる。

5週 塑性加工の原理と方法(3)(塑性加工における応力①) 1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
② 塑性加工法の種類を説明できる。
6週 塑性加工の原理と方法(4)(塑性加工における応力②) 1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
② 塑性加工法の種類を説明できる。
7週 塑性加工の原理と方法(5)(塑性加工における応力③) 1 塑性加工の応力ひずみ関係について説明できる。
② 塑性加工法の種類を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 鍛造(鍛造温度,自由・型鍛造,鍛造する力,鍛造用機械) ③ 鍛造とその特徴を説明できる。
10週 圧延加工,転造加工,押出し加工,引抜きおよび練習問題 ④ プレス加工とその特徴を説明できる。
⑤ 転造,押出し,圧延,引抜きなどの加工法を説明できる。
11週 プレス加工,せん断加工,曲げ加工,絞り加工および練習問題 ④ プレス加工とその特徴を説明できる。
⑤ 転造,押出し,圧延,引抜きなどの加工法を説明できる。
12週 フライス盤作業(1)(切削諸元,上向き削りと下向き削り) 6 フライス切削および砥粒切削について説明できる。
13週 フライス盤作業(2)(平均切りくず厚さと切削動力) 6 フライス切削および砥粒切削について説明できる。
14週 研削加工(1)(砥石の種類と研削の幾何学,研削抵抗の理論) 6 フライス切削および砥粒切削について説明できる。
15週 研削加工(2)(研削抵抗の測定と推定,研削温度の測定,面粗さ 6 フライス切削および砥粒切削について説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。4
鍛造とその特徴を説明できる。4
プレス加工とその特徴を説明できる。4
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000