概要:
2学年で学んだ工作実習のまとめとして3学年では,旋盤,マシニングセンタ,フライス盤,溶接の各ショップにおいて,各自の課題製作を通し,ものつくりのよろこびを学ぶ。
授業の進め方・方法:
【授業方法】
前期は以下の4班に分かれ,4つの実習テーマを三週ずつローテーションして学習する。
1班: 旋盤 豆ジャッキ製作 (テーパ削り,R溝・R削り,面取り,タップ立て)
2班: マシニングセンタ(MC)/CNC旋盤 (NCプログラミング,複合加工,CNC旋盤概要)
3班:フライス盤 (中心出し作業,NCプログラムによるドリルサイクル,ボーリング加工)
4班:溶接,レーザ加工 (アーク溶接,ガス切断,エアプラズマ切断)
【学習方法】
事前にシラバスを見て,取り組みのスケジュールを確認する。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
前期は作品の完成度(40%)とレポート(10%),後期は製作物およびそのレポート(50%)に関し,到達目標の達成度を基準として成績を評価する。
前期レポートは,各ショップ終了後1週間以内に提出する。
前・後期の中間,期末試験は行わない。
【備考】
毎時間,作業着に着替え(着帽すること),筆記具を持参すること。
地元企業技術者による実習内容確認を通じて地元企業が必要としている技術者像を理解する。(地域志向科目)
【教員の連絡先】
研 究 室 A棟3階(A-305,A-313,A-307)
内線電話 8939,8938,8934
e-mail: sinohara, tanigawa, kyamadaアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
安全教育 [2週目以降,各テーマを3週ずつローテーション] |
1,2
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2週 |
旋盤 豆ジャッキ製作(テーパ削り,外径仕上げ削り,R溝・R削り) 豆ジャッキ製作(穴面取り・面取り,突切り,タップ立て,材料取り) 豆ジャッキ製作(外径荒削り,溝入れ,面取り,雄ねじ切り)
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1,3
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3週 |
旋盤 豆ジャッキ製作(テーパ削り,外径仕上げ削り,R溝・R削り) 豆ジャッキ製作(穴面取り・面取り,突切り,タップ立て,材料取り) 豆ジャッキ製作(外径荒削り,溝入れ,面取り,雄ねじ切り)
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1,3
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4週 |
旋盤 豆ジャッキ製作(テーパ削り,外径仕上げ削り,R溝・R削り) 豆ジャッキ製作(穴面取り・面取り,突切り,タップ立て,材料取り) 豆ジャッキ製作(外径荒削り,溝入れ,面取り,雄ねじ切り)
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1,3
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5週 |
マシニングセンタ(MC)/CNC旋盤 NCプログラミング 複合加工 複合加工,CNC旋盤概要
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1,4
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6週 |
マシニングセンタ(MC)/CNC旋盤 NCプログラミング 複合加工 複合加工,CNC旋盤概要
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1,4
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7週 |
マシニングセンタ(MC)/CNC旋盤 NCプログラミング 複合加工 複合加工,CNC旋盤概要
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1,4
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8週 |
補充実習 |
1,2,3,4,5,6,7
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2ndQ |
9週 |
フライス盤 フライス加工の説明および中心出し作業の体験 NCプログラムによるドリルサイクルの違いを説明・実演 ボーリング加工についての説明と実演
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1,5
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10週 |
フライス盤 フライス加工の説明および中心出し作業の体験 NCプログラムによるドリルサイクルの違いを説明・実演 ボーリング加工についての説明と実演
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1,5
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11週 |
フライス盤 フライス加工の説明および中心出し作業の体験 NCプログラムによるドリルサイクルの違いを説明・実演 ボーリング加工についての説明と実演
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1,5
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12週 |
溶接 レーザ加工,被覆アーク溶接,MAG溶接 被覆アーク溶接,MAG溶接,型曲げ試験 ガス切断,エアプラズマ切断,TIG溶接,作品製作,浸透探傷検査
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1,6
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13週 |
溶接 レーザ加工,被覆アーク溶接,MAG溶接 被覆アーク溶接,MAG溶接,型曲げ試験 ガス切断,エアプラズマ切断,TIG溶接,作品製作,浸透探傷検査
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1,6
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14週 |
溶接 レーザ加工,被覆アーク溶接,MAG溶接 被覆アーク溶接,MAG溶接,型曲げ試験 ガス切断,エアプラズマ切断,TIG溶接,作品製作,浸透探傷検査
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7
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15週 |
レポート整理・指導 |
2
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
創造設計製作 製作物の概要説明,班分け,構想設計 |
1,2,3,4,5,6,7
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2週 |
構想設計 |
8,9,10,11
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3週 |
構想設計 |
8,9,10,11
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4週 |
構想設計 |
8,9,10,11
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5週 |
構想設計 |
8,9,10,11
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6週 |
構想設計 |
8,9,10,11
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7週 |
構想設計 |
8,9,10,11
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8週 |
詳細設計 出図 |
8,9,10,11
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4thQ |
9週 |
部品製作 |
1,2,3,4,5,6,7
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10週 |
部品製作 |
1,2,3,4,5,6,7
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11週 |
部品製作 |
1,2,3,4,5,6,7
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12週 |
部品製作 |
1,2,3,4,5,6,7
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13週 |
部品製作 |
1,2,3,4,5,6,7
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14週 |
部品製作,組立・調整 |
1,2,3,4,5,6,7
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15週 |
発表・レポート整理・指導 |
2
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 溶接法を分類できる。 | 4 | 前12,前13 |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 4 | 前8 |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | 前1,前4,前7,前11,前14 |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 4 | 前12,前13,前14,後1 |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | 前2,前3,前4 |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | 前9,前10,前11,後1 |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 4 | 前5,前6,前7,前8,後1 |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 4 | 前5,前6,前7,前8,後1 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |