熱工学

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 熱工学
科目番号 0118 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:小山 敏行著 「例題で学ぶ伝熱工学」(森北出版)/教材:適宜プリントを配布/参考書:例えば J.P.ホールマン著 「伝熱工学(上)(下)」 (ブレイン図書出版)
担当教員 豊田 香

到達目標

①伝熱の基本形態を理解し,各形態における伝熱機構を説明できる。
②フーリエの法則および熱伝導率を説明できる。
③平板および多層平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱抵抗を計算できる。
④対流を伴う平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱通過率を計算できる。
⑤ニュートンの冷却法則および熱伝達率を説明できる。
⑥自然対流と強制対流,層流と乱流,温度境界層と速度境界層,局所熱伝達率と平均熱伝達率を説明できる。
⑦平板に沿う流れ,円管内の流れ,円管群周りの流れなどについて,熱伝達関係式を用いることができる。
⑧黒体の定義を説明できる。
⑨プランクの法則,ステファン・ボルツマンの法則,ウィーンの変位則を説明できる。
⑩単色ふく射率および全ふく射率を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1伝熱の基本形態を本質から十分に理解し,各形態における伝熱機構を説明できる。伝熱の基本形態を理解し,各形態における伝熱機構を説明できる。伝熱の基本形態を理解できない、また各形態における伝熱機構を説明できない。
評価項目2フーリエの法則および熱伝導率を十分に説明できる。フーリエの法則および熱伝導率を説明できる。フーリエの法則および熱伝導率を説明できない。
評価項目3平板および多層平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱抵抗を十分に計算できる。平板および多層平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱抵抗を計算できる。平板および多層平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱抵抗を計算できない。
評価項目4対流を伴う平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱通過率を十分に計算できる。対流を伴う平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱通過率を計算できる。対流を伴う平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱通過率を計算できない。
評価項目5ニュートンの冷却法則および熱伝達率を十分に説明できる。ニュートンの冷却法則および熱伝達率を説明できる。ニュートンの冷却法則および熱伝達率を説明できない。
評価項目6自然対流と強制対流,層流と乱流,温度境界層と速度境界層,局所熱伝達率と平均熱伝達率を十分に説明できる。自然対流と強制対流,層流と乱流,温度境界層と速度境界層,局所熱伝達率と平均熱伝達率を説明できる。自然対流と強制対流,層流と乱流,温度境界層と速度境界層,局所熱伝達率と平均熱伝達率を説明できない。
評価項目7平板に沿う流れ,円管内の流れ,円管群周りの流れなどについて,熱伝達関係式を十分に用いることができる。平板に沿う流れ,円管内の流れ,円管群周りの流れなどについて,熱伝達関係式を用いることができる。平板に沿う流れ,円管内の流れ,円管群周りの流れなどについて,熱伝達関係式を用いることができない。
評価項目8黒体の定義を十分に説明できる。黒体の定義を説明できる。黒体の定義を説明できない。
評価項目9ウィーンの変位則を十分に説明できる。プランクの法則,ステファン・ボルツマンの法則,ウィーンの変位則を説明できる。プランクの法則,ステファン・ボルツマンの法則,ウィーンの変位則を説明できない。
評価項目10単色ふく射率および全ふく射率を十分に説明できる。単色ふく射率および全ふく射率を説明できる。単色ふく射率および全ふく射率を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進め説明する。理解を深めるため,適宣演習問題も解答する。小テストを課することもあるので,電卓は必ず持参すること。
注意点:
毎授業には電卓を持参すること。
成績の評価方法は年2回の試験の平均値で定期試験結果(60%),演習,小テストおよび必要に応じて課すレポート課題に対する解答の内容の評価(40%)の合計をもって総合成績とする。
到達目標に基づき,熱伝導,熱伝達,ふく射など各項目の到達度を評価基準とする。
【学生へのメッセージ】
  日常生活で出会う伝熱現象に興味を持ち,学習した事項とどのように関連するかを常に考えて欲しい。
流体の力学とも密接に関係しているので,関連する式を理解しておくことが重要です。
教 員 名 豊田 香
研 究 室 A棟3階(A-313)
内線電話 8936
e-mail: toyoda@maizuru-ct.ac.jp

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明,伝熱の基本形態,熱伝導 ①伝熱の基本形態を理解し,各形態における伝熱機構を説明できる。
②フーリエの法則および熱伝導率を説明できる。
2週 熱伝導 ③平板および多層平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱抵抗を計算できる。
3週 熱伝導 ②フーリエの法則および熱伝導率を説明できる。
③平板および多層平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱抵抗を計算できる。
4週 対流熱伝達 ⑤ニュートンの冷却法則および熱伝達率を説明できる。
⑥自然対流と強制対流,層流と乱流,温度境界層と速度境界層,局所熱伝達率と平均熱伝達率を説明できる。
5週 対流熱伝達 ⑥自然対流と強制対流,層流と乱流,温度境界層と速度境界層,局所熱伝達率と平均熱伝達率を説明できる。
6週 対流熱伝達 ⑦平板に沿う流れ,円管内の流れ,円管群周りの流れなどについて,熱伝達関係式を用いることができる。
7週 演習
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 対流熱伝達 ⑦平板に沿う流れ,円管内の流れ,円管群周りの流れなどについて,熱伝達関係式を用いることができる。
10週 対流熱伝達 ⑥自然対流と強制対流,層流と乱流,温度境界層と速度境界層,局所熱伝達率と平均熱伝達率を説明できる。
11週 対流熱伝達 ④対流を伴う平板の定常熱伝導について,熱流束、温度分布、熱通過率を計算できる。
12週 演習
13週 ふく射 ⑧黒体の定義を説明できる。
⑨プランクの法則,ステファン・ボルツマンの法則,ウィーンの変位則を説明できる。
14週 ふく射 ⑩単色ふく射率および全ふく射率を説明できる。
15週 演習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体伝熱の基本形態を理解し、各形態における伝熱機構を説明できる。3前1
フーリエの法則および熱伝導率を説明できる。3前1
平板および多層平板の定常熱伝導について、熱流束、温度分布、熱抵抗を計算できる。3前2,前3
対流を伴う平板の定常熱伝導について、熱流束、温度分布、熱通過率を計算できる。3前4,前11
ニュートンの冷却法則および熱伝達率を説明できる。3前5
自然対流と強制対流、層流と乱流、温度境界層と速度境界層、局所熱伝達率と平均熱伝達率を説明できる。3前4,前10
平板に沿う流れ、円管内の流れ、円管群周りの流れなどについて、熱伝達関係式を用いることができる。3前6
黒体の定義を説明できる。3前13
プランクの法則、ステファン・ボルツマンの法則、ウィーンの変位則を説明できる。3前14
単色ふく射率および全ふく射率を説明できる。3前13,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000