加工学Ⅰ

科目基礎情報

学校	舞鶴工業高等専門学校	開講年度	平成29年度 (2017年度)
授業科目	加工学Ⅰ
科目番号	0135	科目区分	専門 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	機械工学科	対象学年	2
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	小林輝夫　著　「機械工作入門」　理工学社 /大西清　著「JISにもとづく機械設計製図便覧」　オーム社
担当教員	山田 耕一郎

到達目標

① 切削のしくみ，切り屑形態，熱の発生，構成刃先を説明できる。
② 研削加工の原理，円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。
③ 砥石の三要素，構成，選定，修正のしかたを説明できる。
④　ホーニング，超仕上げ，ラッピング等の研削を説明できる。
5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができる。
⑥　鋳物のつくりかたを説明できる。
⑦　鋳型の要件，構造および種類を説明できる。
⑧　精密鋳造法，ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる。
⑨　鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる。
10　加工に関する簡単な計算ができる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	① 切削のしくみ，切り屑形態，熱の発生，構成刃先を理解したうえで，説明できる。	① 切削のしくみ，切り屑形態，熱の発生，構成刃先を説明できる。	① 切削のしくみ，切り屑形態，熱の発生，構成刃先を説明できない。
評価項目2	② 研削加工の原理，円筒研削と平面研削の研削方式を理解したうえで，説明できる。	② 研削加工の原理，円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。	② 研削加工の原理，円筒研削と平面研削の研削方式を説明できない。
評価項目3	③ 砥石の三要素，構成，選定，修正のしかたを理解したうえで，説明できる。	③ 砥石の三要素，構成，選定，修正のしかたを説明できる。	③ 砥石の三要素，構成，選定，修正のしかたを説明できない。
評価項目4	④　ホーニング，超仕上げ，ラッピング等の研削を理解したうえで，説明できる。	④　ホーニング，超仕上げ，ラッピング等の研削を説明できる。	④　ホーニング，超仕上げ，ラッピング等の研削を説明できない。
評価項目5	5　　様々なエネルギを用いた除去加工を理解したうえで，説明ができる	5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができる。	5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができない。
評価項目6	⑥　鋳物のつくりかたを理解したうえで，説明できる。	⑥　鋳物のつくりかたを説明できる。	⑥　鋳物のつくりかたを説明できない。
評価項目7	⑦　鋳型の要件，構造および種類を理解したうえで，説明できる。	⑦　鋳型の要件，構造および種類を説明できる。	⑦　鋳型の要件，構造および種類を説明できない。
評価項目8	⑧　精密鋳造法，ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを理解したうえで，説明できる。	⑧　精密鋳造法，ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる。	⑧　精密鋳造法，ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できない。
評価項目9	⑨　鋳物の欠陥とその検査方法を理解したうえで，説明できる。	⑨　鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる。	⑨　鋳物の欠陥とその検査方法を説明できない。
評価項目10	10　加工に関する簡単な計算を理解したうえで，計算できる。	10　加工に関する簡単な計算ができる。	10　加工に関する簡単な計算ができない。

教育方法等

概要:

「ものをつくる」うえで，様々な加工法を用いなければならないが，これらをやみくもに用いるのではなく，材料や用途に適した加工法を選択する必要がある。そのために，各種加工法の簡単な概要・計算について学んでいく。

授業の進め方・方法:

講義と演習を中心に授業を進める。ほぼ毎回，小テストを行うことで，講義で学んだ基本事項を復習，確認していく。また，加工法は他の工作実習においても非常に重要である為，小テストの解説を行うことで，加工法の基礎，実際の工作実習への適用に関する理解を深める。
1．工作実習の復習を行う。
2．授業では，説明をノートにとりながら，重要な部分をおさえておく。
3．小テストに向けて、必ず基礎事項を復習し，該当部分の教科書を読んでおく。
4．小テストで間違えた部分は，必ず復習する。

注意点:

定期試験（50％）及び，1～2週に1回小テスト（50％）を行う。成績は定期試験，小テストの合計で評価し，各種除去加工の説明，鋳造に関する各種説明，変形の基本が説明できることを到達度評価の基準とする。
ほぼ毎回，小テスト（成績評価基準）を行うので，必ず，毎回復習を行うようにすること。
研 究 室　A棟3階　（A-307）
内線電話　8934
e-mail: [e-mail]

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	シラバス内容の説明，加工法の分類	① 切削のしくみ，切り屑形態，熱の発生，構成刃先を説明できる。
		2週	切削加工	① 切削のしくみ，切り屑形態，熱の発生，構成刃先を説明できる。
		3週	研削加工（研削加工の原理）	② 研削加工の原理，円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。
		4週	研削加工（砥石の構成・選択）	③ 砥石の三要素，構成，選定，修正のしかたを説明できる。
		5週	特殊研削加工（ホーニング・超仕上げ）	④　ホーニング，超仕上げ，ラッピング等の研削を説明できる。
		6週	特殊研削加工（ラッピング，バレル加工，噴射加工，磁気研磨）	5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができる
		7週	物理・化学エネルギによる除去加工（放電加工）	5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができる
		8週	後期中間試験
	4thQ
		9週	物理・化学エネルギによる除去加工（放電加工，レーザー加工）	5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができる
		10週	物理・化学エネルギによる除去加工（レーザー加工）	5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができる
		11週	物理・化学エネルギによる除去加工（電解加工・エッチング）	5　　様々なエネルギを用いた除去加工の説明ができる
		12週	鋳造（鋳造の原理，模型，鋳物砂）	⑥　鋳物のつくりかたを説明できる。
		13週	鋳造（鋳型，型込め，鋳鉄の原料，精密鋳造法）	⑦　鋳型の要件，構造および種類を説明できる。 ⑧　精密鋳造法，ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる。
		14週	鋳造（鋳物の欠陥），加工に関する計算（応力，ひずみ）	⑨　鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる。 10　加工に関する簡単な計算ができる。
		15週	加工に関する計算（応力，ひずみ）	10　加工に関する簡単な計算ができる。
		16週	後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
専門的能力	分野別の専門工学	機械系分野	工作	鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。	2	後12
				鋳型の要件、構造および種類を説明できる。	2	後13
				精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。	2	後13
				鋳物の欠陥について説明できる。	2	後14
				切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。	2	後1,後2
				研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。	2	後3
				砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。	2	後4
				ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。	2	後5

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	50	0	0	0	50	0	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0	0
専門的能力	50	0	0	0	50	0	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0