設計製図Ⅲ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 設計製図Ⅲ
科目番号 0145 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 木村 昇著「設計力が身につくSOLIDWORKS基礎講座」(オーム社)
担当教員 室巻 孝郎,山田 耕一郎,山本 昌平

到達目標

1 CADシステムの役割と基本機能を理解し,利用できる。
2 知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。
3 円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。
4 情報発信にあたっては,影響範囲に注意し,個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。
5 目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて情報発信できる。
6 課題を認識するための情報収集ができ,複数の情報を整理・構造化できる。
7 課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。
8 課題解決への論理的・合理的な思考方法を用いることができる。
9 どのような過程で結論を導いたか試行の過程を他者に説明できる。
10 適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。
11 ルールを遵守した行動および他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。
12 技術者が社会に負っている責任を上げることができる。
13 自身の将来のありたい姿を明確化し、現状で必要な学習や活動を考えることができる。
14 キャリアの実現に向かって継続的に学習する必要性および困難に直面したときの対処のありかたを認識している。
15 高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業でどのように活用されるかを説明できる。
16 企業等における技術者の実務を認識し、仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。
17 多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。
18 企業には社会的責任があることを認識し、他社とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。
19 地域社会・産業界の抱える課題を説明でき、技術者として社会貢献が必要とされることを認識している。
20 企業活動には品質、コスト、納期などの視点が重要であることを認識し、社会人も継続的に成長していくことを認識している。
21 技術者が知恵、チャレンジ精神などを駆使して実践的活動を行った事例を上げることができる。
22 企業人として活躍するために必要な能力および「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。
23 地域企業が取組んだ課題を題材に,問題を明確化し装置などの考案,具体化をすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1CADシステムの役割と基本機能を理解し,十分利用できる。CADシステムの役割と基本機能を理解し,利用できる。CADシステムの役割と基本機能を理解できず,利用できない。
評価項目2知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて十分説明できる。知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できない。
評価項目3円滑なコミュニケーションのために分かりやすい図表を用意できる。円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。円滑なコミュニケーションのために図表を用意できない。
評価項目4情報発信にあたっては,影響範囲に注意し,個人情報および著作権への配慮が必要であることを十分知っている。情報発信にあたっては,影響範囲に注意し,個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。情報発信にあたっては,影響範囲に注意し,個人情報および著作権への配慮が必要であることを知らない。
評価項目5目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて情報発信できる。目的や対象者に応じてツールや手法を用いて情報発信できる。目的や対象者に応じてツールや手法を用いて情報発信できない。
評価項目6課題を認識するための情報収集ができ,複数の情報を適切に整理・構造化できる。課題を認識するための情報収集ができ,複数の情報を整理・構造化できる。課題を認識するための情報収集ができず,複数の情報を整理・構造化できない。
評価項目7課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。課題発見・現状分析のために図や表を用いることができる。課題発見・現状分析のために図や表を用いることができない。
評価項目8課題解決への論理的・合理的な思考方法を十分用いることができる。課題解決への論理的・合理的な思考方法を用いることができる。課題解決への論理的・合理的な思考方法を用いることができない。
評価項目9どのような過程で結論を導いたか試行の過程を他者に十分説明できる。どのような過程で結論を導いたか試行の過程を他者に説明できる。どのような過程で結論を導いたか試行の過程を他者に説明できない。
評価項目10適切な範囲やレベルで効果的な解決策を提案できる。適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。適切な範囲やレベルで解決策を提案できない。
評価項目11ルールを遵守した行動および他者のおかれている状況に十分配慮した行動がとれる。ルールを遵守した行動および他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。ルールを遵守した行動および他者のおかれている状況に配慮した行動がとれない。
評価項目12技術者が社会に負っている責任を適切に上げることができる。技術者が社会に負っている責任を上げることができる。技術者が社会に負っている責任を上げることができない。
評価項目13自身の将来のありたい姿を明確化し、現状で必要な学習や活動を十分考えることができる。自身の将来のありたい姿を明確化し、現状で必要な学習や活動を考えることができる。自身の将来のありたい姿を明確化し、現状で必要な学習や活動を考えることができない。
評価項目14キャリアの実現に向かって継続的に学習する必要性および困難に直面したときの対処のありかたを十分認識している。キャリアの実現に向かって継続的に学習する必要性および困難に直面したときの対処のありかたを認識している。キャリアの実現に向かって継続的に学習する必要性および困難に直面したときの対処のありかたを認識していない。
評価項目15高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業でどのように活用されるかを十分説明できる。高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業でどのように活用されるかを説明できる。高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業でどのように活用されるかを説明できない。
評価項目16企業等における技術者の実務を認識し、仕事を進めるための基本的な行動を十分上げることができる。企業等における技術者の実務を認識し、仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。企業等における技術者の実務を認識し、仕事を進めるための基本的な行動を上げることができない。
評価項目17多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を十分認識している。多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識していない。
評価項目18企業には社会的責任があることを認識し、他社とどのような関係性の中で活動しているか十分説明できる。企業には社会的責任があることを認識し、他社とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。企業には社会的責任があることを認識し、他社とどのような関係性の中で活動しているか説明できない。
評価項目19地域社会・産業界の抱える課題を説明でき、技術者として社会貢献が必要とされることを十分認識している。地域社会・産業界の抱える課題を説明でき、技術者として社会貢献が必要とされることを認識している。地域社会・産業界の抱える課題を説明でき、技術者として社会貢献が必要とされることを認識していない。
評価項目20企業活動には品質、コスト、納期などの視点が重要であることを認識し、社会人も継続的に成長していくことを十分認識している。企業活動には品質、コスト、納期などの視点が重要であることを認識し、社会人も継続的に成長していくことを認識している。企業活動には品質、コスト、納期などの視点が重要であることを認識し、社会人も継続的に成長していくことを認識していない。
評価項目21技術者が知恵、チャレンジ精神などを駆使して実践的活動を行った事例を十分上げることができる。技術者が知恵、チャレンジ精神などを駆使して実践的活動を行った事例を上げることができる。技術者が知恵、チャレンジ精神などを駆使して実践的活動を行った事例を上げることができない。
評価項目22企業人として活躍するために必要な能力および「社会人として備えるべき能力」の必要性を十分認識している。企業人として活躍するために必要な能力および「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。企業人として活躍するために必要な能力および「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識していない。
評価項目23地域企業が取組んだ課題を題材に,問題を明確化し装置などの考案,具体化をすることが十分できる。地域企業が取組んだ課題を題材に,問題を明確化し装置などの考案,具体化をすることができる。地域企業が取組んだ課題を題材に,問題を明確化し装置などの考案,具体化をすることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は,企業での装置の設計や開発を担当する技術者が,その経験を活かして,装置の設計や開発に関する内容を授業で扱うものである。

【授業目的】
 地域企業が取組んだ課題を題材に,装置を考案,具体化に取組み地元企業が必要としている技術者像を理解する。

【Course Objectives】
 Students will draw assembly diagrams for equipment and study the structures of equipment.

授業の進め方・方法:
【授業方法】
1.機械装置の3DCAD 図面を作成する。
2.部品を作成し組立図を作成する。

【学習方法】
1.演習課題を元に3次元CAD の操作に慣れる。
2.3次元CAD にて部品および組立図を作成する。
3.事前に疑問点を確認する。
4.進度計画を,各自が把握する。
この科目は、 地域企業と共同で、実務に沿った設計手法等について 実習形式で授業を行うものである。

注意点:
【定期試験の実施方法】
 定期試験は行わない。

【成績の評価方法・評価基準】
 提出課題数およびその完成度(50%)と事例研究に対する組立図の完成度およびレポート(50%)を総合評価する。到達目標に従い,組立図,構造,はめ合いの相互関係,基準面・基準部の認識,3次元CADの理解度など,各項目の到達度を評価基準とする。
 ただし,実習中に指示する課題が未提出の場合は採点の対象とならない。

【履修上の注意】
 電卓を持参すること。

【教員の連絡先】
研究室 A棟3階(A-307),A棟2階(A-205),A棟3階(A-311)
内線番号 8934,8980,8995
e-mail:kyamada アットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)
    t.muromakiアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)
s.yamamotoアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明,地元企業生産技術現場における装置開発の事例研究(1)
2週 課題の説明 16,17,18,19,21,22
3週 構想,機構の検討 3,4,5,6,23
4週 モデリング 1,3,5
5週 モデリング 1,3,5
6週 部品,組立図作成 1,3,5
7週 発表,総評 3,5
8週 発表,総評 3,5,13
2ndQ
9週 問題点の改良
10週 地元企業生産技術現場における装置開発の事例研究(2)
11週 課題の説明 15,16,17,18,19,20,21,22
12週 構想,機構の検討 8,9,11,12,14,15
13週 モデリング 8,9,11,12,14,15
14週 モデリング 8,9,11,12,14,15
15週 モデリング 8,9,11,12,14,15
16週
後期
3rdQ
1週 モデリング 8,9,11,12,14,15
2週 モデリング 8,9,11,12,14,15
3週 部品,組立図作成 8,9,11,12,14,15
4週 発表,総評 8,9,11,12,14,15
5週 発表,総評 8,9,11,12,14,15
6週 問題点の改良 13
7週 地元企業生産技術現場における装置開発の事例研究(3)
8週 課題の説明 15,16,17,18,19,20,21,22
4thQ
9週 構想,機構の検討 10
10週 モデリング 1,5,7
11週 モデリング 1,5,7
12週 部品,組立図作成 1,5,7
13週 発表,総評 1,5,7,23
14週 発表,総評 1,5,7,23
15週 問題点の改良 13
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4前4,前5,前6,後10,後11,後12,後13,後14
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000