創造設計製作

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 創造設計製作
科目番号 0178 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 自作プリント / 大西清 著「JISにもとづく機械設計製図便覧」 オーム社 他
担当教員 谷川 博哉,山田 耕一郎

到達目標

1 ものつくりのプランニングが出来る。
2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
3 試運転により調整することが出来る。
4 報告書の作成が出来る。
5 成果発表ができる。
6 地域の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ものつくりのプランニングを率先して出来る。ものつくりのプランニングが出来る。ものつくりのプランニングが出来ない。
評価項目2アイデアに基づき計画的に,ものをつくることが率先して出来る。アイデアに基づきものをつくることが出来る。アイデアに基づきものをつくることが出来ない。
評価項目3試運転により調整し,問題を解決することが出来る。試運転により調整することが出来る。試運転により調整することが出来ない。
評価項目4結果を踏まえたうえで,報告書の作成が出来る。報告書の作成が出来る。報告書の作成が出来ない。
評価項目5結果を踏まえたうえで,成果発表ができる。成果発表ができる。成果発表ができない。
評価項目6地域の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,理解しうえで解決することができる。地域の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができる。地域の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (I) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
各自のアイデアに基づき電気自動車もしくは電気で動く乗り物を設計製作する。
この課題の取り組みを通して,
1. 3学年までに学んだ設計製図,工作法,要素設計法,工作実習等の知識・技術の関連を理解する。
2. アイデア→基本設計→計画図作成→部品図製作→加工→組立→試運転→報告書作成→成果発表に至る一連の「ものつくり」システムを体験する。
【Course Objectives】
Students will study production system through the design of new electric motorcar based on student’s own ideas.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
1. 電気自動車は,10人で1課題に取り組む。
2. 特殊部品については、各自負担とする。
3. 適宜,進度チェックや取り組みについて質問する。
【学習方法】
1. 事前にシラバスを見て,取り組みのスケジュールを確認する。
2. 進度計画は,各自が把握する。
3. 進度に応じて,CAD演習室,実験工場を使用する。
注意点:
【履修上の注意】
毎時間,実習が伴うので実習服を着用すること。
【定期試験の実施方法】
実習科目である為,前期中間,前期期末試験は行わない。
【成績の評価方法・評価基準】
作業経過(進度状況)・完成した作品(50%)と取り組み課題についての作業報告書・製品報告書・改善報告書・図面一式(40%)およびプレゼンテーション,報告会資料等(10%)を総合評価する。
到達目標に基づき,電気自動車をテーマにプラニングから製作,成果発表までの一連の作業ができたかどうかを到達度評価基準とする。
【学生へのメッセージ】
これまでの製図,実習では与えられた課題を作成,習得してきた.創造設計で与えられる課題は“電気自動車(もしくは電気で動く乗り物)”のみである。したがって,学生は各自,自由なアイデアで製図,製作を行うことができる。各自のアイデアをもとに,電気自動車を設計製作する取り組みを通して,「ものつくり」のシステムを理解すると同時に,製作した電気自動車が「完成したときの喜び」を体験してほしい。この喜び体験が,機械工学への関心をさらに高めてくれることと確信する。
【教員の連絡先】
研 究 室 A棟3階(A-304,307)
内線電話 8938,8934
e-mail:
kyamada@maizuru-ct.ac.jp
tanigawa@maizuru-ct.ac.jp

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,基本設計 (1週目はCAD室に集合すること) 1 ものつくりのプランニングが出来る。
2週 基本設計,計画図作成 (地域企業の設計,計画図に関する紹介・注意) 1 ものつくりのプランニングが出来る。
6 地域の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができる。
3週 基本設計,計画図作成 1 ものつくりのプランニングが出来る。
4週 模型,製品仕様書作成 1 ものつくりのプランニングが出来る。
5週 模型,製品仕様書作成 1 ものつくりのプランニングが出来る。
6週 組立図,部品図作成 (地域企業の図面に関する紹介・注意) 2 アイデアに基づきものを作ることができる。
6 地域の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができる。
7週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることができる。
8週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることができる。
2ndQ
9週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることができる。
10週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることができる。
11週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることができる。
12週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることができる。
13週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることが出来る。
14週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることが出来る。
15週 組立図,部品図作成 2 アイデアに基づきものを作ることが出来る。
16週
後期
3rdQ
1週 電気自動車制作 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
2週 電気自動車制作 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
3週 電気自動車制作 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
4週 電気自動車制作 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
5週 電気自動車制作 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
6週 電気自動車制作 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
7週 電気自動車制作 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
8週 組立,調整,試運転 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
3 試運転により調整することが出来る。
4thQ
9週 組立,調整,試運転 2 アイデアに基づきものをつくることが出来る。
3 試運転により調整することが出来る。
10週 組立図,部品図修正 (地域企業の図面修正に関する紹介・注意) 2 アイデアに基づきものを作ることが出来る。
6 地域の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することが出来る。
11週 組立図,部品図修正 2 アイデアに基づきものを作ることが出来る。
12週 組立図,部品図修正 2 アイデアに基づきものを作ることが出来る。
13週 作品発表 5 成果発表ができる。
14週 作品報告書,改善案報告書作成 4 報告書の作成が出来る。
15週 作品報告書,改善案報告書作成 4 報告書の作成が出来る。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前1
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3前1
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3前1
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3後13,後14,後15
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。4
やすりを用いて平面仕上げができる。4
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。4
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。4
アーク溶接の基本作業ができる。4
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。4
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。4
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前1
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後7,後8,後9,後10,後11,後12
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3前2,前3,前4,前5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000900100
基礎的能力0000000
専門的能力01000900100
分野横断的能力0000000