電気工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気工学Ⅱ
科目番号 0183 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 高橋 寛、増田 英二ほか「わかりやすい 電気基礎」(コロナ社)
担当教員 室巻 孝郎

到達目標

1 クーロンの法則を説明し,点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。
2 コンデンサの基本的特性を理解し,簡単な電気回路の計算ができる。
3 マイコンを用いた入出力処理ができる。
4 正弦波交流の特徴を説明し,周波数や位相などを計算できる。
5 平均値と実効値を説明し,これらを計算できる。
6 R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1クーロンの法則を理解し,静電気力に関する計算ができるクーロンの法則を説明し,簡単な静電気力の計算ができるクーロンの法則を説明できない
評価項目2コンデンサの特性を理解し,電気回路の計算ができるコンデンサの基本的特性を理解し,簡単な電気回路の計算ができるコンデンサの特性を理解していない
評価項目3マイコンを用いたアプリケーションをつくることができるマイコンを用いた入出力処理ができるマイコンを用いた入出力処理ができない
評価項目4正弦波交流の特徴を説明し,周波数や位相などを計算できる正弦波交流の特徴を説明できる正弦波交流の特徴を説明できない
評価項目5平均値と実効値を説明し,これらを計算できる平均値と実効値を説明できる平均値と実効値を説明できない
評価項目6R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明し、簡単な計算ができるR,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できるR,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
  電気工学は工学技術者にとって基盤科目であり,機械工学分野においてもメカトロニクス,ロボティクス,マイクロマシン,エネルギー,計測・制御の理解と応用に必須のものである。本科目では,静電気,交流回路を順次学習し電気工学の基礎を理解することを目指す。
【Course Objectives】
  The aim of this course is to help students to study the fundamental electrical engineering: electrostatic force, alternating circuit.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
 講義を中心に授業を進める。講義は多くの実例や応用例を紹介しながら,電気回路に関する物理現象を紹介していく。毎回,授業内容に沿った演習を行い,各学生の理解の程度を把握しながら,各学生の個別指導を行う。また,理解を深めるために,次回授業時までの演習問題を課す。講義資料や演習課題についてはMoodleを利用して配布する。
【学習方法】
  電気工学の理解には基本的な電気の知識と数学力が必要であるので,日常的にこれらについて復習しておくこと。また,電気工学の理解を深め,応用力を養うために単元毎に課す演習課題等を自己学習として義務付け,その回答を指定の日時までに提出してもらう。
注意点:
【履修上の注意】
 本科目は学習単位科目であり,授業での学習と授業外での自己学習で成り立つものである。毎授業には電卓を持参すること。
【定期試験の実施方法】
中間・期末の2回の試験を行う。時間は50分とする。持ち込みは電卓を可とする。
【成績の評価方法・評価基準】
 2回の試験の点数の平均値で定期試験結果を評価する(60%)。単元毎に課す自己学習としての演習課題の評価(40%)との合計をもって総合成績とする。到達目標の到達度を基準として成績を評価する。
【学生へのメッセージ】
 電気工学は数式が多く,また物理現象をごまかさずきちんと把握する必要がある。数式は微分・積分や複素関
数が多く使われるため,敬遠したくなる人は多いだろう。電気という見えない物理現象は,機械系の学生にとっ
て苦痛の種かもしれない。しかし,世の中を便利にする多くの技術は電気工学が支えており,これらは前述の事
項の上になりたっている。電気工学を学び,多くの応用例を理解することは非常に面白い。この面白さを理解で
きるよう例を豊富に授業していくが,見えない現象を数式で表現することを敬遠しないよう諸君らの努力に期待
する。
【教員の連絡先】
[研究室] A棟2階(A-205) [内線電話] 8980 [e-mail] t.muromaki@maizuru-ct.ac.jp

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明,静電現象 1 クーロンの法則を説明し,点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。
2週 静電現象,コンデンサと静電容量 1 クーロンの法則を説明し,点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。
2 コンデンサの基本的特性を理解し,簡単な電気回路の計算ができる。
3週 コンデンサと静電容量 2 コンデンサの基本的特性を理解し,簡単な電気回路の計算ができる。
4週 マイコン実習1 3 マイコンを用いた入出力処理ができる。
5週 マイコン実習2 3 マイコンを用いた入出力処理ができる。
6週 マイコン実習3 3 マイコンを用いた入出力処理ができる。
7週 マイコン実習4 3 マイコンを用いた入出力処理ができる。
8週 後期中間試験 1 静電界,電流と磁界等の電磁現象に関する基本事項を説明できる。
2 電磁誘導を説明でき,誘導起電力を計算できる。
4thQ
9週 マイコン実習5 3 マイコンを用いた入出力処理ができる。
10週 マイコン実習6 3 マイコンを用いた入出力処理ができる。
11週 正弦波交流の性質 4 正弦波交流の特徴を説明し,周波数や位相などを計算できる。
12週 正弦波交流起電力の発生 5 平均値と実効値を説明し,これらを計算できる。
13週 交流回路の取り扱い方1 6 R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。
14週 交流回路の取り扱い方2 6 R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。
15週 共振回路 6 R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。
16週 後期期末試験 4 正弦波交流の特徴を説明し,周波数や位相などを計算できる。
5 平均値と実効値を説明し,これらを計算できる。
6 R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000