情報基礎

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報基礎
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 岡田正 他「情報基礎」(実教出版)
担当教員 芦澤 恵太

到達目標

1 情報(収集・処理・発信・演算・ハード)の基礎知識について説明ができる。
2 アルゴリズムの概念について説明できる。
3 数値のディジタル表現について理解し、基数変換を行うことが出来る。
4 基本的な論理演算を行うことができ、論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現できる。
5 コンピュータを構成する基本的な要素の役割とデータの流れを説明できる。
6 コンピュータシステムの代表的なシステム構成について説明できる。
7 具体的な操作として、ファイル管理、メール送受信、文書作成ができる。
8 コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。
9 メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報の基礎知識について説明ができる。情報の基礎知識とはなにか知っている。情報の基礎知識についてわかっていない。
評価項目2アルゴリズムの概念について説明できる。アルゴリズムの例を挙げて、それについて説明できる。アルゴリズムとはなにか説明できない。
評価項目3基数が異なる数の間で相互に変換できる。基数が異なる数の間で相互に変換するための方法がわかっている。基数が異なる数の間で相互に変換できない。
評価項目4基本的な論理演算を行うことができ、論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現できる。基本的な論理演算を行うことができる。基本的な論理演算を行うことができない。
評価項目5コンピュータを構成する基本的な要素の役割とデータの流れを説明できる。コンピュータを構成する基本的な要素の役割について説明できる。コンピュータを構成する基本的な要素とは何か説明できない。
評価項目6コンピュータシステムの代表的なシステム構成について説明できる。具体的なコンピュータシステムのシステム構成について説明できる。コンピュータシステムの代表的なシステム構成について説明できない。
評価項目7具体的な操作として、ファイル管理、メール送受信、文書作成ができる。具体的な操作として、メール送受信、文書作成ができる。具体的な操作として、ファイル管理、メール送受信、文書作成ができない。
評価項目8コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。コンピュータを扱っている際に遭遇しうる具体的な脅威について、少なくとも一つは説明できる。コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できない。
評価項目9メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。メディア情報の主要な表現形式について説明できる。メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (ⅱ-e3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気情報工学科で学習する情報・通信分野の基本的な概念,理論,技術を学習する。
情報の基本概念を理解し,コンピュータにおけるハードウエアとソフトウェアの両面の理解を目指す。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
・教室での講義を中心に進める。適宜グループ演習を取り入れて行う。
・必要に応じて課題を課す。理解状況を把握しながら進める。

【学習方法】
・講義時に使用するスライド(一部空欄に置き換えたもの)を配布するが、講義を聴きながら空欄に記入すること。
・上記空欄以外にも、口頭で説明したものを余白に書き留めておくこと。
・当該週の学習内容と関連する教科書部分は必ず復習として読んでおくこと。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
筆記試験を行う。時間は50分とする。試験の素点(60%)と,課題の提出状況および内容評価(40%)で総合成績を評価する。なお、課題は各単元ごとの課題(5点×7回)とプリント学習課題(15点)を課す。それぞれ到達目標の到達度を評価基準とする。

【備考】
特別教室を使用することがあるため、次週の集合場所の指示に注意すること。
初回の講義は、1年2組の教室で行う。

【教員の連絡先】
研究室 A棟2階(A-220)
内線電話 8966
e-mail: ashizawaアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報とは
2週 情報の活用と発信 1,3
3週 情報のディジタル表現
4週 第3週目までのまとめ・問題演習 1,3
5週 文字と画像の情報量 5,7
6週 負の数の2進数表現
7週 アルゴリズムとは
8週 足し算のアルゴリズムについて 2,5
2ndQ
9週 プログラミングとアルゴリズム(エクセルでプログラミング)
10週 コンピュータのしくみ(論理回路入門) 4,6
11週 コンピュータのしくみ (windows Tips)
12週 プリント課題(進数変換、論理回路、真理値表等) 3,4
13週 情報通信の歴史・情報社会の今 8、9
14週 情報社会の今・視覚と機械学習 8、9
15週 情報社会のこれから
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・達成度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。1前1
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。1前5
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。1前6
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。1
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。1
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。1前12
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。1前12
計算機工学整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。1前5
基本的な論理演算を行うことができる。1前13
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。1前13
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。1前10
コンピュータシステムデュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。1前10
集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。1前11
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。1前11
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。1前1
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。1前2
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。1前1
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。1前14
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。1前3
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。1前4
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。1前4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000