オペレーティングシステム

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 オペレーティングシステム
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 野口健一郎,「IT TEXT オペレーティングシステム」(オーム社) 
担当教員 舩木 英岳

到達目標

1 オペレーティングシステムの概念(役割,機能など)について説明できる。
2 オペレーティングシステムの入出力制御,ファイルシステム,プロセス管理について説明できる。
3 メモリ管理,仮想メモリ,ページングについて説明できる。
4 情報セキュリティ,システムの性能評価について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1オペレーティングシステムの概念(役割,機能  など)について説明できる オペレーティングシステムの概念(役割,機能など)について大まかに説明できる オペレーティングシステムの概念(役割,機能など)について説明できない
評価項目2オペレーティングシステムの入出力制御,ファイルシステム,プロセス管理について説明できるオペレーティングシステムの入出力制御,ファイルシステム,プロセス管理について大まかに説明できる オペレーティングシステムの入出力制御,ファイルシステム,プロセス管理について説明できない
評価項目3メモリ管理,仮想メモリ,ページングについて説明できるメモリ管理,仮想メモリ,ページングについて大まかに説明できるメモリ管理,仮想メモリ,ページングについて説明できない
評価項目4情報セキュリティ,システムの性能評価能について説明できる情報セキュリティ,システムの性能評価について大まかに説明できる情報セキュリティ,システムの性能評価について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
オペレーティングシステム(OS) の本質的な役割は,コンピュータシステムを抽象化することである。利用者や応用プログラムから使うためのインタフェースの主要な概念や動作原理について,基礎的な事項を理解する。実際にOS機能を利用したアプリケーションシステムを設計する上で役立てるようにする。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
講義を中心に授業を進める。講義の間に,重要な内容について適宜学生に質問して,理解しているかどうかを確認する。
また、必要に応じて時間外学習としてレポート課題を課す。

【学習方法】
1.事前にシラバスを見て教材の該当個所を読み,疑問点を明確にする。
2.授業では,板書の説明は必ずノートにとり,わからないところがあれば質問する。質問に答えられるようにする。
3.授業に関連したレポート課題を,復習を兼ねた自己学習の一環として課す。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
中間・期末の2回の試験を行う。試験時間は50分とする。
中間・期末ともに定期試験の成績を60%,レポート課題(宿題を含む)を40%とし,その合計を100点満点として評価する。また,欠席1回につき2点の減点とする。
中間・期末の評価の平均値を総合評価とする。
到達目標に基づき,OSの役割と機能,入出力制御,ファイルシステム,プロセス管理,多重プロセス,メモリ管理,仮想メモリ,ページングおよび情報セキュリティとシステム性能評価の理解力についての到達度を評価基準とする。

【備考】
レポートは必ず指定された期日の授業開始時に提出すること。指定された期日より後に提出されたレポートは減点とする。

【連絡先】 
研 究 室 A棟3階(A-314)
内線電話 8968
e-mail: funakiアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの内容の説明,オペレーティングシステム (OS)の役割,OSの利用形態,主なOS
2週 OSのユーザインターフェース(CUI,GUI),
3週 OSのプログラミングインターフェース,システムコール,OS API
4週 OSの構成,多重プログラミング,入出力制御 1,2
5週 入出力装置(磁気ディスク装置,ブロッキング,バッファリング,キャッシング) 2
6週 ファイルの管理(ディレクトリ名とファイル名),プロセスとその管理 2
7週 プロセス切替,プロセスの状態遷移,プロセススケジューリング
8週 中間試験
2ndQ
9週 多重プロセス(プロセスの生成と消滅),多重プロセス(プロセス間の同期機能:排他制御) 3
10週 多重プロセス(プロセス間の同期機能:事象の連絡,プロセス間通信),メモリの管理(メモリ資源,静的パーティション) 3
11週 メモリの管理(動的パーティション,オーバレイ方式 ,ページ化によるメモリ割当) 3
12週 仮想メモリ(アドレス変換) 3
13週 仮想メモリ(オンデマンドページング方式,ページングとスワッピング) 3
14週 仮想メモリ(ページ置き換えアルゴリズムグ),ネットワークの制御(オペレーティングシステムとネットワーク) 3
15週 情報セキュリティリスク,セキュアOS,システム性能の要素 4
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・達成度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価実技等ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000