工学基礎研究

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 工学基礎研究
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 片山 英昭,竹澤 智樹,舩木 英岳,内海 淳志,丹下 裕,井上 泰仁,七森 公碩,森 健太郎

到達目標

1 工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を収集することができる。
2 集められた情報をもとに,状況を適確に分析することができる。
3 与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。
4 各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。
5 地域や企業の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができる。
6 技術者として,幅広い人間性と問題解決力,社会貢献などの必要性を理解できる。
7 成果を的確に記述し報告書としてまとめることができる。
8 成果を効果的に発表することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を収集することが十分にできる。工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を収集することができる。工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を収集することができない。
評価項目2集められた情報をもとに,状況を適確に分析することが十分にできる。集められた情報をもとに,状況を適確に分析することができる。集められた情報をもとに,状況を適確に分析することができない。
評価項目3与えられた目標を達成するための解決方法を考えることが十分にできる。与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができない。
評価項目4各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを十分に知っている。各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。各種の発想法や計画立案手法を用いると,課題解決の際,効率的,合理的にプロジェクトを進めることができることを知らない。
評価項目5地域や企業の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することが十分にできる。地域や企業の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができる。地域や企業の現実の問題を踏まえ,その課題を明確化し,解決することができない。
評価項目6技術者として,幅広い人間性と問題解決力,社会貢献などの必要性を十分に理解できる。技術者として,幅広い人間性と問題解決力,社会貢献などの必要性を理解できる。技術者として,幅広い人間性と問題解決力,社会貢献などの必要性を理解できない。
評価項目7成果を的確に記述し報告書としてまとめることが十分にできる。成果を的確に記述し報告書としてまとめることができる。成果を的確に記述し報告書としてまとめることができない。
評価項目8成果を効果的に発表することが十分にできる。成果を効果的に発表することができる。成果を効果的に発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (G) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
卒業研究の前段階として,電気工学,電子工学,通信工学,および情報工学の各分野の基礎研究に,個別指導のもとで取り組む。文献調査,実験,シミュレーション,および得られる結果の検証などの研究の基本的な手法を体得するとともに,創造性を育成することを目的とする。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
教員の個別指導の下で,学生は個別の研究テーマに取り組む。専門科目の学習内容を復習するとともに,さらに研究に必要な知識を習得し,創造性ある研究活動を行う。指導教員と十分議論しながら研究テーマに取り組むこと。

【学習方法】
研究は学生自らが,興味と問題意識を持ち,積極的・主体的に取り組むことが必要である。研究テーマに関して指導教員と積極的に議論し,学生と指導教員との双方向のコミュニケーションが十分にとれるようにする。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
定期試験は行わず,工学基礎研究発表会の口頭発表と発表概要(A4,2頁)の提出を義務づける。研究発表,研究への取組,工学基礎研究発表概要について評価し,電気情報工学科教員が合議の上,合否を判定する。(発表40点,指導教員評価40点,概要20点の100点満点,60点以上を合格とする。)到達目標に対する到達度を基準として成績を評価する。

(令和4年度のテーマ) 【未更新】
≪片山教員(地域連携)≫ 
筋電位強度のセンサ位置依存に関する調査,ハフ変換による角の折れたパッケージの判別,歩行者用信号機の物体検出におけるアノテーションの影響調査
≪竹澤教員≫
NIRSによる脳活動状態の観測 ,計算機シミュレーションによる物性評価,簡易NIRS装置の製作
≪内海教員≫
脱入門者のためのプログラミング学習支援システムの開発,分光蛍光光度計を用いた物質のスペクトル解析,レーザアニーリング法を用いた金微粒子化プロセスの検討,SDRを用いた衛星画像の受信実験システムの開発
≪舩木教員(地域連携)≫ 
3Ⅾプリンタを用いた分子結晶の構造模型の製作,Blender を用いた低学年棟の 3D モデルの制作,タッチタイピング可能な片手日本語入力デバイスの製作,物質の立体構造学習用キットの製作
≪丹下教員(地域連携)≫ 
脳波の言語化およびVR空間での実用化に関する研究,身体障がい者向け機織り機の製作,3Dプリンターを用いた視覚障害児向け教材の製作,スクレイピングを用いた災害情報の取得と投稿フォームの制作
≪井上教員≫
ARを用いた英語学習システムの開発,M5Stackを用いた熱中症モニタリングシステムの開発,M5StackCORE2を用いた健康調査回答システムの開発, エフェクターの解析
≪七森教員≫
モータにおけるトルクによる電流検測, ワイヤレス給電回路のコイル形状による比較,太陽電池の温度上昇が及ぼす発電効率への影響
≪森教員≫
不妊症治療AIの開発に向けた動画生成モデルによるデータ拡張, VRを用いたオープンキャンパス用教材の開発,産業用モータの自動診断のための振動データ解析

【備考】
必要に応じて,研究関連分野の教科書および資料,工具・電卓などを用意すること。

【学生へのメッセージ】
工学基礎研究で選択したテーマを基に5年生の卒業研究のテーマ設定を行います。卒業研究では,工学基礎研究で身に付けたスキルを活用して知識と応用能力の充実を図ります。したがって,4年生の段階で丁寧な研究への取り組み態度を身につけることが重要です。研究は地道な継続的努力を必要とします。研究の進捗などに問題が生じたら,指導教員あるいは身近な教員に早い時期から,どんどん相談することが重要です。

【教員の連絡先】
研究室 A棟3階(A-323)
内線電話 8961
e-mail: utsumiアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの内容の説明,授業ガイダンス
2週 研究室配属の決定
3週 各研究室における活動 1~8
4週 各研究室における活動 1~8
5週 各研究室における活動 1~8
6週 各研究室における活動 1~8
7週 各研究室における活動 1~8
8週 各研究室における活動 1~8
4thQ
9週 各研究室における活動 1~8
10週 各研究室における活動 1~8
11週 各研究室における活動 1~8
12週 各研究室における活動 1~8
13週 発表会 1~8
14週 発表概要修正(発表会での指摘を反映した修正概要を作成) 1~8
15週 発表概要修正(発表会での指摘を反映した修正概要を作成) 1~8
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3後1
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3後1
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3後1
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3後1
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3後1
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3後1
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3後1
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3後1
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3後1
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3後1
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3後1

評価割合

試験発表相互評価実技等ポートフォリオその他合計
総合評価割合04000600100
基礎的能力0000000
専門的能力04000600100
分野横断的能力0000000