ネットワーク論Ⅱ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 ネットワーク論Ⅱ
科目番号 0069 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 マスタリングTCP/IP 入門編 竹下隆史,村山公保,荒井 透,苅田幸雄 オーム社
担当教員 舩木 英岳

到達目標

⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
6.セキュリティ技術について説明できる
7.無線LANの規格について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できるTCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について大まかに説明できるTCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できない
評価項目2セキュリティ技術について説明できるセキュリティ技術について大まかに説明できるセキュリティ技術について説明できない
評価項目3無線LANの規格について説明できる無線LANの規格について大まかに説明できる無線LANの規格について説明できない

学科の到達目標項目との関係

(H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータネットワークを用いて,通信を行うために必要な以下の項目について理解する。
1.通信プロトコルの階層構造  2.ネットワーク接続機器  3.TCP/IPのプロトコル体系

Students will be able to understand the following:
 1.Layer structure of the communication protocol 2.Network connection devices 3.TCP/IP protocol system
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進める。主にプロジェクタを使用して説明していく。講義の間に,重要な内容について適宜学生に質問して,理解しているかどうかを確認する。
また、必要に応じて時間外学習としてレポート課題を課す。
注意点:
前期・後期とも中間・期末の2回の試験を行う。試験時間は50分とする。
中間・期末ともに定期試験の成績を60%,レポート課題(宿題を含む)を40%とし,その合計を100点 満点として評価する。また,欠席1回につき2点の減点とする。
中間・期末の評価の平均値を総合評価とする。
 到達目標に基づき,前期は,ネットワークの概念,プロトコルの階層化の概念,LANの構成に必要な機器についての理解力,後期は,TCP/IPプロトコル体系,TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術,セキュリティ技術についての理解と応用についての到達度を評価基準とする。

【学生へのメッセージ】
 ネットワーク技術は,IT時代に不可欠な要素であり,インターネットを利用するだけ者でも,概念や知識はしっかり理解しておく必要がある。関連する履修科目と合わせれば,ネットワーク関係の資格を受験することが可能な講義内容になっているので,きちんと勉強して頑張ってほしい。

【連絡先】 
研究室:A棟3階(A-314),内線電話:8968,e-mail: funakiアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 TCP:応答確認と再送処理 ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
2週 TCP:シーケンス番号,ウィンドウコントロール ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
3週 TCP:ウィンドウコントロールと再送処理、フローコントロール ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
4週 TCP:輻輳制御(スロースタート) ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
5週 TCP:スリーウェイ・ハンドシェイク,緩やかな切断 ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
6週 TCP:ポート番号,ウェルノンポート番号 ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
7週 TCP:ソケット,ヘッダフォーマット ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 アプリケーションプロトコル ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
10週 DNS ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
11週 WWW,SMTP,NFS ⑤.TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
12週 セキュリティ:情報セキュリティの3要素(機密性・安全性・可用性)
6.セキュリティ技術について説明できる
13週 セキュリティ:暗号化技術,共通鍵方式 6.セキュリティ技術について説明できる
14週 セキュリティ:公開鍵方式,デジタル署名,電子証明書,SSL 6.セキュリティ技術について説明できる
15週 IEEE802.11,WEP,WPA 7.無線LANの規格について説明できる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。3
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3
インターネットの概念を説明できる。3
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000