創造工学

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 創造工学
科目番号 0182 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 竹澤 智樹

到達目標

①工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。
②集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。
③与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。
④各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。
⑤クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。
⑥企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。
⑦地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。
⑧技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。
⑨技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することが十分にできる。工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができない。
評価項目2集められた情報をもとに、状況を適確に分析することが十分にできる。集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができない。
評価項目3与えられた目標を達成するための解決方法を考えることが十分にできる。与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができない。
評価項目4各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを十分に知っている。各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知らない。
評価項目5クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することが十分にできる。クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができない。
評価項目6企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することが十分にできる。企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができない。
評価項目7地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することが十分にできる。地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができない。
評価項目8技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を十分に理解できる。技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できない。
評価項目9技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを十分に理解できる。技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
【授業目的】
   創造工学(シネクティクス)とは,”多様なメンバーから成る小グループの自由な討論によって問題の発見や解決を図る方法”である。PBL(Program-based Learning),つまり課題解決型教育法を取り入れた実習を通して創造性の育成,電気系・情報系分野に関連した基礎知識の総合的強化を目指す。
【Course Objectives】
Synectics means a method to find and solve problems by means of free discussions on a small group that is composed of variously-skilled members. Fundamental knowledge based on the electric and computer engineering is brushed up in this PBL (Program-based Learning) practicum.
授業の進め方・方法:
【授業方法】
授業はグループ学習を主体とする。チームに分かれて,与えられた電気情報分野の装置の製作課題に取り組む。チームごとに計画の立案,製作,製作物のプレゼンテーションを行う。また個人ごとに報告書を作成する。プレゼンテーションはポスター発表形式とする。
【学習方法】
  数名で構成されるチームに分かれ,自主的にかつメンバーが協力して設計・製作活動を行う。製作時間,製作費等に制限を設けるので,メンバー間のコミュニケーションを密にし,役割分担された効率的な調査や学習を行うこと。
注意点:
【履修上の注意】
 全員実習服を着用すること。必要な物品(部品、材料等)の持ち込みは,教員の許可を得ること。
【定期試験の実施方法】
定期試験は行わず,グループ発表,報告書の評価と,教員評価書に基づく成績評価を行う。
【成績の評価方法・評価基準】
 到達目標に対する到達度を評価基準とする。製作物とプレゼンテーション(40点),個人の報告書(40点),教員評価書(20点)により評価する。
共通の製作課題,製作時間,製作費のもとでの製作物と,製作物に対するプレゼンテーションについて,チームとしての活動に重点を置いた評価を行う。また個人の報告書により,個人のチームへの貢献度を評価する。教員評価書においては,普段の活動を到達目標の項目に照らして評価する。
【製作課題】
 〇製作物 地域の課題解決を目指す電気電子装置やソフトウェア
 〇平成28年度(昨年度)の課題
 Ⅰ アクションや音声に反応するプロジェクションマッピング・観光アプリケーション
    Ⅱ LEDイルミネーションの試作
    Ⅲ 電動車いすの操作部の開発と改良
 〇製作における注意点や制限
   ・解決すべき課題を明確にすること。
   ・またその課題を解決する具体的な方法を提案し、
そのための電気電子装置やソフトウェアが開発されていること。
   ・製作費に上限を設ける。ただしパソコンなどの学校にある装置は製作費に含めない。
   ・製作活動は電気情報工学実験室でのみ行うこと。

【製作物とプレゼンテーションの評価】
 〇製作物を展示し,A1サイズポスター2枚によるポスター発表を行う。
 〇教員がポスター発表を聞き,製作発表評価書により評価する。

【報告書】
  報告書作成要領に従い作成すること。

【教員評価書】
  普段の授業態度を,教員評価書により評価。
【学生へのメッセージ】
 本授業の目的は,創造活動の中で,高専の講義で得た知識を駆使して問題を解決するプロセスを体験させることによって,知識の強固化・活性化を図ることにあります。このため,プレゼンテーション能力や問題発見・解決能力,協調性という点を重視しますので,この点をよく認識して,シネクティックスに臨みましょう。

研 究 室 A棟3階(A-315)
内線電話 8965
e-mail: takezawaアットマークmaizuru-ct.ac.jp (アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 グループ分け(1グループ数名程度), 課題と活動方法の説明 ①~⑨
2週 課題の検討など ①~⑨
3週 開発コンセプト発表会 ①~⑨
4週 製作活動

【第4~13週】
 計画性自体が評価基準であるため,プレゼンの日時以外の計画は,合理性や納期,目標に基づいてグループが自ら立てる。
①~⑨
5週 製作活動 ①~⑨
6週 製作活動 ①~⑨
7週 製作活動 ①~⑨
8週 製作活動 ①~⑨
2ndQ
9週 製作活動 ①~⑨
10週 製作活動 ①~⑨
11週 製作活動 ①~⑨
12週 製作活動 ①~⑨
13週 製作活動 ①~⑨
14週 プレゼンテーション(製作物とポスターの展示) ①~⑨
15週 報告書の作成 ①~⑨
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
共同教育共同教育クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合040020400100
基礎的能力0000000
専門的能力040020400100
分野横断的能力0000000