ネットワーク論Ⅱ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 2020
授業科目 ネットワーク論Ⅱ
科目番号 0185 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 竹下隆史,村山公保,荒井 透,苅田幸雄「マスタリングTCP/IP 入門編」(オーム社)
担当教員 舩木 英岳

到達目標

1 TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できる
2 セキュリティ技術について説明できる
3 無線LANの規格について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できるTCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について大まかに説明できるTCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術について説明できない
評価項目2セキュリティ技術について説明できるセキュリティ技術について大まかに説明できるセキュリティ技術について説明できない
評価項目3無線LANの規格について説明できる無線LANの規格について大まかに説明できる無線LANの規格について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業目的】
コンピュータネットワークを用いて,通信を行うために必要な以下の項目について理解する。
1.通信プロトコルの階層構造  2.ネットワーク接続機器  3.TCP/IPのプロトコル体系

【Course Objectives】
Students will be able to understand the following:
 1.Layer structure of the communication protocol 2.Network connection devices 3.TCP/IP protocol system

授業の進め方・方法:
【授業方法】
講義を中心に授業を進める。主にセンタモニタを使用して説明していく。講義の間に,重要な内容について適宜学生に質問して,理解しているかどうかを確認する。
また、必要に応じて時間外学習としてレポート課題を課す。

【学習方法】
1.事前にシラバスを見て教材の該当個所を読み,疑問点を明確にする。
2.授業では,センタモニタの説明は必ずノートにとり,わからないところがあれば質問する。質問に答えられるようにする。
3.授業に関連したレポート課題を,復習を兼ねた自己学習の一環として課す。

注意点:
【定期試験の実施方法】
前期・後期とも中間・期末の2回の試験を行う。試験時間は50分とする。

【成績の評価方法・評価基準】
中間・期末ともに定期試験の成績を60%,レポート課題(宿題を含む)を40%とし,その合計を100点 満点として評価する。また,欠席1回につき2点の減点とする。
中間・期末の評価の平均値を総合評価とする。
 到達目標に基づき,前期は,ネットワークの概念,プロトコルの階層化の概念,LANの構成に必要な機器についての理解力,後期は,TCP/IPプロトコル体系,TCP/IP各層に関係する標準的な規約や技術,セキュリティ技術についての理解と応用についての到達度を評価基準とする。

【履修上の注意】
レポートは必ず指定された期日の授業開始時に提出すること。指定された期日より後に提出されたレポートは減点とする。

【連絡先】 
研 究 室 A棟3階(A-314)
内線電話 8968
e-mail: funakiアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 TCP:応答確認と再送処理
2週 TCP:シーケンス番号,ウィンドウコントロール
3週 TCP:ウィンドウコントロールと再送処理、フローコントロール
4週 TCP:輻輳制御(スロースタート)
5週 TCP:スリーウェイ・ハンドシェイク,緩やかな切断
6週 TCP:ポート番号,ウェルノンポート番号
7週 TCP:ソケット,ヘッダフォーマット
8週 中間試験
4thQ
9週 アプリケーションプロトコル
10週 DNS
11週 WWW,SMTP,NFS
12週 セキュリティ:情報セキュリティの3要素(機密性・安全性・可用性)
13週 セキュリティ:暗号化技術,共通鍵方式
14週 セキュリティ:公開鍵方式,デジタル署名,電子証明書,SSL
15週 IEEE802.11,WEP,WPA
16週 (15週目の後に期末試験を実施)
期末試験返却・達成度確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワーク主要なサーバの構築方法を説明できる。4後9,後10,後11
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4後9,後10,後11
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4後9,後10,後11
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4後15
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4後14
基本的なルーティング技術について説明できる。4
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000