概要:
「制御工学」の目的のひとつは,『いかにして目的の動作をさせるコントローラを設計するのか?』ということであり,「制御工学」の知識により「コントローラ」を設計しなければ「ロボット」をいかに上手に製作しても思い通りに動かすことはできない。そこで,本科目では,「制御工学」の中でも「古典制御」と呼ばれる手法の基礎を説明し,「制御工学」の基礎知識を習得してもらうことを目的とする。
授業の進め方・方法:
【授業方法】
講義を中心に具体例を交えながら授業を進めていく。主に黒板を使用し,教科書の内容を詳しく説明する。授業中,適宜学生に質問する。
参考書:
杉江俊治,藤田政之「フィードバック制御入門」(コロナ社)
吉川恒夫「古典制御論」(昭晃堂)
佐藤和也,平元和彦,平田研二「はじめての制御工学」(講談社)
今井弘之,竹口知男,能勢和夫「やさしく学べる制御工学」(森北出版)
南 裕樹「Python による制御工学入門」(オーム社)
【学習方法】
1.授業では,黒板の説明は必ずノートにとり,わからないところがあれば質問する。質問に答えられるようにする。
2.Moodle に毎週の講義資料を掲載するので,適宜,予習および復習に利用すること。
3.講義内容の理解を深めるため,適宜,演習問題を与えるので解答する(Moodle での課題提出を求める)。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
中間・期末の 2 回の試験を行う。試験時間は 50 分とする。
後期中間試験と後期期末試験の平均値で定期試験結果を評価(70%)し,提出課題の評価(30%)との合計をもって総合成績とする。到達目標の各項目の理解の到達度を評価基準とする。
【備考】
提出課題は必ず締切日時までに提出する。提出が遅れた場合,減点する。
【教員の連絡先】
研究室 A棟2階(A-201)
内線電話 8953
e-mail: t.takagiアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス内容の説明 【第 3 章 システムの安定性と過渡特性】 極と安定性 単位ステップ応答の定常値 |
1,2
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2週 |
【第 3 章 システムの安定性と過渡特性】 フルビッツの安定判別法 |
1
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3週 |
【第 3 章 システムの安定性と過渡特性】 単位ステップ応答の過渡特性の指標 極,零点と過渡特性 |
3
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4週 |
【第 4 章 1 次および2 次遅れ系の時間応答】 1 次遅れ系の時間応答 |
4
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5週 |
【第 4 章 1 次および2 次遅れ系の時間応答】 2 次遅れ系の時間応答 |
4
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6週 |
【第 4 章 1 次および2 次遅れ系の時間応答】 2 次遅れ系の時間応答 |
4
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7週 |
【第 4 章 1 次および2 次遅れ系の時間応答】 2 次遅れ系の時間応答 |
4
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
中間試験問題の解説 【第 5 章 s 領域での制御系解析/設計】 ブロック線図 |
5
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10週 |
【第 5 章 s 領域での制御系解析/設計】 ブロック線図 |
5
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11週 |
【第 5 章 s 領域での制御系解析/設計】 フィードフォワード制御とフィードバック制御 |
5
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12週 |
【第 5 章 s 領域での制御系解析/設計】 フィードバック制御系の安定性 |
6
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13週 |
【第 5 章 s 領域での制御系解析/設計】 フィードバック制御系の安定性 |
6
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14週 |
【第 5 章 s 領域での制御系解析/設計】 目標値応答と目標値追従特性 |
7
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15週 |
【第 5 章 s 領域での制御系解析/設計】 外乱応答と外乱抑制特性 |
7
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16週 |
(15週目の後に期末試験を実施) 期末試験返却・達成度確認 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 計測制御 | 基本的な関数のラプラス変換と逆ラプラス変換を求めることができる。 | 3 | 前4,前5,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
ラプラス変換と逆ラプラス変換を用いて微分方程式を解くことができる。 | 3 | 前4,前5,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
伝達関数を説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前8,前11,前12,前13,前16 |
ブロック線図を用いて制御系を表現できる。 | 3 | 前8,前9,前10,前11,前12,前13,前16 |
制御系の過渡特性について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
制御系の定常特性について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |