概要:
機械工学実験では,機械系基幹科目であるトライボロジー,水力学,材料力学,機械力学,ロボット工学のテーマを設定している。「制御」に必要不可欠な要素である「計測」について,各テーマにその要素を取り入れている(トライボロジー実験,熱流体計測,はりのたわみ計測,磁気ダンパの減衰係数の計測)。
特に,実技・知識の習得のみではなく,「技術者としての自覚」を涵養するために,以下の注意を促している。
1.実習服の着用
2.時間の厳守
3.報告書の提出期限の厳守
授業の進め方・方法:
【授業方法】
ガイダンス,グラフソフトの講習などを最初に受講した後,課題の実験を行う。
クラスの班分けはせず,各班は第1週目に実験を,第2週目にデータ整理を行う。
報告書は各自作成し,第2週目の実験日から1週間以内に実験担当者にmoodle経由で提出する。修正や加筆が必要で返却された報告書は,修正・加筆の上,1週間以内に再度提出しなければならない(合否を必ず確認すること)。
【学習方法】
限られた時間内で実験を行わなければならない。指導書はできるだけ丁寧に作成されているが,それでもその時間の中で初めて見るのと,予習ができているのとでは実験の進み具合はまったく違う。また,実験は失敗をともなうが,予習しておけばその確率も減る。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
成績は,それぞれの課題について点数をつけ,その平均点とする。報告書の他に,講義の受講状況,実験の取り組み姿勢を総合的に判断して成績を評価する。到達目標1~7に基づき,その到達度を評価基準とする。
【備考】
・毎回,時間に遅れないように出席すること。
・やむを得ず欠席した場合は,その内容によっては補講を行う。その際は申し出ること。
・欠席があり,補講が実施されない場合は不合格となり,再実験を受けることができない。
・指導書を必ず持参すること。あらかじめ予習して内容を理解しておくことが望ましい。
・必要に応じて,教科書,ノート,電卓などを持参すること。
機械工学実験では知識の習得のみではなく,「技術者としての自覚」を涵養するために,以下の指導を行う。
1.実習服の着用,2.時間厳守(遅刻をした場合は受講させない)3.報告書の提出期限の厳守,である。
定期試験は行わないが,各課題ごとに報告書を提出することを義務付ける。提出期限は実験,整理後の1週間以内とし,その結果(加筆修正の有無等)を必ず担当者に直接確認すること。報告書が受領されない場合は指示を受けて対応することとし,疑問点があれば放置したままにせず,質問する習慣をつけること。
【教員の連絡先】
教 員 名 野間 正泰,若林 勇太
研 究 室 S棟2階,A棟3階(A-316)
内線電話 8956,8954
e-mail: nomaアットマークmaizuru-ct.ac.jp,y.wakabayashiアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変更すること)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス,グラフソフト(Excel),文書作成ソフト(Word)の使い方 |
1,3,4,6
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2週 |
水力学課題1週目:「自然対流の可視化とPIV計測」,実験 |
2,3
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3週 |
水力学課題2週目:「自然対流の可視化とPIV計測」,データ整理 |
2,3
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4週 |
第3週までのまとめ,報告書の整理ほか |
1,2,3,4,5,6,7
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5週 |
トライボロジー課題1週目:「トライボロジー実験」,実験 |
2,3
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6週 |
トライボロジー課題1週目:「トライボロジー実験」,データ整理 |
2,3
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7週 |
材料力学課題1週目:「レーザ変位計によるはりのたわみ計測」,実験 |
2,3
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8週 |
材料力学課題2週目:「レーザ変位計によるはりのたわみ計測」,データ整理 |
2,3
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2ndQ |
9週 |
第8週までのまとめ,報告書の整理ほか |
1,2,3,4,5,6,7
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10週 |
機械力学課題1週目:「磁気ダンパの減衰特性の計測」,実験 |
2,3
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11週 |
機械力学課題2週目:「磁気ダンパの減衰特性の計測」,データ整理 |
2,3
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12週 |
第11週までのまとめ,報告書の整理ほか |
1,2,3,4,5,6,7
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13週 |
ロボット工学課題1週目:移動ロボットに関する演習 |
2,3
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14週 |
ロボット工学課題2週目:移動ロボットに関する演習 |
2,3
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15週 |
報告書の整理 |
1,2,3,4,5,6,7
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 前4,前6,前8,前10,前12 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 前4,前6,前8,前10,前12 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 前4,前6,前8,前10,前12 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 前4,前6,前8,前10,前12 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 前1 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | 前2 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | 前1 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前1 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 前1 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 前1 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 前1 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 力学 | 各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。 | 3 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | 前1,前14,前15 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | 前1 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | 前2,前5 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 前3,前5 |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 前3,前5 |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 前3,前5 |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | 前3,前5,前7,前9,前11 |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | 前3,前5,前7,前9,前11 |