概要:
電子制御技術者に重要な「ものづくり」の基本を経験し,ものづくりのおもしろさを学ぶ。本実習では電子回路の製作およびトレースカーの製作を通じて,メカトロ技術とその基礎知識を習得する。また,機械加工の実習も通年で行い,工作技術を習得する。
授業の進め方・方法:
5つの班に分け,実施計画表にしたがって実習を行う。必ず,実習服・帽子, 保護眼鏡,ベルトを着用すること。実験方眼ノートを持参すること。レポートは,1テーマが終了して1週間後の出欠時に提出する。期日に遅れたり忘れたりした場合,原則として受け取らない。公欠などで欠席した場合は,補習を行うので申し出ること。
注意点:
【成績の評価方法・評価基準】
トレースカーの製作:実習の進捗度および作品のアイデア・独創性の内容が書かれたレポートを2回提出する。
工作実習:フライス盤,旋盤,溶接,マシニングの各テーマを2週間の実習の後、次週にレポートを提出する。
実習の進捗度や作品のアイデア・独創性およびレポートの内容から総合的に評価する。ハンダ付け,配線設計,制御システム,各種工作法の技能・技術などの各項目の到達度を評価基準とする。
【備考】
毎週,関数電卓と定規を持参すること。
【教員の連絡先】
研 究 室 A棟3階(A-320)
内線電話 8951
e-mail: kiyoharaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークに変えること)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
トレースカーの作成(回路基板) [2週目以降,各テーマを2週ずつ] |
1 指示計器について,その動作原理を理解し,電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。
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2週 |
トレースカーの作製(本体の組み立て) |
2 トレースカーの制御システムを理解できる。
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3週 |
トレースカーの作製(本体の組み立て) |
2 トレースカーの制御システムを理解できる。
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4週 |
フライス盤(溝加工,段付け加工) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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5週 |
フライス盤(溝加工,段付け加工) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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6週 |
マシニングセンタ(NCプログラム演習) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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7週 |
マシニングセンタ(CAD/CAM) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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8週 |
レポートまとめ |
4 実習の目的を理解し,レポートの作成ができる。
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4thQ |
9週 |
溶接(ガス溶接,アーク溶接) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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10週 |
溶接(ガス切断,エアープラズマ切断,アーク溶接) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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11週 |
旋盤(外径荒削り,外径仕上げ削り,下穴あけ) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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12週 |
旋盤(タップ立て,面取り,おねじ切り) |
3 各種工作法の構造と機能がわかり,その作業ができる。
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13週 |
トレースカーの製作(調整・試走) |
2 トレースカーの制御システムを理解できる。
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14週 |
トレースカーの製作(調整・試走) |
2 トレースカーの制御システムを理解できる。
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15週 |
トレースカーの作製(タイムトライアル) |
2 トレースカーの制御システムを理解できる。
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16週 |
レポートまとめ |
4 実習の目的を理解し,レポートの作成ができる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 3 | |
溶接法を分類できる。 | 3 | 後9,後10 |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 3 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 3 | |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 3 | |
電気・電子系分野 | 電子回路 | ダイオードの特徴を説明できる。 | 2 | 後2,後13,後14,後15,後16 |
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。 | 2 | 後3,後13,後14,後15 |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | 後8,後16 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | 後8,後16 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | 後8,後16 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 3 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 3 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 3 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | 後11,後12 |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | 後11,後12 |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | 後4,後5 |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 3 | 後4,後5 |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 3 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 3 | 後6,後7 |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | 後8,後16 |